人気ブログランキング |

2007年 02月 09日 ( 1 )

『墨攻』のアレ

先日、『墨攻』の感想を書いた際に、私の頭からあるものが離れないと述べました。今日はそのことについて書こうと思います。映画を観ていてさすがにアレにはビックリしました。いいとか悪いとかではなく、単純に驚いたのです。

そんなわけで、ストーリーのネタバレはしませんが、アレとは何かをバラします。予告編には映ってますが。そして今回、オチはありません。

***************************


さて、映画もいよいよ終盤に近づいてきた戦いシーン。

敵の奇襲作戦で空から弓矢が降ってくる場面がございましたね。

「あれは天燈? でも弓矢が発射されている...。ま、まさか、神火飛鴉?」と一瞬思った。


天燈はコレ。実物はけっこう大きい。またの名を孔明燈とも言う。諸葛孔明が考えたという説があり、熱気球の元祖みたいなもの。

b0087556_2140438.jpg


旧暦の1月15日の元宵節に台湾では「放天燈」が行われます。お願いごとを書いて天燈を空に飛ばす。平渓の放天燈が有名で一度行ってみたいです。Googleで「天燈」をイメージ検索すると大量に飛んでるキレイな写真がいっぱいヒットします。まさにあのシーンみたい。

b0087556_21405843.jpg

「神火飛鴉(しんかひあ)」は火薬がなきゃ飛ばないだろ、その時代にはナイよ!と自分に突っ込みたい。中途半端な知識を得るとこれだから困ります。『図説・中国武器集成』に出てたからって...。これは「鳥?」と思わせて油断させる武器。ミサイルみたいなものですね。写真は中国古代機械工程のサイトから拝借しました。


さて、よ〜く画面を見ていたら、天燈に、ひ、人が乗ってる〜!!しかも、いっぱい飛んでる〜!!武芸者が空飛んでも驚かない私も、これにはビックリ。

フィクションですから別にいいんですけど、もしかしたら本当にあったんじゃないのか、とつい思ってしまうのは、やっぱり中国四千年の歴史のなせる技でしょうか。

そんなわけで、実は似たような物体があったりして...と思いながら調べてみましたが、熱気球の有人飛行を初めて成功させたのはフランスのモンゴルフィエ兄弟で、1783年にはマリー・アントワネットの前でデモをやった(この時は動物を乗せた)らしい、なーんてことはわかっても、天燈の起源がよくわからない。モグタン(in まんがはじめて物語)教えて!

ひとつだけ、韓非子の「外儲説左上」でおもしろいなあと思う記述を見つけました。

「墨子が木鳶を三年がかりでつくったが、飛ばしてみたら1日で壊れた」

木鳶が何かは知りませんが、人が乗って飛ぶものだったら楽しいな〜と想像してみたりして。魯班またの名を公論子の「木鵲」っていうのもインターネットで見かけましたが、これも木鳶みたいなものでしょうか。

たかが気球、されど気球。古代に本当にあったら...と想像すると楽しいですね。マンガの設定では凧らしいが、凧の起源もどうなってるのか。やっぱりモグタンを呼ばないとダメか。
by rivarisaia | 2007-02-09 22:58 | 映画/アジア | Trackback(1) | Comments(4)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや