イタリア語の歴史

イタリア語学習者(+ラテン語学習者)のための本が出ました。また、ずいぶんターゲットの狭そうな本ですけど、本当にありがとう白水社。

イタリア語の歴史 俗ラテン語から現代まで
ヴァレリア・デッラ・ヴァッレ&ジュゼッペ・パトゥータ著 草皆伸子訳

b0087556_2352424.jpgこれまで、なんでラテン語なんてやってんの、もう誰もしゃべってないんでしょう、と何度も言われ、自分でもなぜでしょうね状態だったんですが、本書の出だしにイキナリ目からウロコの1節が。
"言語には、普通の意味での誕生や生や死はない。イタリア語はラテン語から発生(つまり誕生)したのではなく、ラテン語の延長だ。(中略)早い話、イタリア語は今日のイタリアで使用されているラテン語だと言うことができる。"

つまり、スペイン語は現在のスペインで使われているラテン語だし、フランス語はフランスで使われているラテン語だ、という主張。そうか、そうよね! 今度から、ラテン語は今でも使われてるよ、と切り返してみよう。

実際の単語や文章を例に出して、言語の移り変わりを説明しているので、イタリア語を習っている人はとても興味深く読めると思います。さらに注釈に人名の解説が載っているところがなにかと便利。現代ラテン語(イタリア語)がちっとも進歩しないので(むしろ後退している気すらする)、今年こそ何とかしたい私でした。
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Commented by peque-es at 2008-02-09 19:34
私がラテン語なるものをかじってみようと思ったのは、当時は未だ若くて文学書なども読んだので(笑)、そうすると例えば仏象徴主義の文学者とか、皆リセではラテン語で首席を取り…とか書いてあるのね。でリセにはラテン語の授業があるのかと。でラテン語をやるのが何となくカッコいい気がしたのでした(笑)。全然モノにならなかったけど、でもラテン語ってこういう言葉、というイメージは、ある程度掴めた気がする。
ラテン語圏だけでなくて、英語圏のミステリー作品なんかでも、ラテン語の格言が散りばめられていたりしますよね?(勿論翻訳の注釈付きで読む訳ですが)
それくらい欧米文化の深いところに根ざしているという事は、欧米人、特にラテン語やってなくても、それを内なるものとして知ってるって事で、だからほんとは、欧米文化を学ぼうと思ったら、どんなものかぐらいのイメージはあった方がいいんではないかと思う。

これは聖書などにも言えて、欧米人だったら、仮に無心論者でも聖書やキリスト教の知識がある。そういうベースがない日本人が読んでも、中々本当のところが分からない。
Commented by peque-es at 2008-02-09 19:38
長くなり過ぎたので、一旦切りました。

で例えば、あれだけ流行った「ダ・ヴィンチ・コード」、あれだって、ラテン語やラテン語系の言葉、そしてキリスト教の知識があるのとないのでは、理解度や理解の早さが違って来ると思う。

だから決して「役に立たない死語」ではないですよね?
そもそも誰が「死語」って言ったんだろう??

…と熱くなった割には、何にも勉強してませんが…(苦笑)
Commented at 2008-02-09 19:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2008-02-09 23:03
>ぺけさん
死語ってみんな言うよ〜(笑)
とはいえ現代でも、動植物の学名はもちろん、商品名などにも結構使われているのよね、ラテン語。ファクシミリも「同じものをつくれ!」というラテン語だったりするし。おもしろい!

そんな私は、「写本が好きなんだけど、写本ってラテン語だよね〜(この点は浅はか。ラテン語じゃないのもある)」というどーでもいいノリ+「イタリア語の語彙を増やす(これもそう簡単にはいかないことが発覚)」という軽い気持ちで習い始めて、とてもモノになる気がしない今日この頃。

確かに、英語の本など読んでるとさらっとラテン語の格言が出てきたりしますね。当然知ってるだろ、みたいな感じなんでしょうか。
Commented by rivarisaia at 2008-02-09 23:08
(つづき)
先日、イタリア語の先生に、「イタリア語は今日のイタリアで使用されているラテン語」説を披露したら笑ってましたが、授業でダンテの話をしていた際に、ぺけさんと同じようなことを言ってました。

「神曲」は、当時のキリスト教文化はもちろん、イスラム文化とか社会背景などをわかってないと、ダンテが言わんとしていることは理解できないそうで、それはもっともだなと思ったのですが、「来週授業で、ためしに1節だけでも読んでみるか!」という事態に。どうなることやら〜。

Commented by rivarisaia at 2008-02-09 23:55
「一気に」って辞書では、「di seguito、di filato、senza sosta、in una tirata」となっていました。
楽章や曲の間で間を取ることなく続けて演奏するのは「segue」らしいけど、"楽章"と"曲"の間っていうのがちょっと違う気がする.....。 「filatamente 」は「中断なしに」なんですが、音楽で使うのかなー。謎.....。
Commented by peque-es at 2008-02-10 14:09
>死語ってみんな言うよ〜(笑)

いやあ、そうなんですが、考えてる内に、ラテン系の人が「ラテン語は死語」っていうのを、日本人がそのまま鵜呑み(?)にしたら、ちょっと違うんじゃないかって気がして来て、で日本で「ラテン語は死語」っていうのは、そういう日本人が言ってるんじゃないかと…なんか精神分裂的な文章ですが(笑)。

「一気に」、調べて頂いて、ありがとうございました。in una tirata の tirata とスペイン語の de un tiron の tiron は、多分同じ語源ですね。(tirar - 引く、引っ張る)
でも in は多分スペイン語の en と同じで、スペイン語で en una tirada と言うと、例えば本を出版する時の第何刷の刷、つまり同時に印刷発行される部数などをイメージしてしまうかも…

senza sosta って何となくいい感じ(笑)。sosta の意味が分からないけど、何となく楽譜に使えそうな気しません?(笑)

あと seguito は多分スペイン語の seguido ですね…う~ん、イタリア語、かじりたくなって来た!(笑)
Commented by rivarisaia at 2008-02-11 22:23
ラテン語は死んだとみせかけて、じつは変装して生きている怪人○○みたいな感じ(笑)

「senza sosta」って使えそうですけど、どうなんですかねー?
音楽用語ってよくわからないしなー(と、音楽やっている私が言うのもとってもアレですが)。

やっぱりスペイン語とイタリア語は兄弟なんですね(笑)
by rivarisaia | 2008-02-05 23:58 | ラテン語・イタリア語 | Trackback | Comments(8)

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