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コルベールと日本美術が笑う

ポスターが気に入ったので観に行った、という展覧会が森美術館の『日本美術が笑う』。縄文土器から絵巻まで、けっこう楽しい企画展だった。

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笑う、といえば、『薔薇の名前』では「笑い厳禁」だったわね...と、にこやかに微笑む神仏像を眺めながら思い出しました。キリスト教美術でもマリア様が微笑んだりしてますけど、この展示の埴輪も仏像も、微笑むというレベルじゃなくて、ニカッと笑っている。観ているこちらも気分がいい。特に、埴輪の笑顔はすばらしい。今度、キリスト教美術でもニカッと笑っているものがないか探してみよう...と密かに自分に課題を出してみました。

若冲の絵もあったんですが、プライス・コレクションの時に発覚したように、やっぱり私は長沢芦雪が好きみたいです。

森美術館では現代アートの『笑い展』もやっていたのですが、こちらは私はあまり好みではありませんでした。何がダメなのか自分でもよくわからないが、「あ〜そうですが、はい、はい」という気分でナナメ見してしまった。数点、おもしろいなあと思う作品もあったんだけどねえ。

そして欲張りな私は、さらにもうひとつ、森アーツセンターギャラリーでやっていたグレゴリー・コルベールの写真展も見る。
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お台場の板茂のノマディック美術館にも行ってみたかったけど、行った人が「寒かった」と口を揃えて言うので、病み上がりの身としては腰が引ける。暖かくなってから考える。

それはそうと、グレゴリー・コルベールですが、美しく静謐で神秘的だとは思うものの、いくつも見ているうちにだんだんと居心地悪い空気に包まれるんですよね。なぜ? 人間と動物の交流があまりにつくりものっぽいからだろうか。それとも、そこはかとなく80年代パルコの宣伝を思わせる雰囲気を醸し出しているからだろうか。最初の1枚目はけっこう気に入ったのに、見れば見るほど、どうしたことか食傷気味になってくるので、ますますノマディック美術館が遠ざかる予感...。
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Commented by もとのじ at 2007-04-02 20:37 x
おなじくコルベールに違和感感じる男です。
80年代パルコの広告は好きなんですが、これには「余裕」が無いんですよね。冗談通じない感じがつらいです。
Commented by rivarisaia at 2007-04-02 22:28
もとのじさま、お久しゅうございます。今さら忘れた頃に大藤信郎のエントリ書いてる私です。コクトーで思い出したのは本当なんですけどねー。

コルベールは評判が高いので、居心地悪いと書くのに勇気が入りました。そうか、冗談が通じない感じで余裕がないからか。本人以外、被写体に白人がいないのもいかにも...って感じで嫌なのかも。
by rivarisaia | 2007-03-31 23:22 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

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