The Mapmakers:ジョージ王朝時代のロンドンを舞台にした児童書ファンタジーの第2巻
2024年 05月 25日
『The Mapmakers』Tamzin Merchant著
コーデリア・ハットメイカーのシリーズ2巻目。1巻(The Hatmakers)の最後で、行方不明のコーデリアの父親に関係する秘密の暗号が見つかる。その暗号の地図を手がかりにコーデリアはロンドンを探索、無事に父親を発見できるのか? そもそもお父さん、本当に生きてるの?というのが2巻のざっくりした流れ。
今回は秘密裏に地図メイカーが存続していたことが発覚したり、前回捕まった悪者が逃亡したり、仲の悪い5つのメイカーを一致団結させないといけないというかなりハードルの高いミッションがあったりする。お互いを嫌っている同士を仲良くさせるには、帽子でもなんでもいいので、相手のことを好きになる魔法をかけたアイテムを身につけさせれば簡単にことが運ぶんだけど、さすがにそれは倫理にもとるため基本的にそう軽々しくやってはいけない行為なのだった。
そこそこおもしろいんだけど、やはりどこか少し物足りなさを感じるのは、メインの登場人物たちの個性が弱い感じがするのと、物語の展開にあまり意外性がないからかも。それでも読んでる最中はそれなりに楽しく、意外性がない分、ハラハラせずに安心して読める。アクションっぽい場面も多いし、ある人物にセカンドチャンスをあげて一致団結しよう!という展開になるので、キッズ向けのアニメーションにしたらいいかもしれない。あと時計メイカーの家は映像で見てみたい。
3巻目の『The Troublemakers』が出ているんだけど、続きを読むかどうかは今のところちょっと保留。
by rivarisaia
| 2024-05-25 23:23
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