Prison Architecture:世界の刑務所建築本

ちょっと前の話ですが、蔵書整理をしたらしい父親からこのような本をもらいました。

Prison Architecture』Architectural Press刊
UNSDRI (United Nations Social Deffence Research Institute) 編著

ズバリ「世界の刑務所の建築」の本。副題に「典型的な閉ざされた機関の国際的調査および刑務所設計における近年の流行の分析」とあります。ヨコ42.5cm×タテ30.5cmと、横型のかなり大きい本です。

内容は大きく2つの章に分かれています。

パート1は「刑務所の建物の機能と設計」で、昔の刑務所(たとえばバスティーユとか)の図版や写真なども紹介しつつ論文がメイン。面倒なので、テキスト(英文)をちゃんと読んでないんですけど、歴史などに触れていると思われます。

本書で注目すべきは、パート2「刑務所設計の国際的調査」。なぜならさまざまな国の27の刑務所の平面図がたくさん紹介されてるから。大まかな平面図(間取り)ですけど。
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たとえばこちらはイタリアのレビッビア刑務所。イタリアの哲学者で政治活動家のアントニオ・ネグリ氏が収監されていた場所です。

ネグリ氏は、今年3月に日本で講演する予定だったのに日本政府に入国拒否されるという事態が起きたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。モロ首相の誘拐・暗殺容疑で逮捕され、獄中で選挙に立候補し当選、釈放、その後フランスに亡命、再び帰国して刑務所に収監、現在は釈放という激動の人生を送っていらっしゃるお方です。

ものによっては室内写真がついている案件もあります。
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ほら、ページ右上に。これは米国ワシントンのパーディー刑務所。

ところで。なにゆえこのような本を入手したのかと、父に聞いてみたところ
「いやー、外国の刑務所に入れられるようなことがあった際、脱獄に役立つかと思って。わはは」と言いながら去っていきました。

しかし、もし真剣に脱獄を試みたい方がいらっしゃいましても、本書はそれほど役には立たないかと思われます。なにぶん1975年発行ですので、監視カメラなど、ハイテク機器の設置場所に関しては触れておりませんし、なにより脱獄の定番中の定番、下水道の位置が記されておりません。あしからず。
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Commented by Tner-Harold at 2008-09-27 07:48
難しい専門的なブログを書いているのですね。
Commented by rivarisaia at 2008-09-27 18:39
それはたぶん気のせいです。
Commented by hana at 2008-09-27 21:23 x
なぜか小さい頃から建物の見取り図的なモノが大好きで、こちらの本、ツボに入りました。
Commented by rivarisaia at 2008-09-27 21:56
見取り図好きな方も多いですよね!そんな方々にも本書はもちろんオススメです。
by rivarisaia | 2008-09-25 22:44 | | Trackback | Comments(4)

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