メディチ家の人びと

昨日にひき続き本の紹介です。今日の1冊は『メディチ家の人びと--ルネサンスの栄光と頽廃』(中田耕治 著)。私がもっているのは河出文庫のものですが、講談社学術文庫から再版されているようす。

人名が似てるので、読んでるうちに誰が誰やら...となるかもしれませんが、覚える必要もないんだから、あまり深く考えないことです。気になる場合は、詳細な家系図もついてますので、そのページをすぐに開けるようにしておけば問題ないはず。どこまで脚色が入っているのかナゾなエピソードもあるものの、読み物としてなかなかスリリングな一族の歴史になっているのでおススメです。

次から次へとドロドロな出来事が起きる一族なのですが、特にコジモ1世の時代の流血ドラマが凄い。悲劇の一言じゃ済まないですよ。なんで、そんなにたくさんの人が死にますか。殺されますか。どーかしてますよ、メディチ家の人びと。

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        これが問題のコジモ1世。いい人なのか悪い人なのかよくわからん。


本書では、コジモ1世が娘を殺害、フェルディナンド1世(コジモの息子)が兄のフランチェスコとビアンカを暗殺となってますが、別の本では病気(チフス、マラリア)死亡説もありますので、いろいろ読みくらべてみるといいです。ちなみに、本書ではカトリーヌ・ド・メディチの出番は少女時代のほんのわずかです。

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       薄幸の美少女マリーア。彼氏との密会がバレて、激昂したコジモ・パパに
       剣で刺された(ことになってる)。でもこんな事件はヌルイほうだった。

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※最初こっちの写真をあげてましたが、これはコジモ1世が結婚前に生ませたこどもで6歳で死んでしまったビアンカではないかと思われます。

フィレンツェといえば、芸術、革製品、トスカーナのおいしい食事、ワイン...といろいろあれど、この本のおかげで、私にとってはメディチ家本拠地だ!という印象が強くて、ピッティ宮殿(コジモ1世が住んでた)では血湧き、肉踊るという気分でした。タイムマシンがあったらメディチ家の家政婦となって「家政婦は見た!」をやりたいなあ。バカですね。

追記:後にメディチ家の人の死因解明番組を観た際の雑感はコチラ
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Commented by まるま at 2006-11-16 23:21 x
この本、はじめは人名が気になっていたのですが、おどろおどろしさに引き込まれていくうちに、みんなまとめてかかってらっしゃい! と気分だけは高飛車な「なんちゃってメディチ家の人びと」になっていました。
私もできることなら、未来から来た家政婦その2になりたい……。コジモ・パパから目が離せなくなりそうです。
Commented by rivarisaia at 2006-11-17 22:48
人名は気になりますよねー。途中で何度も誰が誰やらわからなくなって、
家系図とみくらべたりしてました。
でも、しまいには、あまりにも事件が多すぎてもうどーでもいい、次は誰が死ぬわけ?という気分に。
家政婦やりたいですよねー。こっそり目撃するの。
by rivarisaia | 2006-11-15 23:53 | | Trackback | Comments(2)

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