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カテゴリ:展覧会ほか( 58 )

イメージコレクター・杉浦非水展

行こうと思っていてすっっっっかり忘れており、大慌てで用事の合間を縫って観に行きました。こじんまりしてたけど、とてもよかった。帳面派です。

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「イメージコレクター・杉浦非水」展
東京国立近代美術館 2階 ギャラリー4

前期:2019年2月9日(土)〜 4月7日(日)
後期:2019年4月10日(水)〜 5月26日(日)
開館時間:10:00 - 17:00(金曜・土曜は20:00まで)
※入館時間は閉館30分前まで

日本のグラフィックデザインで大きな役割を果たした図案化の杉浦非水のコレクション展です。杉浦非水は、銀座線のポスターを教科書などで目にした人もいるのでは?

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東京地下鉄のポスターシリーズは1927年のモダンなデザイン。1930年の三越開店のポスターデザインも図案と色使いがとてもモダン。

ポスターや冊子の表紙デザインのほかに、スクラップブックやスケッチ、映像資料なども展示されていて、帳面派としてはその資料が見たかったのでした。インプットしてアウトプットする、という展示のコンセプトが興味深かった。もっと資料見たかったくらい。

映像資料は1920年代〜30年代の東京の光景が写されているんだけれども、戦争になる前はこんなに華やかだったんだなあ。

ポスターの展示の中で、あまりにモダンですごい!と感動したのはヤマサ醤油。
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カタログだとたぶん迫力が伝わらない。実際の展示では、左ページ下の赤と黄色の丸いモチーフのやつが強烈なインパクトを放っていました。

今週の日曜日(5/26/'19)までやっているので、興味のある人は駆け込みでどうぞ!


by rivarisaia | 2019-05-23 23:44 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

庭園美術館の岡上淑子のフォトコラージュと港区立郷土歴史館

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「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」
2019年1月26日(土)-4月7日(日)
東京都庭園美術館

岡上淑子のコラージュ作品はけっこう好きで、とても楽しみにしていた展覧会。もたもたしているうちに会期終了になることが多いので、今回は早めに行ってきた。

庭園美術館の雰囲気と作品がまとうオーラがとてもマッチしていてすてきな展覧会だった。初期の作品やコラージュ以外の作品については私はまったく知らなくて今回初めて見たけれど、やっぱり一連のフォトコラージュが発しているエネルギーが群を抜いている。女性をエンパワメントする力強さがみなぎっていた。個人的にはどれも好きというよりは、好きな作品とそうでもない作品の落差が激しくて、おそらくそれだけ独特な熱量があるからだとおもう。

作品に対する自分の好き嫌いの差が激しかったので、作品集じゃなくてポストカードを買った。

そして庭園美術館のついでに、港区立郷土歴史館

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旧公衆衛生院の建物を活かして去年開館した郷土史料館。歴史史料館は入場料がかかりますが、無料でも中に入って講堂などの建物内部の見学が可能で、マイナスねじの宝庫だったりするから楽しい。

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階段状の旧講堂。


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その旧講堂の扉のマイナスねじ


1階に入っている触れる展示室もなかなか面白くて、化石や剥製、江戸時代のおままごとセット、昔の冷蔵庫(氷を入れるタイプの)や蓄音機などがあれこれ展示してある上に、実際に手に取って観察することができる。
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夕方西日がさすと綺麗なんですよーと言われたステンドグラスの展示品

オープンしたばかりだからか、やたらと大勢のスタッフ(ボランティア?)がいたけど、気になったことを聞くといろいろと教えてくれる。野菜がオススメのカフェもあるみたいなので、また今度ゆっくり行ってみることにする。



by rivarisaia | 2019-02-12 20:38 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

mini wonders~チェコのおもちゃ 昔と今

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広尾のチェコ共和国大使館にあるチェコセンター展示室で開催中の「チェコのおもちゃ」展に行ってきました。こじんまりした展示だけど、楽しかった!

「mini wonders~チェコのおもちゃ 昔と今」
会期:2018年5月23日(水)~6月22日(金) 平日10:00~17:00
会場:渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内 
   チェコセンター東京展示室

開いたトランクにおもちゃが展示されているのが面白いです。上の写真のブリキの電車のおもちゃは、センターの人が動かしてくれました。

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すっごくかわいいな!と思ったのは、このシリーズ。1930年代の木製おもちゃ。オーストリア=ハンガリー帝国から共和国として独立したあとの、そしてドイツに解体されてしまう前の時代。

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象の車輪にマイナスねじが使われてるのが地味にポイント。

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これは最近のアーティスト Michal Strach さんの作ったおもちゃ。車本体はせっけん。

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カタログも買っちゃった。パッケージを開くと、展示作品の写真と説明が印刷された大きなカードが一式入ってます。

by rivarisaia | 2018-06-13 21:51 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

銀座の貝人、表参道のちいさいおうち

今月末で終了する展覧会をまとめて更新。バタバタと先週駆け足で観に行きました。今週末まで。

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銀座(京橋)LIXILギャラリー東京
「ニッポン貝人列伝 -時代をつくった貝コレクション-」
2018年5月26日(土)まで(公式サイト

「日本近代貝類学の黎明期を築いた貝人10人の列伝と厳選された彼らの貝コレクション」の展示。伝説の貝人10名のプロフィールを熟読すると、貝類世界に対する熱い想いがじんじんとこちらにも伝わってきて、最初は「貝人」って何だろうなと思ってたけど、まさに「貝人の皆様」としかいいようがない。

私が特に気になる人は、ガリ版刷りの冊子をひとりで編集・発行しつづけた吉良哲明氏と、南洋の鳥や虫、そして稀少貝を採集した山村八重子氏。裕福な家庭に生まれた山村氏は、1925年と36年に父親の仕事でフィリピンのバシラン島に行き、ライフル持って馬に乗り、ワニを生け捕りにしたりもしたらしく、興味深いエピソードに満ちた人生を送っていそうでもある。

収集箱や帳面も何点か展示されています。

LIXILギャラリーは次回東京に巡回予定の駄菓子も面白そう。これは必ず行く(先走ってカタログを購入しちゃった)。

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表参道 スパイラルガーデン
ヴァージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』
2018年5月27日(日)まで(公式サイト

ついこの間まで教文館でやっていた展覧会に行きそびれてがっくししていたら、銀座の ggg にこの展示のハガキが置いてあり、大慌てで観に行ったんですけど、「ちいさいおうち」だけなのかなと思いきや、フォリーコーブ・デザイナーズをはじめ、バートンの創作全体をざっくり俯瞰した形になっていてとてもよかった。

スケッチブックなどの帳面も展示されています。

それからおまけ。
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銀座はポーラ ミュージアム アネックスで『田中智 ミニチュアワールド』が5月27日まで。平日の日中でもけっこう混んでいて、先週末は入場制限もしていたようなので最後の週末は厳しいかも。「nunu's house」(田中智さんのブランド)の作品はすごいなーと思ってたけど、実物が頭で考えるよりも小さくてクラッとしました。なんていうの、肉眼では受け止められない小ささで、ちょっと怖い。拡大鏡で見てようやく安心できる、そんな感覚。



by rivarisaia | 2018-05-21 11:41 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

チャペック兄弟と子どもの世界

すっかりブログに書くのを忘れていましたが、2018年5月27日までです。場所は渋谷の松濤。

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チャペック兄弟と子どもの世界
~20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト
2018年4月7日(土)〜2018年5月27日(日)
渋谷区立松濤美術館

個人的には油彩やパステルの絵はあんまり好きではなかったんだけど、なつかしの『長い長いお医者さんの話』の挿画や、こいぬとこねこのイラストなど、インクや鉛筆のドローイングはとてもよい。よくよく見ると線の省略の仕方がしみじみと上手いんですよねー。真似したい。

残念ながら実現しなかったという切手のデザイン画というのも初めて見ました。

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『こいぬとこねこは愉快な仲間』のイタリア語版もほしくなっちゃって、家に帰ってすぐさまイタリアの本屋をチェックしたんですが、送料が高くつくので現在保留ちゅう。しばらくはクリアフォルダーをながめてすごす。

by rivarisaia | 2018-05-16 13:38 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル

およそひと月前に観たんですけど、会期が終わる前に書いとかなくちゃ!

ということで。
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「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」
2017.11.18(土)~ 2018.4.1(日)会期中無休
森美術館


レアンドロ・エルリッヒといえば、金沢21世紀美術館の「プール」ですが、錯覚をうまく利用して鑑賞者がぐらぐらするような作品を作っているアルゼンチンのアーティスト。

以前、東京都現代美術館の「うさぎスマッシュ展」で展示されていた『迷宮の庭』もありました(この中庭作品、じわじわくる印象が深く心に残っていたので、再会できてうれしい)。


今回いちばんぐらぐらしたのは、この作品(ちなみにすべて写真撮影可能です)。

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レアンドロ・エルリッヒ《試着室/Changing Rooms》2008
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この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


一見、ただの試着室なんだけど、ここから出られなくなったらどうしようかと思っちゃった。

あともうひとつ、チラシの写真で見ていて、実物はいったいどうなってるのか不思議に思っていた作品がこれ。

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レアンドロ・エルリッヒ《雲/The Cloud》2016
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この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

なるほど、そうなってたのか!と感動しました。これ面白い。

4月1日まで、火曜日以外は夜遅くまで(22時)開館しています。鑑賞者参加型のインスタレーションも多いので、できれば混雑してなさそうな時間帯を狙っていったほうが、作品とより向き合えると思います。

by rivarisaia | 2018-03-20 01:03 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

銀座のエルメスの8階にあるギャラリーで行われている「グリーンランド」はとてもよかった。

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「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階)
開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)/ 日 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
休館日: 不定休(年末年始はエルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料: 無料

とにかく「わっ!」と驚いたのが、中谷芙二子さんの霧のインスタレーションで、ちょうど会場に着いたら五里霧中状態だった。屋内での霧は圧倒的かつ幻想的で、霧が満ち満ちた空間は、数歩先がまるで見えなくなって、すぐそこにいるはずの人たちもぼんやりとした黒い影と化し、ちょっと怖いくらい。

そして霧がすうっとひいてあっさり消えていくとき、夢から覚めるような心持ちがしました。。湿度が高いので、寒くないのに息が白くなるのも妙な感じ。

こればかりは体験しないとよくわからないと思うので、機会があればぜひ行って見てきてほしいのですが、会場写真で雰囲気を知るなら以下の公式サイトでもみられます。

霧は確か、毎時15分と45分の2回だったと思う。もし行って霧がなかったら、霧が出るまで絶対待ってね。洋服が濡れないようにポンチョを貸してくれますが、私は別に着なかった(けど大丈夫だった)。

芙二子さんのお父様が、人工的に雪の結晶を作り出した科学者の中谷宇吉郎氏だったというのは初めて知りましたが、雪と霧の親子ってなんだか面白いですね。宇吉郎氏のフィールドノートの展示もあって、帳面派の展覧会でもありました。

私が訪れたのは昼間だったのですが、夜の霧はまた全然違う表情を見せるそうなので、会期中にチャンスがあれば日が暮れてからまた観に行きたい。



by rivarisaia | 2018-01-31 01:37 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

新宿区立新宿歴史博物館

あまりに暑くてすっかりご無沙汰していました。この気候でオリンピック大丈夫なのかな。東京都民としては大丈夫じゃないと思うんですけど。

さて。

まだ涼しかった6月、新宿歴史博物館について近いうちに書く!といって放置していたわけですが、忘れてませんよ! さあ、この夏休み、みなさんも近くを通りかかったらぜひお立ち寄りください!

新宿区立新宿歴史博物館(サイト)
東京都新宿区三栄町22 TEL:03-3359-2131
開館時間:9:30〜17:30 第2・4月曜が休館(祝日の場合は翌日)
観覧料:一般300円、小・中学生100円

最寄り駅は「四ツ谷」か「四ツ谷三丁目」。ちょうどこのふたつの駅の間くらいに位置するので、四ツ谷でおりて、修道院ショップのサン・パオリーノやカトリック・ショップのドン・ボスコに寄ってから向かってもいいですし、四ツ谷三丁目から消防博物館とハシゴしてもよいですね。ついでにフルーツパーラーフクナガでパフェを食べたり、坂本屋でカステラを買ってもいいかも。東京おもちゃ美術館も近くにあります。

わざわざ歴史博物館だけのために行かなくてもいいかもしれないけど、面白い企画展もやっているし、何かのついでに立ち寄るのによい博物館で、私はかなり気に入っています(良いマイナスねじも見られるのもポイント高い)。

地下のホワイエにはロマンスカーの座席や運転席がありまして、座ってのんびりしたり、運転気分を味わいつつ写真撮ったりできるんですが、それよりなにより見てください、ほらこの

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ロマンスカーの堂々としたマイナスねじよ!

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計器部分にもほら!

常設展は、写真撮影可能な箇所が限られているので何が展示してあるのかは行って見てほしいのですが、江戸時代の子供のお墓から出てきたままごとセットや新宿に住んでいた文豪の資料など、地味に興味深い史料がたくさんあるほか、
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江戸時代の内藤新宿のパノラマとか

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お菓子問屋の実物大再現とか

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市電がドドーンと展示してあったりとか(中に入れるし、撮影可能ですよ!)

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個人的にいちばん好きなのは、文化住宅の再現。落合に住む金子さん宅。中を覗けます。洋間には蓄音機があってハイカラなおうち。

そのほかにも新宿にかつて存在した数々の映画館の史料やら、デパートや洋食の史料とか、じっくり見ていくと面白い展示がたくさん。あちこちに置いてある展示史料の解説シートも内容が濃い。

「昭和の洋食の展示」でかなり気になっているのが、新宿カピーというお店の「カルピスマカロ」というメニュウ。マカロニをカルピスで煮た一品らしいんですけど、どんな味なんだろう。甘くはなかったっぽいけど。

by rivarisaia | 2017-07-13 19:06 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

杉本博司 ロスト・ヒューマン

長らく改装中だった写美こと東京都写真美術館が、TOPという愛称になって戻ってきたよ。リニューアル・オープン/総合開館20周年記念の展示がこちらです。

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「杉本博司ロスト・ヒューマン」
会場:東京都写真美術館
会期:2016年9月3日(土)~11月13日(日)

賛否両論で評価がぱっくり割れていたのですが、私は大変おもしろく鑑賞しました。2階と3階の2フロアを使っていて、3階のフロア全体が<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>という、さまざまなモノを中心に杉本博司の編集力が発揮されたインスタレーション、2階は写真<廃墟劇場>シリーズと<仏の海>シリーズのインスタレーションとなっています。

3階から観ることになるのですが、錆び付いたトタンがはりめぐらされていて、理想主義者、比較宗教学者、養蜂家など33人にまつわる遺物が、「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」ではじまる文章とともに展示されてます。

たまたま人が少なかったこともあり、なんだか大昔に滅んでしまった世界を散策しているような気分に。突然、オウムの剥製がしゃべったり、ロブスターが踊りだしたりするんですけど、この異様な雰囲気が好みの分かれるところなのかな?とふと思ったりしました。あと「今日 世界は死んだ」ではじまる手書きのテキスト(の内容)が、個人的にはあまり好みではなかった。

しかしそれにしても杉本博司のモノの組み合わせ方がときに愉快で、そもそもなんでそんなものを持ってるんだ、とひとしきり感心。

たとえば隕石蒐集家のコーナーでは、隕石コレクションが並ぶケースの横に、ぽかんと口をあけて空を見上げる15世紀の石頭彫刻が配置され、その後ろに「落石注意」の看板があったりする。

比較宗教学者のコーナーの壁には、いい感じに古びた歴代ローマ教皇のポスターが貼ってあるんだけど、よく見るとフランシスコ教皇がちゃっかり印刷されてるし、ポスター脇には「バチカン販売中」って手書きの札がついていた。さも昔のポスターとみせかけておいて、これは…わざわざエイジングしたってこと……!

3階が騒々しい廃墟だとすると、2階は、文明がすっかり朽ち果てて、時空を超えて別の次元に吸い込まれていくような静謐な空間になっていた。そこにあるのは劇場や仏像の写真なのに、まるで宇宙空間にいるような不思議な感じ。

11月13日まで開催しているので、機会があったらぜひどうぞ。

by rivarisaia | 2016-09-14 00:27 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

宇宙と芸術展

用事があって六本木に行ったついでにふらりと寄ってきました。終わる前に行こう!とあせっていたのだが、よくよく会期をみれば来年の1月までやっている(というわけで、冬休みに観に行くこともできますよ)。

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『宇宙と芸術展 かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ』
会場:森美術館
会期:2016年7月30日(土)ー2017年1月9日(月・祝)

「人は宇宙をどう見てきたか?」「宇宙という時空間」「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」「宇宙旅行と人間の未来」という4つのセクションで構成されており、チベットの曼荼羅、隕石からつくられた日本刀、竹取物語絵巻やルネサンス期の書物から、現代美術のインスタレーション、50年代のSF雑誌コレクション、宇宙開発の最前線にいたるまで、「宇宙」をキーワードにした古今東西の芸術・科学などさまざまなジャンルの品々が展示され、人類が宇宙をどのようにとらえてきたのか、過去から現代、未来において宇宙の見え方はどのように変わってきたのか(または変わっていないのか)といったことを、考えさせられるような展覧会です。

ただ、私、この日、あまりにぼんやりしてまして、それぞれの展示物をリンクさせて全体像を俯瞰しながら宇宙について考えたりということはせず、バラバラと個々の作品に見入ってしまっていたりしました。

鉄の隕石からつくられた伝説の刀「流星刀」(刀の表面が宇宙の星のようにきらめいていて不思議)、昔の天体望遠鏡(に使われていた立派なマイナスねじ!)、ヴァンサン・フルニエのどこか寂しい気持ちになってしまう写真のシリーズ、ロシア人科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーによる一連のスケッチ(まさしく帳面派)、「うつろ舟」(数種類の絵を比較できる!)などが印象的だったのですが、なかでも一番気に入ったのが、

コンラッド・ショウクロスの『タイムピース』という巨大なインスタレーション。

これとてもよかった。いつまでもじーっと見ていられる。写真撮影も可能な作品だったのですが、私が撮った写真では全然良さが伝わらないので、今回は載せません。チャンスがあったらぜひ実物をごらんください。

あとですね、ジョセフ・コーネルの箱が1点展示されていたのも、私としては大変によかった! コーネルの箱の裏側や側面をじっくり鑑賞できるのですが、箱の裏もまったく気をぬいてないコーネル。さすがだ……。箱派の師匠、私も見習いたい。

最後のセクションでは、チームラボのインタラクティブなインスタレーションもありまして、軽く擬似宇宙遊泳の感覚を味わえます。部屋の真ん中あたりの床に座って鑑賞するのがおすすめですが、私、出だしでけっこう目がぐるぐる回って酔いました…。立ってたらひっくりかえったかもしれんね。こんなことでは宇宙になんて行けない。

そして展覧会見終わったあと、物販コーナーで思わず「ウチュウガチャ」をひいてしまった私である。ウチュウガチャは打ち上げられたロケットの部品「フェアリング」のかけらが入っているガチャで、フェアリングは要するに説明を読むとロケットの梱包材のような部品なのだった。写真にうつっている銀色の四角い物体がそれだ。JAXAの証明書付きで、500円です。


by rivarisaia | 2016-09-04 23:22 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)