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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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素数日記:The Woman on the Ledge

素数日記:The Woman on the Ledge_b0087556_22373304.jpg
『The Woman on the Ledge』Ruth Mancini

Sparkyさんから「騙されたと思って読んでみて」と勧められて読んでみたところ、話が意外な方向に転んでいくページターナーで面白かった!でも、これは何を書いてもネタバレになってしまう〜。前情報を入れずに読んだ方が楽しめると思う。銀行のビルから女性が転落死して主人公が殺人容疑で逮捕されるところから話は始まる。信頼できない語り手に、時系列が前後する構成で、イギリスの法律も少し学べます。

Commented by Sparky at 2025-09-04 18:21
「面白かった!」と言っていただけて、ホッと胸をなでおろしました(笑)。もうご存じかと思いますが、Ruth Mancini は刑事事件の事務弁護士として20年以上の経歴を持つ作家だそうで、作品にはその経験や知識が活かされているようです。私は今のところ彼女の小説はこれ一冊しか読んでいませんが、図書館に入っている過去の作品も読んでみようかと思っています。来年新刊も出る予定だそうです。
Commented by rivarisaia at 2025-09-05 22:37
物語のスタートから想像したのとは違う方向に進んでいくので、いま振り返ってみれば後出しジャンケンっぽいところもなきにしもあらずですけど、読んでる最中はページターナーな上に途中からハラハラしちゃってそれどころじゃありませんでした!(笑)法律の説明がすごく詳しいのは著者がその世界の人だったからなんですね。イギリスの法律、日本にくらべてしっかりしてる……。来年の新刊も楽しみです。
Commented by Sparky at 2025-09-06 18:36
そうなんです。春巻さんのおっしゃるとおりなんです。「後出しジャンケンっぽいところもなきにしもあらず」なのが、この本をお薦めした際に「『本当に騙された』と思われたら申し訳ありません」と書いた理由なんです。表紙の「A tragic accident? Or murder?」という文句も misleading なところがありますよね(笑)。

でも、M. W. Craven の「ポー&ティリー」シリーズのように、ズルく思えるところがあっても読者を物語に引きずり込んで読ませる力があり、面白い読書体験をさせてくれる小説だと思いました。

もう一冊、今年読んだ中で良かったのが Abigail Dean の『Day One』(発刊は昨年)です。スリラー要素よりもヒューマンドラマの度合いが濃い小説で、感情を揺さぶられました。ネット上で見かける評価はあまり高くなく、『The Woman on the Ledge』ほどには推しませんが(笑)、ご興味がわいたら読んでみてください。
Commented by rivarisaia at 2025-09-07 23:40
そうそう、M. W. Cravenも、どんでん返し大魔王のジェフリー・ディーヴァーも、あとで冷静になると「それはどうなんだ」と思う部分もあるとはいえ、読んでる最中はグイグイ引き込まれるので、それと似たような読者を食いつかせるようなパワーがありますね。この本、Buddy ReadingとかBook Clubにもよさそう。

Abigail Dean の『Day One』もリストにいれておきます!
by rivarisaia | 2025-09-03 22:39 | 書籍 | Trackback | Comments(4)