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アカデミー賞つづき

えーっと、もはや今年のアカデミーのことは忘れたくなってきたのですが、「あとで冷静に推測してみる」と書きましたっけね。

よく考えてみれば、アカデミー賞はハリウッド映画人がハリウッド映画人を評価する祭典で、作品の完成度よりも業績とか映画界への貢献度のようなものが大きく影響するのでした。そんなわけで、アメリカ国内の興行成績およびメディアの批評などから考えると、確かに『ディパーテッド』が最有力ではあった。でもね、心底ガッカリ。

私がオリジナルの『無間道』のファンだからということもあるが、これが仮に他の作品だったとしても、リメイクに作品賞と脚色賞をやるなよ...という気分は変わらないのよ! 

ざっとアメリカのメディアの記事を眺めると、軒並み「マーティがついに取った!わ〜い!!」という雰囲気なんだけど、そのスコセッシに、よりによって本人が「撮りたくなかった(ソース)」リメイクでオスカーを取らせている状況をもうちょっと真剣に考えたほうがいいのではないか、と思うのであった。

『リトル・ミス・サンシャイン』が作品賞だったら、活気づいたかもしれないのになあ。(『バベル』は、Rotten Tomatoで60%台とそんなに評価が高くないし、『硫黄島からの手紙』は残念なことに興行成績がやや低めなので)

本当はスコセッシも『ディパーテッド』より先に撮る予定だった遠藤周作の『沈黙』か、ディカプリオ主演で撮る予定のルーズベルト大統領の映画あたりでもらえたらよかったのかもしれないけど、先のことはわかんないから、とりあえず今回のヒット作でオスカーやっとけ!ということ? 『タクシードライバー』でも『グッドフェローズ』でも取れなかったのにねえ...。ううむ。スコセッシは好きだが、複雑な心境だ。

その他の印象としては、そのうちアメリカ主導の環境ファシズムが来るか?とも思わされた。環境問題は大切だが、極端な方向に進みそうなのが怖い。

最後にお口直しに、フォレスト・ウィテカーの主演男優賞はステキ! スピーチもとても良かったわよ、フォレスト! しかもアミン大統領の役ときたもんだ。

追記:『パンズ・ラビリンス』と『善き人のためのソナタ』の受賞もうれしい。すっかり忘れてたよ。
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Commented by micchii at 2007-02-27 14:05 x
残念ながら至極順当な結果ですが、それにしてもほんとに、リメイクに作品賞やるなよ!と、その一言に尽きますよね。プライドはないのかと・・・。
『硫黄島からの手紙』は、興行成績以前に、“ハリウッド色が薄い=関係者が少ない”という知名的な弱点があるので、苦しいでしょうね。
Commented by micchii at 2007-02-27 14:06 x
「致命的」です、すいません・・・。
Commented by rivarisaia at 2007-02-27 17:06
micchiiさん、
どうやらリメイクってことは触れたくないのかもしれないですね、ハリウッド。
これで「よし、次はこのリメイクを大監督で豪華キャストで
あわよくばオスカーを!」という風潮にならないといいですけど、ああ〜〜。
『硫黄島からの手紙』は、役者の知名度が致命的ってことですね。
『クィーン』も外国映画ですしねえ。

Commented by きたきつね at 2007-02-27 17:57 x
こんにちは。
ほんっっとにプライドの欠片もありませんよね。
「Japanese Film」と聞いたときには耳を疑いました。
作品の評価などせずお友達のお手盛り賞です、と明言したようなもので、
結局、アカデミー賞自体の評価を下げたなあと思います。
Commented by rivarisaia at 2007-02-27 18:56
きたきつねさん、こんにちは。
リメイクしたもん勝ちというか、オリジナルに対するリスペクトが感じられない雰囲気なのもイヤですね...。
アカデミー賞はなんだかんだ言っても世界的に影響力がある賞なので
もうちょっと自覚とかプライドとか持ってほしかった....。
by rivarisaia | 2007-02-27 03:13 | 映画や本の雑記 | Trackback | Comments(5)

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