カテゴリ:展覧会ほか( 52 )

「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

銀座のエルメスの8階にあるギャラリーで行われている「グリーンランド」はとてもよかった。

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「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階)
開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)/ 日 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
休館日: 不定休(年末年始はエルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料: 無料

とにかく「わっ!」と驚いたのが、中谷芙二子さんの霧のインスタレーションで、ちょうど会場に着いたら五里霧中状態だった。屋内での霧は圧倒的かつ幻想的で、霧が満ち満ちた空間は、数歩先がまるで見えなくなって、すぐそこにいるはずの人たちもぼんやりとした黒い影と化し、ちょっと怖いくらい。

そして霧がすうっとひいてあっさり消えていくとき、夢から覚めるような心持ちがしました。。湿度が高いので、寒くないのに息が白くなるのも妙な感じ。

こればかりは体験しないとよくわからないと思うので、機会があればぜひ行って見てきてほしいのですが、会場写真で雰囲気を知るなら以下の公式サイトでもみられます。

霧は確か、毎時15分と45分の2回だったと思う。もし行って霧がなかったら、霧が出るまで絶対待ってね。洋服が濡れないようにポンチョを貸してくれますが、私は別に着なかった(けど大丈夫だった)。

芙二子さんのお父様が、人工的に雪の結晶を作り出した科学者の中谷宇吉郎氏だったというのは初めて知りましたが、雪と霧の親子ってなんだか面白いですね。宇吉郎氏のフィールドノートの展示もあって、帳面派の展覧会でもありました。

私が訪れたのは昼間だったのですが、夜の霧はまた全然違う表情を見せるそうなので、会期中にチャンスがあれば日が暮れてからまた観に行きたい。



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by rivarisaia | 2018-01-31 01:37 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

新宿区立新宿歴史博物館

あまりに暑くてすっかりご無沙汰していました。この気候でオリンピック大丈夫なのかな。東京都民としては大丈夫じゃないと思うんですけど。

さて。

まだ涼しかった6月、新宿歴史博物館について近いうちに書く!といって放置していたわけですが、忘れてませんよ! さあ、この夏休み、みなさんも近くを通りかかったらぜひお立ち寄りください!

新宿区立新宿歴史博物館(サイト)
東京都新宿区三栄町22 TEL:03-3359-2131
開館時間:9:30〜17:30 第2・4月曜が休館(祝日の場合は翌日)
観覧料:一般300円、小・中学生100円

最寄り駅は「四ツ谷」か「四ツ谷三丁目」。ちょうどこのふたつの駅の間くらいに位置するので、四ツ谷でおりて、修道院ショップのサン・パオリーノやカトリック・ショップのドン・ボスコに寄ってから向かってもいいですし、四ツ谷三丁目から消防博物館とハシゴしてもよいですね。ついでにフルーツパーラーフクナガでパフェを食べたり、坂本屋でカステラを買ってもいいかも。東京おもちゃ美術館も近くにあります。

わざわざ歴史博物館だけのために行かなくてもいいかもしれないけど、面白い企画展もやっているし、何かのついでに立ち寄るのによい博物館で、私はかなり気に入っています(良いマイナスねじも見られるのもポイント高い)。

地下のホワイエにはロマンスカーの座席や運転席がありまして、座ってのんびりしたり、運転気分を味わいつつ写真撮ったりできるんですが、それよりなにより見てください、ほらこの

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ロマンスカーの堂々としたマイナスねじよ!

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計器部分にもほら!

常設展は、写真撮影可能な箇所が限られているので何が展示してあるのかは行って見てほしいのですが、江戸時代の子供のお墓から出てきたままごとセットや新宿に住んでいた文豪の資料など、地味に興味深い史料がたくさんあるほか、
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江戸時代の内藤新宿のパノラマとか

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お菓子問屋の実物大再現とか

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市電がドドーンと展示してあったりとか(中に入れるし、撮影可能ですよ!)

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個人的にいちばん好きなのは、文化住宅の再現。落合に住む金子さん宅。中を覗けます。洋間には蓄音機があってハイカラなおうち。

そのほかにも新宿にかつて存在した数々の映画館の史料やら、デパートや洋食の史料とか、じっくり見ていくと面白い展示がたくさん。あちこちに置いてある展示史料の解説シートも内容が濃い。

「昭和の洋食の展示」でかなり気になっているのが、新宿カピーというお店の「カルピスマカロ」というメニュウ。マカロニをカルピスで煮た一品らしいんですけど、どんな味なんだろう。甘くはなかったっぽいけど。

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by rivarisaia | 2017-07-13 19:06 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

杉本博司 ロスト・ヒューマン

長らく改装中だった写美こと東京都写真美術館が、TOPという愛称になって戻ってきたよ。リニューアル・オープン/総合開館20周年記念の展示がこちらです。

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「杉本博司ロスト・ヒューマン」
会場:東京都写真美術館
会期:2016年9月3日(土)~11月13日(日)

賛否両論で評価がぱっくり割れていたのですが、私は大変おもしろく鑑賞しました。2階と3階の2フロアを使っていて、3階のフロア全体が<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>という、さまざまなモノを中心に杉本博司の編集力が発揮されたインスタレーション、2階は写真<廃墟劇場>シリーズと<仏の海>シリーズのインスタレーションとなっています。

3階から観ることになるのですが、錆び付いたトタンがはりめぐらされていて、理想主義者、比較宗教学者、養蜂家など33人にまつわる遺物が、「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」ではじまる文章とともに展示されてます。

たまたま人が少なかったこともあり、なんだか大昔に滅んでしまった世界を散策しているような気分に。突然、オウムの剥製がしゃべったり、ロブスターが踊りだしたりするんですけど、この異様な雰囲気が好みの分かれるところなのかな?とふと思ったりしました。あと「今日 世界は死んだ」ではじまる手書きのテキスト(の内容)が、個人的にはあまり好みではなかった。

しかしそれにしても杉本博司のモノの組み合わせ方がときに愉快で、そもそもなんでそんなものを持ってるんだ、とひとしきり感心。

たとえば隕石蒐集家のコーナーでは、隕石コレクションが並ぶケースの横に、ぽかんと口をあけて空を見上げる15世紀の石頭彫刻が配置され、その後ろに「落石注意」の看板があったりする。

比較宗教学者のコーナーの壁には、いい感じに古びた歴代ローマ教皇のポスターが貼ってあるんだけど、よく見るとフランシスコ教皇がちゃっかり印刷されてるし、ポスター脇には「バチカン販売中」って手書きの札がついていた。さも昔のポスターとみせかけておいて、これは…わざわざエイジングしたってこと……!

3階が騒々しい廃墟だとすると、2階は、文明がすっかり朽ち果てて、時空を超えて別の次元に吸い込まれていくような静謐な空間になっていた。そこにあるのは劇場や仏像の写真なのに、まるで宇宙空間にいるような不思議な感じ。

11月13日まで開催しているので、機会があったらぜひどうぞ。

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by rivarisaia | 2016-09-14 00:27 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

宇宙と芸術展

用事があって六本木に行ったついでにふらりと寄ってきました。終わる前に行こう!とあせっていたのだが、よくよく会期をみれば来年の1月までやっている(というわけで、冬休みに観に行くこともできますよ)。

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『宇宙と芸術展 かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ』
会場:森美術館
会期:2016年7月30日(土)ー2017年1月9日(月・祝)

「人は宇宙をどう見てきたか?」「宇宙という時空間」「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」「宇宙旅行と人間の未来」という4つのセクションで構成されており、チベットの曼荼羅、隕石からつくられた日本刀、竹取物語絵巻やルネサンス期の書物から、現代美術のインスタレーション、50年代のSF雑誌コレクション、宇宙開発の最前線にいたるまで、「宇宙」をキーワードにした古今東西の芸術・科学などさまざまなジャンルの品々が展示され、人類が宇宙をどのようにとらえてきたのか、過去から現代、未来において宇宙の見え方はどのように変わってきたのか(または変わっていないのか)といったことを、考えさせられるような展覧会です。

ただ、私、この日、あまりにぼんやりしてまして、それぞれの展示物をリンクさせて全体像を俯瞰しながら宇宙について考えたりということはせず、バラバラと個々の作品に見入ってしまっていたりしました。

鉄の隕石からつくられた伝説の刀「流星刀」(刀の表面が宇宙の星のようにきらめいていて不思議)、昔の天体望遠鏡(に使われていた立派なマイナスねじ!)、ヴァンサン・フルニエのどこか寂しい気持ちになってしまう写真のシリーズ、ロシア人科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーによる一連のスケッチ(まさしく帳面派)、「うつろ舟」(数種類の絵を比較できる!)などが印象的だったのですが、なかでも一番気に入ったのが、

コンラッド・ショウクロスの『タイムピース』という巨大なインスタレーション。

これとてもよかった。いつまでもじーっと見ていられる。写真撮影も可能な作品だったのですが、私が撮った写真では全然良さが伝わらないので、今回は載せません。チャンスがあったらぜひ実物をごらんください。

あとですね、ジョセフ・コーネルの箱が1点展示されていたのも、私としては大変によかった! コーネルの箱の裏側や側面をじっくり鑑賞できるのですが、箱の裏もまったく気をぬいてないコーネル。さすがだ……。箱派の師匠、私も見習いたい。

最後のセクションでは、チームラボのインタラクティブなインスタレーションもありまして、軽く擬似宇宙遊泳の感覚を味わえます。部屋の真ん中あたりの床に座って鑑賞するのがおすすめですが、私、出だしでけっこう目がぐるぐる回って酔いました…。立ってたらひっくりかえったかもしれんね。こんなことでは宇宙になんて行けない。

そして展覧会見終わったあと、物販コーナーで思わず「ウチュウガチャ」をひいてしまった私である。ウチュウガチャは打ち上げられたロケットの部品「フェアリング」のかけらが入っているガチャで、フェアリングは要するに説明を読むとロケットの梱包材のような部品なのだった。写真にうつっている銀色の四角い物体がそれだ。JAXAの証明書付きで、500円です。


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by rivarisaia | 2016-09-04 23:22 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

「メディチ家の至宝」展:庭園美術館

先月はゴールデンウィークに入る前に、メディチ家の至宝の数々も堪能したのだった。

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「メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画」
会場:東京都庭園美術館
会期:2016年4月22日(金)–7月5日(火)


今回初めて「うわー綺麗だなー」とカメオを見て思った。これまではさほどカメオには興味なかったけど、精巧で美しいカメオは確かに存在していた。なかにはあまりに小さく、精巧で、要ルーペ、誰かルーペ持ってきて!みたいな宝飾品もございました。細かい部分をじっくり鑑賞するなら、単眼鏡があったほうがよいかと思います(実際、持参されている方々もけっこういらっしゃいました)。

「わーきれい、自分がメディチの人なら、どれ欲しい?」という、ざっくりした鑑賞方法で眺めてきた私ですが、いくつかのカメオのほか、「信頼の手」がついた指輪、メディチ家の紋章が刻まれたダイヤあたりも興味をひかれました。はめ込んである宝石も、ブリリアントな多面体なカットではなくて、粗けずりな感じのものが好きみたい。

ジュエリーよりも、個人的に気分が舞い上がったのは、肖像画の数々。展覧会の副題が「ジュエリーと名画」となってますが、あくまでメディチの人々の肖像画なので、名画というのは大げさなのでは....と思う人もいそう。私は、どちらかというとジュエリーよりも肖像画のほうを堪能しました。写真だとなかなか目につかない、ディテールが面白い〜。

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コジモ1世の娘マリアと(ブロンズィーノによるこの肖像画大好き!)、カトリーヌ・ド・メディシスのハガキを買ったのですが、カトリーヌさんの絵はいろんな本で見かけていて、なじみがある絵なんだけども、実際はかなり大きな絵で、ドレスの描き込みを眺めてたらめまいが...。私、画家だったらこれ描きたくないよね。だって、

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やだ、こんなパールの繰り返しを延々と塗り続けるの! ドレス全体これだから....。絵に描くのも嫌だけど、これ実物を縫ったお針子さんもさぞ大変だったであろう。

あ、そうだ。今回のドレスコード割引は「パール」でした。行く予定の人は、パールをつけてどうぞ!



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by rivarisaia | 2016-05-04 17:04 | 展覧会ほか | Trackback(1) | Comments(2)

「旅するルイ・ヴィトン」展

ゴールデンウィークは来週後半からスタートくらいの感覚でいたので、明後日から始まることを確認してひょええ!となった私です。こんにちは。

日曜の夜に行ってきたヴィトンの展覧会が大変すばらしかったので、おすすめ! 6月19日まで開催してます。機会があればぜひどうぞ!

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「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton
(空へ、海へ、彼方へ──旅するルイ・ヴィトン)」展

2016年4月23日(土)~2016年6月19日(日)
特設会場:東京都千代田区麹町5丁目
入場無料。事前にオンラインで時間予約するとよいです。公式サイト

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ルイ・ヴィトンというブランドや商品にさほど魅力を感じない人でも、けっこう楽しいだろうなと思える展覧会です。ブランドのバッグ、興味ないし〜と言ってスルーしちゃうのはもったいない。

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20世紀初頭の船旅や列車の旅、昔の航空機や自動車、ラベルのデザイン、木工具、20世紀初頭の衣装や最近のファッション、文房具、香水瓶、そしてもちろん数々のトランクや鞄、革製品の制作工程などなど、いろんなモノがぎっちり詰まっていて、見どころだらけです。

ルイ・ヴィトンの孫で双子のジャンとピエールが作った飛行機のプロトタイプの模型なんかもあるよ。

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会場は仮設の建物なのですが、展示空間がとても面白くてわくわくする構成。什器のデザインも凝っていた。展示空間は写真撮影も可能です。

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最後の部屋では、職人さんの実演も行われておりました。そのほか、制作工程の映像が流れるテーブルがあって、そこに座るとまるで自分が作ってるみたいな気分になってちょっと楽しい。

ガストン・ルイ・ヴィトンのホテルラベル・コレクションもあって、じつは昔のホテルのラベルにはちょっとした秘密があるのだが、どんな秘密なのかは展示室にいるガイドのお姉さんに聞いてみてください!

そう、何か疑問に感じたことは展示室にいる係の人に尋ねると、丁寧にいろいろ教えてくれます。この辺もすごいな...と感心したところ。

気に入った展示品がいっぱいあったんだけれども、これから行く予定の人もいるだろうから、この辺でおしまい。

<おまけ>
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初代ヴィトンさんはもともと荷造り用木箱製造からスタートした人なので、当然箱派ですが、子孫もふくめ、帳面派でもあった! 紙モノの展示も充実してます。




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by rivarisaia | 2016-04-27 23:56 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(4)

『シンプルなかたち展』と『線を聴く』

ちょっと前にリニューアルされた森美に行ってきました。森美+ポンピドゥー+エルメスの共同企画。関連企画として、銀座のメゾンエルメスでもグループ展開催中です。

シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
2015年4月25日(土)~7月5日(日)
森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
入館料や開館時間等、詳細については公式サイトをどうぞ。


最近、自分の身のまわりに存在するモノのかたちに対してあまり注意を払っていなかったな……と深く反省。それは、エントランス入ってすぐの場所に展示されていたコルビュジエの石コレクションを見たからなんですけれども、ちょっと変わったラインが入った石などがあった。いいな、石……。

「幾何学的なかたち」セクションの結晶モデルや幾何学立体など、グッとくるコレクションや、私の大好きなジャン・アルプの彫刻もありますが、とくに印象に残ったのはインスタレーション。今回の展示で、私が三大インスタレーションと呼ぶのは以下の通り。

《丸い虹》 オラファー・エリアソン
光の扱いにかけては、この人はやっぱり天才だな、と再確認しました。

《円錐を描く線》 アンソニー・マッコール
これ面白いです。暗闇の中、円錐形に光が差しているんだけど、光をくぐり抜ける際に、自分が透明人間になって光の壁を通り抜けてるような錯覚をおぼえます。不思議。

《リミナル・エアー スペース-タイム》大巻伸嗣
幻想的でとても美しい作品。隣にいた異国の婦人に、「Amazing.... Don't you think so?」って言われたけど、本当に impressive。ちょうど日が落ちて、あたりが薄青い空気になる時だったので、きれいだった。昼間だとまた印象が違うのかな。

さて、個人的にはエルメスの展示が輪をかけてよかった。無料なこともあり、何度も観に行っちゃった。。。

線を聴く
2015年4月25日(土)~7月5日(日)
銀座メゾンエルメス フォーラム 中央区銀座 5-4-1 8階
開館時間等は公式サイトをどうぞ。入館料は無料


とにかくすごい!のが、イグナシオ・ウリアルテのA4の紙の作品。紙を折ってるだけなのに。髙田安規子・政子の等高線の作品も驚異的……(製作過程を想像するとめまいしますね……)。

でもいちばん面白くて、笑っちゃったのが、鯨津(ときつ)朝子の縦横無尽に描かれた線のドローイングインスタレーション。え!?あんなところにも?っていう場所にも線が伸びている。会場にいるお姉さんに聞くと、見どころのポイントを教えてくれるはずなので、ぜひいろいろ聞いて、座ったり、かがんだりして線を追いかけてほしいです。「あら、この位置から見ると、この線とこの線がつながってる!」とか発見があって楽しい。

ロジェ・カイヨワの石のコレクションも堪能しました。昔はこの手の石にさして興味なかったんですけど、カイヨワの『石が書く』という本をたまたま読んだ際にですね、私の目は何も見てなかったことに気づいたよね。。。今回展示されてた中では、トスカナ石が好きです。そうそう、会場には参加アーティストに関する本を自由に閲覧できるコーナーがあって、カイヨワの石の写真集もありましたよ。

7月5日までやっているので、銀座に行った際にはついでにどうぞ!

エルメスのほうのアーティストインタビューの動画を貼っておきます。

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by rivarisaia | 2015-06-05 23:51 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ

東京は、飯田橋(と江戸川橋の間)にある印刷博物館に、ヴァチカン教皇庁図書館の書物がきてますよ! 先日ようやく行きましたー。7月まで開催中。

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ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ 書物がひらくルネサンス

2015年4月25日(土)~2015年7月12日(日)
10:00~18:00(入場は17:30まで)

印刷博物館(東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル)
入場料:一般800円、学生500円、中高生300円、小学生以下と65歳以上の方は無料

休館日等については公式サイトをどうぞ


「ヴァチカン教皇庁図書館展―書物の誕生」が13年前と聞いて、一気に遠い目になった私ですよ。はああああ。前回は、聖書の写本から活版印刷の書籍までの流れを見せる展示(だったような記憶)でしたが、今回のメインテーマは「ルネサンス」。人文科学の書物がたくさんありまして、どれも興味深い。久しぶりに「本」を見てクラクラしました…。

気になる本が何冊かあるのですが、たとえば中ページを全部読んでみたい本が、バルトロメオ・ミニアトーレの『俗語による親書と返書の書簡集』。俗語(イタリア語)による上手な手紙の書き方や、会話の例文が出ているマニュアル本らしい。いったいどんな例文が出ているのだろうか。

また、日本や東アジア関連のコーナーもあり、天正少年使節からの感謝状やキリシタン関連の書物が展示されています。迫害に苦しむキリシタンからの手紙が切ない。なぜなら、署名をした半数がのちに拷問で殉教しているからです。この手紙は、本文用紙に金泥が使われていて、まるで蒔絵の上に手紙を書いているような印象なんですよね。

図録は買わないと決めて、目に焼き付けるようにじっくり時間をかけて展示をみてまわったのに、図録の製本がステキすぎて、「これは買う、買うよね!」と即決。おかげで、オリジナルマスキングテープを買うつもりだったのに、それをすっかり忘れてしまいました。。。
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by rivarisaia | 2015-05-19 23:33 | 展覧会ほか | Trackback(1) | Comments(4)

スー・ブラックウェル 「Dwelling -すみか- 」

古本を使ったアートの一種に、ブックスカルプチャーというのがあって、有名な作家が何人かおりますが、その中でも私の大好きな作家の展覧会が、日本の東京は銀座で開催中です。やったー! なかなか行けなかったのだが、ようやく観に行った。

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スー・ブラックウェル 「Dwelling -すみか- 」

2015年4月29日(水・祝)-6月14日(日)
11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場無料/会期中無休

ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階


詳細や作品解説については公式サイトをどうぞ。

スー・ブラックウェルの作品は実物を観たのが初めてだったので、間近でじっくり眺めることができてとても嬉しい。開かれた本のページから、ポワン!と独特の世界が飛び出したかのような作品は、どれも幻想的ですばらしい。

会場構成がユニークで、ひとつひとつの作品が家の形のブースの中に配置されています(作家のブログ記事に写真があるよ)。ブースがやや小さいため、腰をかがめてそこにある秘密の世界をこっそりと覗き込んでるような気持ちになります。不思議。

創作過程の映像も面白かったなー。ボンドは何を使ってるんだろう。会期中にどこかでまた観に行くつもり。

作家のサイト:http://www.sublackwell.co.uk
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by rivarisaia | 2015-05-14 22:01 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

科学開講!京大コレクションにみる教育事始展

週末は京橋方面に用事があったので、INAXのギャラリーに寄ってきた。
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『科学開講!京大コレクションにみる教育事始展』
開催期間:2015年3月5日(木)~5月23日(土)
LIXILギャラリー
東京都中央区京橋 3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
公式サイト


京都大学の前身である旧制第三高等学校で使われていた物理や科学の実験道具、生物や鉱物の標本などが展示されているので、科学の道具が好きな人はGO! 昔の実験道具は、スチームパンクっぽくてかっこいい。おまけにマイナスねじがふんだんに使用されているので、マイナスねじが好きな人も迷わずGO!

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標本箱も何点かあります。特に卵! 標本箱に入った卵いいですよね。ほしい!! 近々、銀座・京橋方面に行かれる人はぜひどうぞ。


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by rivarisaia | 2015-04-20 23:55 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(2)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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