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2018年 11月 14日 ( 1 )

The Truth as Told by Mason Buttle

全米図書賞ファイナリストに残っていて、評判いいので読んでみたら、なかなかよい本だった。話の展開はおおかた予想つくような内容かもしれないけど、主人とその家族、友人といった登場人物がよい。というか、読み終わってみると、みんな自分の知り合いみたいな感じになっちゃう。

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The Truth as Told by Mason Buttle』Leslie Connor著、HarperCollins

主人公のメイソン・バトルは大柄で汗っかきな少年。読み書きがほとんどできない。

15ヶ月前、メイソンの親友だったベニーが、メイソンの家の果樹園で亡くなっているのが発見され、そのことがメイソンの心に大きな影を落としている。メイソンの元へはしょっちゅう警部補がやってきて、ベニーが亡くなった日のことを何度も聞こうとする。メイソンは本当のことを話しているのに、警部補にはぜんぜん信じてもらえないのだ。

そんな彼にカルヴィンという名前の新しい親友ができる。ところがある日、カルヴィンまでもが姿を消してしまい……


という話。ベニーの死の謎やカルヴィンの行方など、ミステリー要素もあるものの、そこは奇をてらうような狙いはさほどなくて、おまけに中盤で少しのんびりした展開になるにもかかわらず、それでもメイソンとカルヴィンの姿があまりに生き生きと丁寧に描かれているので、ふたりがどうなるのか気になって一気に読んじゃった。

メイソンのおじさんにおばあちゃん、いじめっ子のお母さん、と出てくる大人に魅力がある(いやな警部補ですら、最後にはいい人な気がしちゃう)。その中でも特に学習障害があるメイソンを支える学校の先生が、脇役ながらもすばらしいキャラクターで、すべての学校に彼女のような先生がいたらいいのにと思っちゃう。余談としては、メイソンに共感覚があるのも面白い設定でした。


by rivarisaia | 2018-11-14 10:57 | | Trackback | Comments(0)