ブルターニュ幻想集

この忙しいのは一体いつ終わるんだ?と自問自答しながらも、気分転換しないと仕事の効率下がるから!と久々に夕方、友人とちょっとだけお茶...ならぬ焼肉。コーヒー1杯飲む感覚で焼肉食べて、愉快な話をいろいろ聞いた。江戸っ子はお茶する感覚で蕎麦を食べたらしいので、今ならお茶する感覚で焼肉もアリかしらね〜、と電車内で思う。

さて以前にも、忙しいときほど読書する、と書きましたが、だからと言って『神曲』なんて読み始めちゃったらドツボにはまること間違いなしです(『ダンテ・クラブ』でもドツボにはまりかけた)。やっぱりこういう時期は、スラッと読める本とか短編集なんかが最適。

そんなわけで、図書館で借りまくってる日々なのですが、今回のヒットがこれ。

フランス民話 ブルターニュ幻想集』 植田祐次、山内淳 訳編 社会思想社

今はなき、社会思想社の現代教養文庫です。現代教養文庫って、なかなかニッチでおもしろい本があったのになあ。これね、「フランスの民話と民俗」シリーズの1冊で、他もおもしろそうなんだよね。そんなわけで絶版ですが、光文社あたりが復刊したらいいのに。

ケルト文化やドルイド教、初期キリスト教の影響が混じり合った感じの民話が多い。水没した古代都市「イス」の話も想像がふくらみました。パリの由来が、「Par-Is=イスに匹敵する」を意味する、とは知らなんだ。昔のパリは「ルテキア」って名前だったのか〜。ふーん。ちなみに、イスは、フィニステール県ドゥアルヌネ湾またはトレパセ湾に実在したと思われるそうです。

それよりなにより、個人的に大ヒットだったのは、「青ひげ」の元となった話「コモール」。これはおもしろい! 残虐なコモール伯爵に嫁いだ王女トリフィナ。トリフィナの危機を、伯爵に殺された前妻たちの霊が助けてくれるのが興味深いんですが、さらにクライマックスがスペクタルです。詳細はぜひ読んでほしいんですけど、首のない女が、左腕に息子を、右腕に青ざめた自分の首を抱え、疾走する騎馬隊の先頭に立ち、伯爵に殴り込みをかける......みたいな感じ。

どんな図だ....それは。

あ、もちろんハッピーエンドです。
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by rivarisaia | 2007-07-10 22:55 | | Trackback | Comments(0)

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