素数日記:シチリアでの会話
2025年 06月 03日
『シチリアでの会話』エリオ・ヴィットリーニ著 鷲平京子訳 岩波文庫
一度だけではよく理解できず、巻末の訳者の解読と照らし合わせながら噛み締めるようにして読み終えた。一見、詩的で幻想的な物語だが、実のところはスペイン内戦に衝撃を受けた著者が、ファシズム政権下で検閲を逃れるべく数々の暗喩を用いて書いた打倒ファシズム小説。書き上げた著者もすごいが、レジスタンスのメッセージをしかと受け取り、広く読み継いでいった当時の読者もすごいと思う。奇跡のような小説。
by rivarisaia
| 2025-06-03 22:56
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