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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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マーダーボール

マーダーボールことウィルチェアーラグビーのドキュメンタリー。人も改造車椅子もドラマチックな試合も、何もかもがものすごくカッコイイ。東京の真夏なんて吹っ飛ぶほど、熱かった! 同時にとてもクール。


マーダーボール
監督ヘンリー=アレックス・ルビン、ダナ・アダム・シャピーロ

戦車かよ!と思うようなカスタム車椅子もすごいのですが(ちょっと乗ってみたい)、そんな戦車椅子で突進してガッシャ〜ン!とぶつかりあう競技が、非常にエキサイティング。殺人ボールと呼ばれるのも頷けます。クラッシュする様子は荒い試合のアイスホッケーを思い出した。でもあっちはプロテクターをつけている。こちらはベルトで身体を固定してるとはいえ、豪快にひっくり返ったりしてるし。

メインとなる人物は、チーム・アメリカから戦力外通告を受け、頭にきて訴訟を起こした男、ジョー・ソアーズ。その恨みは深く、「打倒アメリカ!」を旗印に、宿敵カナダ・チームのコーチになる。当然、アメリカの選手たちからは「裏切り者」呼ばわりされている。

対するアメリカ・チームのエースが顎髭に刺青がトレードマークのマーク・ズパン。アンディ、スコット、ボブといったチームメイトらとともに裏切り者率いるカナダなぞやっちまえ!と意気込む。(どうでもいいけど、アンディってかわいいエミネムみたいな風貌だ)。

カナダ対アメリカの試合展開はまるで『スラムダンク』......つまり、まるでマンガのような接戦だ。

もちろんどの選手たちも、五体満足の状態からいきなり四肢マヒ障害になった直後はどん底の時期があり、インタビューではサラリと語ってますが、乗り越えるのは大変だったろうなと思う。映画では、事故にあったばかりでリハビリ中のキースにも焦点を当てており、身体が言うことを聞かないもどかしさも伝わってきます。しかし、ウィルチェアーラグビーに燃える現在、選手たちの絶望的な日々は過去のことになっていた。アスリートとしての生活以外にも、性生活やナンパの話、彼女や家族のこともざっくばらんに語られます。

ズパンは高校時代に親友アイゴーが運転する車に乗っていて事故に遭ったのですが、私としては、精神的に参っちゃっているであろうアイゴーが心配でした。ちゃんとアイゴーも登場します。何となくいい感じになっていて、ちょっと安心。

驚いたのは、イラク戦争に行って障害者になった兵士たちにウィルチェアーラグビーを教えるシーン。兵士みんな若いね.......。
Commented by hana at 2007-08-15 21:28 x
こんばんは、毎日暑くて本当に参りますね…。

公式サイトを覗いてきました。
前からちょこっと気になっていた映画ではあったのですが、不覚にも「ドキュメンタリー映画」とは知りませんでした。
主人がかつて重度の障害者相手の仕事に関わっており、何度か職場にもお邪魔したことがあったので、この手のテーマには多少興味がありました。

生まれつきというよりは、「健常者」から「障害者」へとなってしまったつらさは、本人じゃないと分からないのかもしれませんよね。救いは、「知的障害」にはならなかったことかな?
Commented by rivarisaia at 2007-08-15 23:51
>hanaさん、
こんばんは。暑いですねー。夕立来ると涼しくなっていいのにな。

障害者もいろいろだよなあ、という感じで、彼らはガチなアスリートでした。性の話とかぶっちゃけて話していて、カラッとしてるので、
だんだん皆が車椅子だってことが気にならなくなるというか、
それも個性のうちのような気がしてきます。
まあ、少なくとも私よりも元気だ.....。

ウィルチェアーラグビーって日本のチームもなかなか強いらしく、
ちょっとパラリンピックが観たくなりました。
Commented by ムーチョ at 2007-09-03 15:45 x
突然失礼します。僕も最近これを見て世界観が変わりました。アイゴーが試合を見に来たシーンが好きです。
Commented by rivarisaia at 2007-09-03 20:25
>ムーチョさん、
こんにちは! ガツンとくる映画ですよねー。

私もアイゴーが試合を見に行くシーンが好きです。
アイゴーはこれできっと大丈夫だ、という気がしました。
by rivarisaia | 2007-08-14 23:04 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(4)