サヨナラ:ナンシー梅木さんに泣く
2008年 01月 16日
映画の話題を全然しないのも何だかなあという気になったので、去年保留にしていた話でも。
昨年はたまたまナンシー梅木さんのCDを買い、「そいういえばナンシーさんがアカデミー助演女優賞を取った映画を観てないわ〜。今度借りよう」などと考えていたら彼女の訃報がニュースで流れたのでした。
WOWOWで追悼放映を行ってくれました。ありがとう、WOWOW。
『サヨナラ (SAYONARA)』ジョシュア・ローガン監督
ひとことで申し上げますと内容は「人種の違いや差別をテーマにしたラブストーリー」で、舞台は日本。そして主演はマーロン・ブランド。
・マーロン・ブランド演じるロイド少佐&芸者ハナオギ(高美以子)
・ケリー中尉(レッド・バトンズ)&カツミ(ナンシー梅木)
という2組のカップルを中心に物語が展開します。
やや調子がよすぎるロイド少佐にくらべて、君はなんてイイ人なんだ!と言いたくなるほど実直なケリー中尉が好感度大ですが、見どころは、やはりナンシー梅木です。
といいますのも、いわゆる美人カテゴリーにあてはまるスラリとした高美以子(DVDのジャケの女性)にくらべて、ちょっとドンくさそうな風貌のナンシーさんが、観ているうちにとても可愛らしく思えてくるからですよ!
物語の中盤、ケリー中尉に急な帰国命令が出され、しかも日本人妻は米国に入国できないという状況に一同頭を抱えるハメになるわけですが、お先真っ暗でどんよりしたムードのなか、妻カツミ(ナンシー梅木)が整形手術をしようと考えていることが発覚。ケリーに激怒されたカツミいわく
「目を大きくしたらごまかせると思ったの。だって、アメリカ人に見えるでしょ?」
ああ〜!(泣)カツミ.....そんなことしなくていいのよ〜!
皆でカツミをなぐさめたあと、ロイド少佐が「ほら、カツミ、今日は僕たちを人形劇に連れていってくれるんだろ?」などと言うんですが、人形劇って何だろうと思っていたらですね、
文楽だったよ! OH、ノ〜〜〜! そんなどんよりした気分のときに、まさか世話物を見る気か?余計暗くならないか?と心配していたらさあ......(以下、省略)。
さて、本作品でございますが、1957年の映画にしては、そこそこがんばって「日本」を描いているかと思います。しかも日本文化の紹介コーナー盛りだくさん。多少トンチキな場面もありますが、それは許容範囲かと。思いっきり西洋人な面影の歌舞伎俳優ナカムラ(リカルド・モンタルバン)も、まあバタくさい顔立ちの役者っていますもんねえ。
昨年はたまたまナンシー梅木さんのCDを買い、「そいういえばナンシーさんがアカデミー助演女優賞を取った映画を観てないわ〜。今度借りよう」などと考えていたら彼女の訃報がニュースで流れたのでした。
WOWOWで追悼放映を行ってくれました。ありがとう、WOWOW。
『サヨナラ (SAYONARA)』ジョシュア・ローガン監督
ひとことで申し上げますと内容は「人種の違いや差別をテーマにしたラブストーリー」で、舞台は日本。そして主演はマーロン・ブランド。
・マーロン・ブランド演じるロイド少佐&芸者ハナオギ(高美以子)
・ケリー中尉(レッド・バトンズ)&カツミ(ナンシー梅木)
という2組のカップルを中心に物語が展開します。
といいますのも、いわゆる美人カテゴリーにあてはまるスラリとした高美以子(DVDのジャケの女性)にくらべて、ちょっとドンくさそうな風貌のナンシーさんが、観ているうちにとても可愛らしく思えてくるからですよ!
物語の中盤、ケリー中尉に急な帰国命令が出され、しかも日本人妻は米国に入国できないという状況に一同頭を抱えるハメになるわけですが、お先真っ暗でどんよりしたムードのなか、妻カツミ(ナンシー梅木)が整形手術をしようと考えていることが発覚。ケリーに激怒されたカツミいわく
「目を大きくしたらごまかせると思ったの。だって、アメリカ人に見えるでしょ?」
ああ〜!(泣)カツミ.....そんなことしなくていいのよ〜!
皆でカツミをなぐさめたあと、ロイド少佐が「ほら、カツミ、今日は僕たちを人形劇に連れていってくれるんだろ?」などと言うんですが、人形劇って何だろうと思っていたらですね、
文楽だったよ! OH、ノ〜〜〜! そんなどんよりした気分のときに、まさか世話物を見る気か?余計暗くならないか?と心配していたらさあ......(以下、省略)。
さて、本作品でございますが、1957年の映画にしては、そこそこがんばって「日本」を描いているかと思います。しかも日本文化の紹介コーナー盛りだくさん。多少トンチキな場面もありますが、それは許容範囲かと。思いっきり西洋人な面影の歌舞伎俳優ナカムラ(リカルド・モンタルバン)も、まあバタくさい顔立ちの役者っていますもんねえ。
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at 2008-01-27 02:24
とってもおもしろそうな映画ですね。
特に、1957年当時の文楽って何をみたんだろう・・と興味あります。でもそこは、もしかして、期待しない方がいいのでしょうかね?
ナンシー梅木さんの映画はみたことないですが、想像するに、笠置シヅ子さんみたいな感じ・・?「目を大きくしたら」という発言も暗くきこえない、とか・・?
特に、1957年当時の文楽って何をみたんだろう・・と興味あります。でもそこは、もしかして、期待しない方がいいのでしょうかね?
ナンシー梅木さんの映画はみたことないですが、想像するに、笠置シヅ子さんみたいな感じ・・?「目を大きくしたら」という発言も暗くきこえない、とか・・?
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rivarisaia at 2008-01-17 00:46
>ゆずきりさん
文楽は、皆さんでとても哀しい物語をみてましたよ....。ああ.....。
演目の記憶は定かでないですが、物語的に重要シーンです。
ナンシー梅木さん、顔立ちは笠置シヅ子さんを思わせますが、この映画では何だか子供っぽくて幼い感じ。でも素直でやさしく、おまけに気だてがよくて本当に可愛らしい女性でした。
「目を大きくしたら」の発言も、「そこまで思い詰めてたなんて....」と涙を誘う面と、「お前は本当にバカな奴だなあ」とちょっと可笑しい面が同居してる印象を与えてました。
文楽は、皆さんでとても哀しい物語をみてましたよ....。ああ.....。
演目の記憶は定かでないですが、物語的に重要シーンです。
ナンシー梅木さん、顔立ちは笠置シヅ子さんを思わせますが、この映画では何だか子供っぽくて幼い感じ。でも素直でやさしく、おまけに気だてがよくて本当に可愛らしい女性でした。
「目を大きくしたら」の発言も、「そこまで思い詰めてたなんて....」と涙を誘う面と、「お前は本当にバカな奴だなあ」とちょっと可笑しい面が同居してる印象を与えてました。
by rivarisaia
| 2008-01-16 17:57
| 映画/洋画
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