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エルロイ:映画と本

昨日のエントリで、書くのを忘れてました。

「原作読んでから映画を観たほうがいいのか」という話を、たまたま映画の前にちらりとしていました。『ブラック・ダリア』はどっちが先でも問題ないです。私も本の内容はかなりうろ覚え状態でした。映画はもちろん原作通りではないですが、原作読んでないと混乱するかも、という些細なことがいくつかあったり、そこは変えなくてよかったのに、という点があったのは確かです。

映画として不親切かも。

アメリカのIMDbでは、1時間カットしたんじゃないかというあくまでもウワサのスレが立っていましたが、それが本当ならぜひディレクターズ・カット版が観たいものです。

エルロイの小説は好みが分かれそうですが、「暗黒のLAシリーズ」の中でも「ダリア」はかなり読みやすい。エルロイは10歳の頃にお母さんが殺害されており、犯人はいまだ不明。そのトラウマがどの小説にも色濃く反映されています。ダリアの事件への執着もそう。『L.A.コンフィデンシャル』でもラッセル・クロウ演じる刑事が似たようなトラウマを抱えてました。

重要なのは「ダリア」にはじまる「暗黒のLAシリーズ」のテーマは、「権力をもつ白人たちの悪の歴史」です。そんなわけなので、シリーズを通して悪徳警官やら悪徳刑事などが活躍します。「ダリア」はその中でもマシなほうです。最終巻『ホワイト・ジャズ』ときたら、もう、あなた...。これは映画化の話があったのに、今のところ立ち消え状態。『L.A.コンフィデンシャル』で致命的な改変をしてしまったので、そこんところは無視するのか継承するのかどっち?と一部で盛り上がったのに、残念。

エルロイのお母さんの話に関しては、文春文庫から出ている『わが母なる暗黒』(文春文庫)をどうぞ。


<『L.A.コンフィデンシャル』の改変が気になる人向けに文字反転で以下ネタバレします。本をこれから読む人は注意>

悪徳警部のダドリー・スミス(ジェームズ・クロムウェルが演じていた)が、映画では最後に主人公らに殺されてしまうのですが、この人が原作では殺されない。4作目でも死なない。シリーズ通してこの方こそ影の主役であった。そんな重要人物を殺しちゃうとは、とか、正義が勝つわけじゃないのがエルロイじゃないか、といった意見も私の周囲ではちらほらと...。しかし、それでも映画はすっばらしい完成度と絶賛。
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Tracked from 気になる言葉 at 2006-10-19 22:28
タイトル : ブラック・ダリア
『ブラック・ダリア』(The Black Dahlia)は、2006年のアメリカ映画。ジェイムズ・エルロイの同名小説でLA4部作の第一作目「ブラック・ダリア」が原作。監督はブライアン・デ・パルマ。全米公開に先駆けて2006年8月30日より開催の第63回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品、オープニング上映された。... more
Commented by とらねこ at 2006-10-17 01:50 x
おおー♪エルロイファンですか!嬉しいな☆
そう、ダドリー死んでしまって、ビックリしたんですよね、映画大好きですが。
私もまだブラック・ダリア書けていませんが、rivarisaiaさんと同じこと言うつもりでした。・・・うふふ
書けたらTBしに来ますね♪

ところで、テンプレート、変えましたね。
イメージが変わりました~♪
ブラック・ダリアは随分前に読んだので、もう一度読もうかな、って思ってます☆
Commented by rivarisaia at 2006-10-17 02:12
あら、エルロイ・ファンでしたか!
なぜか、気安く他人に読め!と勧められないんですよね。好み分かれそうだし。特に『ホワイト・ジャズ』は私も読むのに苦労した...。

そうなのよ。ダ、ダドリーが...、えええ!とびっくりしました。
でも映画はすばらしかった。ダリアとの違いはそこです。改変しても出来が良ければ許されるのよね。ダリアは後半が駆け足すぎて、あれでは安いミステリの謎解きではないか、と。

ちなみにダリアでは、ホルマリン漬けの瓶はどこだ!とも内心思ってました。私も、もう1回本読もう。

テ、テンプレート変えてないですわよ。あ、一瞬変えて、元に戻したことがあったかもしれませぬ。
by rivarisaia | 2006-10-16 23:55 | 映画や本の雑記 | Trackback(1) | Comments(2)

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