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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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イザベラ

日本でも、もっとパン・ホーチョン(彭浩翔)の映画を上映すべきだ、と切に思うのは私だけではないはずだ。日本版のDVDも出してください!

と、いうわけで。

イザベラ(伊莎貝拉)
監督:パン・ホーチョン(彭浩翔)
キャスト:チャップマン・トー/イザベラ・リョン/J.J.ジャ/デレク・ツァン

返還が直前にせまるマカオ。冴えない警察官シン(チャップマン・トー)は、バーで出会って口説いたヤン(イザベラ・リョン)から実の娘だと告げられる。動揺しつつもシンとヤンは一緒に暮らし始めるが...。

イザベラ公式サイト

あらすじを書くとなんてことはなさげな話に思えるのですが、観終わった後にじんわりとくる、とてもいい映画でした。何度でも観たい。

異国情緒あふれるマカオの街に漂うノスタルジックでけだるい空気の中、ファドの旋律にのって静かに、そしてゆるやかに変化していく心情とやがて生まれる償いの気持ち。

彭浩翔といえばコメディ!という印象が強いけれど、こういう雰囲気の映画も撮るんだなあ。まだまだ引き出しをたくさん持っていそうな監督ですね。

そして、チャップマン・トー(杜[シ文]澤)。私は大好きですが、この映画のチャップマン・トーはこれまでとひと味違います。すごくカッコいいではないか!思わずクラッときました。どうしましょう...(動揺中)。冴えない、駄目な男なのに魅力的。チャッピーの背中に哀愁を感じるとは思いもよらなかった。イザベラ・リョン(梁洛施)も勝ち気に見えて、実は孤独を抱えている少女を好演。彭浩翔のキャスティングが見事にはまってましたね。それからデレク・ツァン(曾國祥、エリック・ツァンの息子)は、誰かに似ている...。

マカオに行ってみたくなっちゃった。しかも劇中、アンソニー・ウォン(黄秋生)があまりにうまそうに食べているシーンがあるので、映画の後に中華を食べに行ってしまったのであった...。


ティーチインでは、監督が「黄秋生のシーンはすべて4時間で収録したが、その間にハンバーガー7つ、麺4杯、肉3皿くらい食べているので、美味しいはずがないのに美味しそうに見えるのは彼の演技力のおかげ」と言ってました。いろいろ驚くことがあったティーチインでしたが、それは多くの人が書くだろうから省略...。
by rivarisaia | 2006-10-29 04:52 | 映画/香港・アジア | Trackback | Comments(0)