出エジプト記
2007年 10月 28日
映画祭は終わりましたが、たぶん来週いっぱいまで、まだまだ感想は続く。
こちらは今回、チケット争奪戦になった映画のうちの1本。取れてラッキー!と思ったんですけど、でもね、ちらほら空席ありましたよ、ナゼ?
『出エジプト記(出埃及記)』監督:パン・ホーチョン(彭浩翔)
女子トイレから闇のシンジゲートへとどうつながるのか、疑問に思うかもしれませんが、そんな奇想天外な想像力をスタイリッシュな映画に昇華しちゃうところが、さすがパン・ホーチョン。青っぽい殺伐とした冷ややかな映像もいいですよねえ。
いきなり、水着にシュノーケルの警官たちが1人の男性に暴行を加えているという、シュールなシーンからスタートしますが、これは、監督のお父さんから聞いた実話が元になっているそうです。「水着の警官に暴力をふるわれた」と容疑者が訴えても、「そんなバカな」と裁判官が信じてくれない(これと似たような話を、どこかで聞いたことあるんだけど、私思い出せません)。事実なのに信じてもらえないことがあるなら、女子トイレが闇のグループにつながることもあるかもしれないよね。
冴えない盗撮犯がニック・チョン(張家輝)、そしてこれまた冴えない中年警察官がサイモン・ヤム(任達華)。ヤムヤムは、えええ?と驚くカラオケシーンも披露してくれます。あれでも練習したらしいです(微笑ましい)。
それにしても、パン・ホーチョンの映画はなんで日本で公開されないんだ! いきなり『出エジプト記』は難しいかもしれませんが、去年の『イザベラ』なんて最高ですよ。ウォン・カーウァイ(王家衛)がいけるなら、『イザベラ』だっていけるはず。パン・ホーチョンの映画を知らない人が多いから、観に行く人が少ない=マニアックと思われてしまうのではないでしょうか。
ああ、パン・ホーチョンのよさを皆に知ってもらいたい........。
そして、男性諸君は、しゃっくりが止まらなくなったら要注意ですよ。
こちらは今回、チケット争奪戦になった映画のうちの1本。取れてラッキー!と思ったんですけど、でもね、ちらほら空席ありましたよ、ナゼ?
『出エジプト記(出埃及記)』監督:パン・ホーチョン(彭浩翔)
「女はトイレで男を殺す相談をしている」と語る女子トイレの盗撮犯を調べるうち、ある「闇のシンジゲート」の存在が浮かび上がる........。
女子トイレから闇のシンジゲートへとどうつながるのか、疑問に思うかもしれませんが、そんな奇想天外な想像力をスタイリッシュな映画に昇華しちゃうところが、さすがパン・ホーチョン。青っぽい殺伐とした冷ややかな映像もいいですよねえ。
いきなり、水着にシュノーケルの警官たちが1人の男性に暴行を加えているという、シュールなシーンからスタートしますが、これは、監督のお父さんから聞いた実話が元になっているそうです。「水着の警官に暴力をふるわれた」と容疑者が訴えても、「そんなバカな」と裁判官が信じてくれない(これと似たような話を、どこかで聞いたことあるんだけど、私思い出せません)。事実なのに信じてもらえないことがあるなら、女子トイレが闇のグループにつながることもあるかもしれないよね。
冴えない盗撮犯がニック・チョン(張家輝)、そしてこれまた冴えない中年警察官がサイモン・ヤム(任達華)。ヤムヤムは、えええ?と驚くカラオケシーンも披露してくれます。あれでも練習したらしいです(微笑ましい)。
それにしても、パン・ホーチョンの映画はなんで日本で公開されないんだ! いきなり『出エジプト記』は難しいかもしれませんが、去年の『イザベラ』なんて最高ですよ。ウォン・カーウァイ(王家衛)がいけるなら、『イザベラ』だっていけるはず。パン・ホーチョンの映画を知らない人が多いから、観に行く人が少ない=マニアックと思われてしまうのではないでしょうか。
ああ、パン・ホーチョンのよさを皆に知ってもらいたい........。
そして、男性諸君は、しゃっくりが止まらなくなったら要注意ですよ。
監督のお父さんの話はほんとうに実話なのかしら、とさらに疑った私・・。というか、それが監督のお父さんの話だ、ということを、すこし疑いました。
ヤムヤムのカラオケシーンは、たしかに、突然ゆるゆるでしたね。かつてみた最ゆるゆるヤム様だったかも~。たしかにほほえましい。
『イザベラ』、映画祭直前にかけこみで予習したんですが、これは、公開した方がいい映画ですよね。
パン・ホーチョンにかぎらず、今年の香港映画祭はもりあがっていたけれど、「香港映画といえば映画祭のもの」、と固定化しないか心配です。
ヤムヤムのカラオケシーンは、たしかに、突然ゆるゆるでしたね。かつてみた最ゆるゆるヤム様だったかも~。たしかにほほえましい。
『イザベラ』、映画祭直前にかけこみで予習したんですが、これは、公開した方がいい映画ですよね。
パン・ホーチョンにかぎらず、今年の香港映画祭はもりあがっていたけれど、「香港映画といえば映画祭のもの」、と固定化しないか心配です。
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rivarisaia at 2007-10-28 22:57
監督のお父さんは目撃したのでしょうかねえ。私はアメリカで似たような話を聞いたことがあって、でも「ヤクでもやってんだろ、と思われて相手にされない」という部分しか思い出せない〜。ううむ。
ヤムヤムは「ワザとヘタに歌うような指示をしたんですか?」とティーチインで質問されてました(笑)
パン・ホーチョンなんて本当に映画祭に固定化されちゃってますよね。ほかの香港映画もその傾向がすでにあるかも、という気もします(トーさんもそうなっちゃうかもと心配)。
単館上映でも構わないから公開してほしいのになあ。
カッコイイ俳優が出ているというアピールの仕方じゃなくて、
映画自体のセンスをアピールする方向で、何とかならないのかしら、と思うんですが難しいでしょうか。
ヤムヤムは「ワザとヘタに歌うような指示をしたんですか?」とティーチインで質問されてました(笑)
パン・ホーチョンなんて本当に映画祭に固定化されちゃってますよね。ほかの香港映画もその傾向がすでにあるかも、という気もします(トーさんもそうなっちゃうかもと心配)。
単館上映でも構わないから公開してほしいのになあ。
カッコイイ俳優が出ているというアピールの仕方じゃなくて、
映画自体のセンスをアピールする方向で、何とかならないのかしら、と思うんですが難しいでしょうか。
たびたびおじゃまします。
>映画自体のセンスをアピールする方向で
洋画はそうなってますよね。
私、香港映画についてはかけだしモノゆえ、わかりませんが、どうも、世間一般の香港映画のイメージは、せいぜいキョンシーあたりでとまってるのでは。
現在の香港映画のイメージっていうのが、一般人にはピンと来ないのかもしれない。
・・・ああ真剣に考えてしまいましたよ!
でも「黒社会」の2を公開しない、とかヒドイと思います。
>映画自体のセンスをアピールする方向で
洋画はそうなってますよね。
私、香港映画についてはかけだしモノゆえ、わかりませんが、どうも、世間一般の香港映画のイメージは、せいぜいキョンシーあたりでとまってるのでは。
現在の香港映画のイメージっていうのが、一般人にはピンと来ないのかもしれない。
・・・ああ真剣に考えてしまいましたよ!
でも「黒社会」の2を公開しない、とかヒドイと思います。
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rivarisaia at 2007-10-29 20:40
私もあんまり把握してないんですけど、香港映画を公開するかしないか
は出ている俳優が有名かどうかで決まるような気がしちゃうんですよね。
あとは、香港映画=アクションがメインというイメージが根強いのかしら。
フランス映画やイタリア映画は、役者があんまり有名じゃなくても
公開されたりするのになあ。
香港映画といってもいろんなタイプがあるのになあ。
「黒社会」は1の成績がよくなかったから公開しないんですよね、きっと。
宣伝のやり方がいけないのか、狙っているターゲット層がズレているのか、ちょっと考えちゃいますよ!
は出ている俳優が有名かどうかで決まるような気がしちゃうんですよね。
あとは、香港映画=アクションがメインというイメージが根強いのかしら。
フランス映画やイタリア映画は、役者があんまり有名じゃなくても
公開されたりするのになあ。
香港映画といってもいろんなタイプがあるのになあ。
「黒社会」は1の成績がよくなかったから公開しないんですよね、きっと。
宣伝のやり方がいけないのか、狙っているターゲット層がズレているのか、ちょっと考えちゃいますよ!
by rivarisaia
| 2007-10-28 22:01
| 映画/香港・アジア
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