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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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ダゲール街の人々

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ダゲール街の人々(Daguerreotypes)
監督: アニエス・ヴァルダ


パン屋、肉屋、雑貨屋、仕立て屋、床屋……さまざまな商店が立ち並ぶ、パリ14区、モンパルナスにあるダゲール街。その通りに事務所兼住居を構えていたアニエス・ヴァルダ監督が、そこで生活を営んでいる人々の日常を撮ったドキュメンタリー作品。1975年製作。


観るたびに細部が気になる街角映画。特にお店の内装やそこに並ぶ商品をまじまじと見てしまう。ドキュメンタリーなのである意味貴重な街の記憶の記録でもある。ただし今、Googleマップでダゲール街を訪れると、ずいぶんすっきりした通りになっていて、この映画に出てきたお店がどの辺りにあったのかは私にはわからない。なんとなく面影が残っているように思えるところもあるけれど。

上のDVDに使われている写真はChardon Bleu(青アザミ)という名前の雑貨店で、写真の年配のムッシューが化粧品や自分で調合した香水を売っている。その隣の悲しげな顔をしたマダムはいつもお店にいる。やや挙動不審なところから察するに少し認知症的なところがあるのだろう。夕方になると彼女はそわそわして外に出たがるのだという。ご夫婦がそろって肉屋に買い物に行く場面がとても好きだ。ふたりとも品のよい装いをしている。

昔の商店街の様子を見ると、自分が子供の頃の東京の商店街の様子や80年代の上海や北京の街の様子が頭の中に蘇る。雑然としていて素朴で人々が生き生きしてる街の雰囲気は、国が違っていても面白いくらいにどこも共通してる。古きよき時代の、失われた街の面影。

by rivarisaia | 2023-07-16 20:59 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)