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2013年 05月 09日 ( 1 )

Absolutist

John Boyneの児童小説を読んだいきおいで(感想はコチラ)、大人向け小説も読んでみました。題名の「Absolutist=絶対主義者」とは、戦争に関係することを一切拒否する人のことです。

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Absolutist』John Boyne著、Black Swan Books

1919年、トリスタン・サドラーは戦友ウィル・バンクロフトの姉マリアンに会うため、ロンドンからノリッチに向かった。戦地で亡くなったウィルが残した手紙の束を届けるためだ。そしてトリスタンには、マリアンに伝えなくてはならない秘密があった…


本書は1919年のトリスタンとマリアンの会合と、トリスタンの過去(戦地に赴く前の訓練所から、戦地フランスでの出来事)が交互に語られる構成になっており、ウィルの身の上にいったい何が起きたのか、トリスタンは何を知っているのか、やきもきしてしまい、正直に言うと、読んでる最中はちょっとかったるかったのです(おまけに第一次世界大戦にあまり興味がナイという読者として致命的な自分の問題もあった)。

特に最初のほうは話がまるで進まないですが、だんだんおもしろくなります。何が起きたのかも大体想像ついちゃうんですが、しかし、読後いつまでも心にひっかかるというか、じわじわくるんですよね。

よく考えてみると、戦争についてはもちろん、アイデンティティの問題について、友情について、愛情と憎しみについて、臆病と正義についてなど、さまざまなテーマが盛り込まれており、やがて起こる悲劇は避けることはできなかったのだろうかと考え込んでしまうわけですが。

彼は絶対に言ってはいけないことを言っちゃったんだよなあ。あれは取り返しつかないよなー。決定的に傷つくよね…。だからといって、その反動でやったことは非常にエゴイスティックであり、許されることではないのだった。

これね、ドラマ化するといいかもしれないですね。BBCあたりでどうかな。
by rivarisaia | 2013-05-09 22:36 | | Trackback | Comments(4)

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