マルコヴァルドさんの四季

カルヴィーノの『イタリア民話集』のエントリで、ゆずきりさんより、「カルヴィーノといえば・・・『マルコヴァルドさんの四季』....」というコメントをいただきました。先日読んだばかりでなんてタイムリー。今日はこの本を紹介します。

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 『マルコヴァルドさんの四季
  イタロ・カルヴィーノ著 安藤 美紀夫訳 岩波書店

「イタリアの子どもの大多数が読んでる本で、カルヴィーノの著作ではとてもおすすめ。おまけに文法も難しくないよ」とイタリア人の知人が言っていた本がこれ。いったいどんな話なのかな〜と思いつつ、図書館で借りて読んだ、日本語で(オイ!)。

マルコヴァルドさんという貧しい労働者とその家族の春夏秋冬、といった感じの短編集ですが、ゆずきりさんのコメントにあった通り、シュールな話が多いです。いや、スタート時点では、とてもリアリティのある平凡な都会の1日だったはずなんだけど、気づいたら空想のような世界になっていっちゃう。空想というと大げさかしらね。どこまでホントでどこからウソなのかわからない話を聞かされてる感じに似ています。この微妙なバランスが、とてもイタリアらしいと思う。中には、笑っていいのか、可哀想なのかもよくわからなくなって、マルコヴァルドさんと一緒に困惑しちゃう話も。

子ども向けだけど大人もどうぞ!とおすすめしたいところですが、この本「品切重版未定」です。えー! そんなわけで、本の表紙はイタリア語版からひとつ選びました。
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Commented by peque-es at 2007-05-27 23:24
ふーん、そういう本なら、イタリア語で持っててもいいかも…ってまあ、読めないでしょうが、そこは雰囲気で(笑)、子供の本なら絵も付いてるだろうし…あとは本棚に置いとく(笑)。

今度イタリア人の友達とどこかで会う機会があったら、それとなくリクエストしてみようかしらん?(笑)

まあその前に、今度図書館に行く事があったら、日本語版探してみますね。とても興味があります。
Commented by ゆずきり at 2007-05-28 23:08 x
あーやっぱり品切なんですね、この本。数十年ぶりに少し読んでみましたら、シュールなだけでなく、文明批評がかなり強いですね。こども心には、まったくの民話やおとぎ話でないのに、ふつうの人の日常の話なのに、しらないうちに○○○に乗ってた、のままで「終わってる」構成にちょっとビックリしてました。で、いちばん好きだったのは、いちばんフツウの話の「おかずいれ」だったなあ。イタリアの子どもって、小さいうちからこんなの読んでるんですねえ。なんか大人っぽ~い。
Commented by rivarisaia at 2007-05-29 20:45
>ぺけさん
あらっ、スペイン語版も出てましたよ!(笑)

イタリア人の知人は、それこそ「みんな読んでる」と豪語してましたが
いつも話半分に聞いているので、どこまで本当なのか気になるところです。
Commented by rivarisaia at 2007-05-29 20:52
>ゆずきりさん
品切れでした。何だか子どもの本なのに大人っぽい話なんですよねー。
哀愁漂う労働者だったりして。私も、いちばん驚いたのが
「○○○に乗ってた」で終わっている話です。えっ....で、マルコヴァルドさんはどうなっちゃったのか。

「おかずいれ」はいい話でしたね。なんてことない話なのに。
子ども向けにしてはやけにシニカルな話も多いのが、イタリアらしいのかしら。
by rivarisaia | 2007-05-27 22:38 | | Trackback | Comments(4)

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