Baudolino(バウドリーノ):大嘘つきバウドリーノの奇妙な冒険

そういえば、先日読了。何ヵ月かかって読んでるんだ!と自分に激しくツッコミたいほどですが、別に難解すぎるわけでも、読みづらいわけでもなく、ただ、

これ1冊読み終えるまでに、どれだけ脱線したと思ってるんですかー!

b0087556_19392159.jpgBaudolino
ウンベルト・エーコ著、William Weaver(英訳)Vintage刊

歴史上実在の人物やら伝説上の生物やらがわらわら出てくるので、これは誰?これは何?とつい気になってしまう。ペーパーバックには注釈が付いてないから、自分で調べないといけないの。

そんなわけで、関連書を読んだり、ネット検索したりと、おそらく数カ月後には忘れ去ってしまうであろう無駄知識の収集マシンと化した私です。おかげで中世イタリア都市の成立事情は少しだけわかった。
ありがとう、エーコ先生。

本書のざっくりしたあらすじは、こんな感じ。

第4回十字軍がコンスタンティノポリスを攻め込んだ際、ニケタス・コニアテス(実在の歴史家)はバウドリーノという謎の人物に命を救われる。バウドリーノはニケタスに、彼の数奇な人生の物語を語り始める。

語学の才能があるバウドリーノの嘘くさい物語に含まれるキーワードはこんな感じ。

b0087556_19435471.jpg神聖ローマ皇帝フイードリヒ1世(バルバロッサ)、フランスの詩人たち(ロベール・ド・ボロン、キヨー )、山の暗殺者、オットー司教、教皇アレクサンデル3世、ロンバルディア同盟、聖杯伝説、プレスター・ジョン、サテュロス(半人半獣)、ユニコーン、伝説の不思議な生き物、シェーデルのニュルンベルク年代記(世界年代記).....などなど


溺死したとされるバルバロッサは実は暗殺されたのだ、という謎を軸に、歴史、恋愛、青春、伝説、ミステリーと盛りだくさん。バウドリーノとともに旅した読者は、小説の一番最後の1文で、ぷぷぷっと笑えます。エーコ先生、あなたって人は!

歴史を知らなくても大丈夫。もしかすると『薔薇の名前』よりも読みやすいかもしれません。邦訳が出たら、日本語でも読みたいなあ。注釈も付けてほしいなあ。で、いつ出るんでしょうね。
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by rivarisaia | 2008-04-14 19:49 | | Trackback | Comments(0)

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