カテゴリ:映画/アジア( 157 )

破風(TIFF)(公開時タイトル:疾風スプリンター)

東京国際映画祭で観た2本目は香港映画で、ロードレースの話。

b0087556_18343335.png
破風(To the Fore)』監督:ダンテ・ラム  *(公開時タイトル:疾風スプリンター)

香港映画だけど、舞台は台湾。自転車ロードレースのチームでアシストとして活躍する2人の新人が主人公。タイトルの「破風」は風除け=つまりはアシストを意味しているそうです。

公開されるといいなと思うので、詳しいあらすじは伏せておきますが、前半はツール・ド・台湾(多分そんな感じのレース)で好成績を収めているチーム・ラディアントで、エースのために頑張るアシスト2人の活躍っぷりを描いています。

その後、事情があってエースと二人のアシストはそれぞれ別のチームで新たな道を進むことに……。

ロードレースが全くわからない人も、大好きな人も、ともに楽しめるような作りになっていて、とにもかくにもレース中の映像に迫力があってとてもよいです。いや普通それはないだろ、みたいな部分もあるんだけれども、そこはほら、映画だから。

RRが好きな人は、観終わった後にお友だちと「ああいうことはナイナイ!」とか「ああいうこと、あるある!」と盛り上がるのも楽しいのではないでしょうか。毎回エースが勝たないといけないような演出になってたけど、あれはおそらく、区間優勝はこの人で総合順位で上位はこの人などとやりだすと混乱するからだと思う。

私は映画の最中に、なぜだか本当のレースを観ているモードになってしまい、「ちょっと待て、いま先頭と集団はどのくらい離れてるのか?」「ゴールまであと何キロ?」などとたびたび画面スミにそれらの表示を探してしまい、表示はナイよ、だって映画だからね!って自分にツッコミ入れてたね……。

そして落車があるたびに「あわわわわーーー! 大丈夫〜?」とおうちで観てる時のように椅子から立ち上がりそうな衝動に駆られ、だからこれは映画だからね!!って自分に……(以下略)。

鑑賞後に、監督にサインをもらう機会があったのですが、その時「本当のレースを観ている気分になってしまいました。。。」と伝えたところ、ダンテ監督ちょっと嬉しそうでした。

全体的にとっても爽やかな映画で、唯一不満があるとすれば、女子との恋愛ネタが超いらない!という点くらいです。というわけで、予告編を貼っておきますねー。






[PR]
by rivarisaia | 2015-11-05 18:40 | 映画/アジア | Trackback(1) | Comments(4)

若さは向こう見ず

日本でもさまざまなジャンルのインド映画が公開されるようになり、選択肢が増えてちょっとうれしい今日この頃。

今日から東京で上映中なのが、インド映画で全米オープニング9位に初ランクインしたという恋愛青春ドラマ。あの『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』でみんなのハートを虜にした、インドのべっぴんさんこと、ディーピカちゃんも出てますよ!!

b0087556_23222738.png
若さは向こう見ず(Yeh Jawaani Hai Deewani)』監督:アヤーン・ムケルジー
真面目で勉強一筋だった女学生ネイナー(ナイナ)は、たまたま再会した高校のクラスメイト、アディティからグループでトレッキングに出かけると聞き、親に反抗して急遽旅行に参加することに。
クラスの人気者だったバニーや、ギャンブル好きのアヴィ、そしてアディティとネイナーの男女4人は楽しい時を過ごし、やがてネイナーはバニーに心惹かれていくのだが……
というのが、前半のあらすじ。

人気者でお調子者で、結婚は人生の墓場だと考えていて、ひとつの場所にじっとしていられない性格のバニー(ランビール・カプール)。
真面目で地味で、ハメを外したことなど一切なく、ひたすら堅実な人生を歩んできたネイナー(ディーピカー・パードゥコーン)。

こんな正反対の二人の8年越しの恋の行方を描いたドラマで、後半は、くだんの旅行から8年後、世界を飛び回っていたバニーが友人の結婚式に出席するためにインドに戻ってくるという話になります。

しっかし、この映画はよくよく考えてみると、前半はほぼトレッキング旅行しか描いてなくて、後半のほとんどは旅行から8年後の「ある人の結婚式」しか描いてなかった! それなのに展開が気になっちゃって、まったく飽きなかったっていうのがすごい。

夢や希望でいっぱいの青春時代の前半と、いろいろと挫折や悲しい経験をして折り合いをつけながら大人になっていく後半がうまく対比されていまして、なかなか心に沁みる物語になってましたよ。欲張って生き急いでる人の心に突き刺さるような名言があったりして、人生つねに出遅れてる私ですらも「日々、今という瞬間を大切に味わってないかもしれんね……」と深く反省したよね……(遠い目)。

全体的に画面がとっても華やかで、行きたくなるような風光明媚な場所がたくさん出てくるし、ダンスシーンも心踊るし、ファッション(特に結婚式の伝統衣装)が色鮮やかで美しく、目に楽しい作品でもありましたね。

ついでに本作は「帳面派」映画でした。バニーくんは行きたい場所・行った場所を記した帳面を1冊持っている。あれは果たして1冊で済んだのか、それとも1冊でも空白のページがあるのか、帳面をちょっとみてみたい。

『若さは向こう見ず』は都内では渋谷(8/15〜9/4)と大森(9/12〜10/9)で上映予定です。詳しくはコチラのサイトをどうぞ。

予告編も貼っておきますね。



[PR]
by rivarisaia | 2015-08-15 23:22 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

共犯

TIFFの1本目は台湾映画。
b0087556_23263144.png

共犯(共犯/Partners in Crime)』監督:チャン・ロンジー/張榮吉

墜落死したひとりの女子高校生。そして、たまたまその死体を見つけた3人の男子高校生は、彼女の死の真相を探ろうとするのだが……


友だちのいないいじめられっこ、友人の多い優等生、不良、という普段なら接点のない3人の男子高校生がひとりの少女の死に遭遇し、「彼女の死の謎を解く」という共通の目的によって、友情を育んでいきます。どうやら彼女の死の原因となった人物がいたのではないか。それが誰かを突き止め、仕返しをしてやろうではないか。ところがそこで予期せぬ事態が起きてしまいます。

この映画は「帳面派」で、死んだ彼女は1冊の日記帳を残していました。その日記を通じて、生前は彼女を知りもしなかったのに、だんだんと彼女との距離が近くなったかのように錯覚してしまう、孤独な少年。不可抗力とはいえ、取り返しのつかないことをしてしまい、それを受け入れることができずに怯えた日々を過ごすことになってしまう少年。周りから誤解されても、友人のために沈黙を守る少年。

3人の少年がタテ糸とすれば、ヨコ糸となるのは、どこにも居場所のないまま死んだ少女、いじめられっこの兄を想う少女、あらぬ嫌疑をかけられる少女の3人です。

物語の中盤で起きてしまうある出来事のせいで、逃げ場のない方向へとどんどん追いつめられていく息苦しさ。彼らの孤独感を理解してくれる大人はいないんですよね。あの後、彼らはどうなったのかな。

【トレイラー】

[PR]
by rivarisaia | 2014-10-28 23:40 | 映画/アジア | Trackback | Comments(2)

ジャッジ・アーチャー(DVDタイトル:ソード・アーチャー 瞬殺の射法)

TIFFの前に東京・中国映画週間で観た1本がこちら。中国映画週間といえば、これまでヘンテコ字幕問題とかありましたけど、字幕は改善されていて、問題ありません。

b0087556_1825463.png

ジャッジ・アーチャー(箭士柳白猿)』監督:シュー・ハオフォン/徐皓峰  

*『ソード・アーチャー 瞬殺の射法』というタイトルでDVDが出ました。

あらすじ。

主人公の青年は、姉が暴行されているのを止めることができなかったことが原因で心を病み、寺院にて名前を捨てて、新たな人生を生きることになる。

坊さんから「塀を超えて最初に耳にした名前がお前の新しい名前である」というようなことを言われる主人公。彼が出会ったのは、武術流派間のもめ事を仲裁するジャッジ・アーチャーこと「柳白猿」であった。

その柳白猿のもとで弓術の技を磨いた青年は、次の「柳白猿」の名を受け継いだ。そんなある日、青年は、ある女性と出会う。彼女は青年に、父の敵を倒してほしいと頼むのだが……


というような話だとおもうのですが、あらすじ、ぶっちゃけどうでもいいですよね。ジャッジ・アーチャーなる腕利きの仲裁人が武術家の争い事を仲裁してまわる、という単純な話でもないんですよ! だって、これ監督が『グランド・マスター』の脚本の人なんですよ(察してください)。

なんだかよくわからないけど、まさに武侠物を観ている!でもなんだかよくわからない!なにゆえそこで戦っているのかー?などと、ぐるぐるしているうちに映画が終わってたんですよね……(呆然)。

以下、箇条書き。

・何故か果物屋をやっている(仮の姿として)ジャッジ・アーチャーのもとに、毎日武術家の爺さんがやってきて梨を1個手にすると、すううううっっと梨の香りを嗅ぐ。ただ者ではない呼吸らしいのだが、梨を手に取ったら私も真似してしまいそうである。

・達人の爺さんやらジャッジ・アーチャーやらがかぶっていたフェルトっぽい黒い帽子。私、これと同じ帽子もってました!! 中国土産でもらったんですけど、私がかぶるとまるで似合わなくて浮浪者にしか見えない有様になる帽子だったのですが、どこかに紛失…。

b0087556_1857985.png

武術家がかぶると似合ってますね、この帽子。

・どうしても気になって仕方ないのが、レンズのない変な眼鏡状のブツです。弓を射るときにかけてましたけど、あれは実際に使われている代物なのでしょうか。

b0087556_18585682.png

的を絞るのに便利なんですかね…なんだかよくわからない!!

・戦う場面がとてもよかったけど、ハーフの女性と戦う場面で、女性が細身の長身で足が長すぎるせいなのか、チャイナドレスのせいなのか、時々ガニ股のへっぴり腰に見えちゃった。うーん、なんでだろう。

・ジャッジ・アーチャーがフランシスコ会の修道僧か!みたいな格好をすると、BGMがパイプオルガン調に。そして時折鳴り響く、ゴーーーン!という鐘の音にやられました。。。。

【トレイラー】

[PR]
by rivarisaia | 2014-10-27 19:08 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

レクイエム 最後の銃弾

なんか、まだ腰痛いの治ってないっぽいけど、鑑賞中はそれどころじゃなかったです! やだもう熱い! 熱いよ! なんだか久々に香港の熱いの観た気がする!

b0087556_19483763.jpg

レクイエム 最後の銃弾(掃毒/THE WHITE STORM)』監督:ベニー・チャン/陳木勝

本作は前半と後半に分かれているような構成です。あらすじはまったく知らずに観たほうが、話がどう転ぶのか見当もつかなくて大変に面白いので、公式サイトもチェックしないほうがいいですよ。

子どもの頃からの親友で、今は麻薬捜査官である3人組。
前半は、その3人がタイの麻薬王ブッダを逮捕しようと奔走する様子が描かれます。地獄のタイ篇です(ワニ、怖いよ、ワニ!!)


3人組は、ラウ・チンワン/劉青雲、ルイス・クー/古天楽、ニック・チョン/張家輝。ラウちんもルイスももちろんすばらしいですが、いやあ、ニックはレンゲ食ってた頃を思い出すと、本当にいい役者になりましたよねえ。大好き。

前半は久々に香港の街が主体のアクションみたー!という気持ちで満喫いたしました。ま、途中から舞台はタイに移るんですけども、タイでもすんごいことになってますね。特盛、って感じですね、タイ。そしてここで心がとっても苦しくなるような展開が。ワニとともに。

b0087556_2044172.jpg

ン・ティンイップさんのアレは……ううう(泣)

後半はタイの一件から5年後。あれから5年が経ちまして……


詳しいことは言えないけど、後半なにも知らなかった私はびっくりで、さらに熱い熱い展開が待ち受けていました。『男たちの挽歌』が好きな人とか、身悶えするんじゃないかと思います。Twitterでも書きましたけど、車で激しくイチャつく男性陣!!(車内でイチャつくとか、そんなチャラいことではないのよ) あの車の場面は、いつまでも皆の心に残るであろうよ。楽しそうで、本当にうらやましいですよ。

絶賛公開中なので、大きな画面でぜひどうぞ! 予告を貼っておくね!


[PR]
by rivarisaia | 2014-10-08 20:15 | 映画/アジア | Trackback(1) | Comments(0)

マダム・イン・ニューヨーク

盛況なようでちょっと嬉しいインドの映画。宣伝が功を奏した例のような気がします。インド映画をあまり観ない層にうまく届いたのかもしれないなー。

b0087556_19571590.png

マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)』監督:ガウリ・シンディー

シャシ(シュリデヴィ)は、二人の子どもがいる主婦。料理上手で、お菓子(ラドゥ)のケータリングサービスもやっているのだが、ビジネスマンの夫からは認めてもらえず、英語ができないことで娘からもバカにされていたりする。

そんなある日、ニューヨークにすむ姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、家族より一足先に、シャシは単身アメリカに行くことに……。


まったく英語ができないために、ふだんからコンプレックスを抱えていたシャシ。アメリカでもコーヒー1杯すら買えず、すっかり自信喪失するんだけども、シャシが偉いのは、ここで一歩前に進むところ。「4週間で英語が話せるようになる」という広告をみて、英会話学校に行く決意をするのだった。たぶんすがるような気持ちだったんじゃないかなー。

でもこの英語学校のおかげでシャシは大きく変わる。単に英語ができるようになったから自信がついたのではなくて、英語ができるようになったおかげで自分の存在を認めてくれる友人ができて、いろいろな考え方に触れたり、自分の意見を人に伝えたりするうちに自信を取り戻すことができた。世界が広がってほんとによかったね、と思う。

シャシの自信喪失はコーヒーの注文だったけど、大体からして、昔からアメリカで食事を注文するのは割とハードルが高い。最近は日本もそうなってきてるけど、客がいろいろな指定をせねばならず、サラダひとつにしてもドレッシングを複数の中から選ばないといけないし、サンドイッチだってパンの種類やら、中に入れるものやら、肉の焼き具合やらいろいろ決めないといけないこといっぱい。困惑するのもわかるわー。

あと、国籍も年齢も職業もさまざまな生徒がやってくる海外の語学学校の楽しさは私も知っているので、ああ、いいなあと懐かしくなったりしました。

余談ですが、ニューヨークに向かう飛行機の中で、シャシの隣にアミターブ・バッチャンが座る場面、バッチャンのはっちゃけぶりに吹き出しました。さすがバッチャン、いいこと言ってたよね。
[PR]
by rivarisaia | 2014-08-11 20:02 | 映画/アジア | Trackback | Comments(4)

ドラッグ・ウォー 毒戦

新文芸坐の潜入特集(?)その2は、こちら!

b0087556_19173519.png

ドラッグ・ウォー 毒戦(毒戰)』監督:ジョニー・トー/杜琪峰

中国公安の麻薬捜査官ジャン警部(スン・ホンレイ/孫紅雷)は、自動車で衝突事故を起こした男(ルイス・クー/古天楽)が、麻薬取引に関わっていることを知り、減刑と引き換えに情報提供と捜査への協力を依頼。ジャン警部は、巨大な麻薬シンジゲートのデカい取引に潜入するのだが…


とにかく死刑になりたくない男(ルイス・クー)が、いろんな意味でひでえ……。そして、麻薬の効き目恐ろしい!! さらにスン・ホンレイの演技力すげえ! 聾唖兄弟の活躍にも注目です。

死刑になりたくない男は、麻薬工場をやってたんですけども、工場が爆発、妻や義兄弟が死んでしまうんですよ。何もかも失ってしまい、ここで改心したりすんのかなと思ったりもしたんですが、そんなことはなく、頭の回転がよいわけでもまったくなく、ほんとに最初から最後まで「死刑になりたくない」だけでした。えええー!? そんなお前のせいで何人の人が…(以下略)

そんなダメ男と対照的なのが、不眠不休で時には体を張って捜査に挑むジャン警部。割といつも能面みたいな表情のスン・ホンレイの演技派な

トーさんの映画、大陸の乾いたほこりっぽい感じとか、やばそうな漁港の雰囲気がよかったけど、やっぱり香港が舞台の作品が観たいなー。
[PR]
by rivarisaia | 2014-08-05 19:18 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

新しき世界

昨日は、某所にて夏の三合会&ゴールドムーン大総会がございまして、楽しいひとときを過ごしてきました! 三合会は香港で、ゴールドムーンは韓国です。新しき沼……じゃなかった、『新しき世界』です。これは、みんな観たほうがいいよ!

b0087556_20145853.png

新しき世界(신세계 新世界)』監督:パク・フンジョン

新文芸坐の潜入特集(?)その1。シネマート公開時になんで観てないんだっけ?と記憶を辿ったら、ちょうど人生によゆうがない時期に公開されてたわ……おおう。

詳しいあらすじは知らないで観たほうが面白いと思うので、さわりだけ。

韓国最大の犯罪組織ゴールド・ムーン。ある日、会長が謎の事故死を遂げ、後継者争いが勃発する。候補はナンバー2で華僑のチョン・チョン(ファン・ジョンミン)と、会長の右腕だったイ・ジュング(パク・ソンウン)。

警察はこの機に乗じて、組織の内部崩壊を目論む。そう、じつはゴールド・ムーンの理事ジャソン(イ・ジョンジェ)は、潜入捜査官だったのだ……


出だしからいきなり拷問→コンクリドラム缶詰めシーンを見せられて、ヤクザ裏切ると怖い!怖いよ!と背筋凍る私。コンクリ無理矢理ノドに流し込むっていう発想なかったです。でも考えてみれば、そうですよね、体内にも重し入れておいたほうが安心ですよね、けっこう重くないと後で浮かぶって言うしさ(エッ?)。しかし、この出だしの場面は重要です。潜入バレたら、こーなるからな! じっくり見とけ! おかげさまで後半のハラハラ度が倍増……。

さて主人公でもある、入捜査官のジャソンは、華僑のチョン・チョンの徒弟みたいな立場です。ジャソンも華僑なんだよね。この「華僑」というところも、後でしみじみとポイントだと思いました。ジャソンは潜入やめたくてやめたくてしょうがない。いろいろがんじがらめでもう辛い。上司にあたる警察のカン課長も、そうじゃないと潜入捜査を仕切れないのかもしれないけど、非道すぎる。あんまりだ。

チョン・チョンはお調子者っぽくてチャラいチンピラに見えますが(黒社会のレオン・カーフェイを思い出しました )、じつは頭がキレる人だった上に義に厚かった。だてにナンバー2ではなかった。

対抗馬である、亡き会長の右腕イ・ジュングは、けっこう非情です。でもいつ何時も口角が上がっている。嫌味を言われようが、ピンチになろうが、拘置所にブチ込まれようが、常に口角は上がっている。口角常にアップ、私もそこは見習いたい。

さあ、ゴールド・ムーンの次期会長は誰か。ジュングは無事に任務を終えることができるのか。DVDも出てるので、ぜひ観てね!

本作は最後の最後のアノ場面がいいですよね。あれグッときちゃうわー。
[PR]
by rivarisaia | 2014-08-03 20:15 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

ダバング 大胆不敵

先日、インド映画の尺は長いっていうけどさ…という話をしましたけど、このインド映画は126分と、『ローン・レンジャー』よりぜんぜん短いうえに、『ローン・レンジャー』はラスト30分が大興奮だったわけですけども、こっちは最初から最後までほとんどずーっとアドレナリン全開です。

やばい! イカす!! チュルブル・パンデー!!! アニキ!!!!(ブーッッ! ※鼻血)

b0087556_21175243.png

ダバング 大胆不敵(Dabangg)』監督:アビナウ・スィン・カシュヤップ

主人公は『タイガー ~伝説のスパイ~』のサルマーン・カーンです。

ロビンフッド・パンデーことチュルブル・パンデー(サルマーン・カーン)は、熱血警察官。強盗から巻き上げたお金を懐に入れちゃったりもするけれど、弱きを助け強きをくじく、正義感に満ちた漢である。


とはいえ、父や弟の蟹江……じゃなかったマッキーとは仲が悪くて、パンデー兄貴、その仕打ちはあんまりでっしゃろう……というようなこともやらかしてしまいますが、そこはそれ、後で涙ちょちょ切れるような熱い展開が待ってますから、まあ目くじら立てずに観ててごらんなさい。

そんなパンデー兄貴は、ある日美女に一目惚れしてしまう。結婚したいくらいメロメロなのだが、彼女にはアル中の父親がいた……


さあ、兄貴の恋の行方は!?

さらに腹黒い青年政治家が、自分の野心の邪魔になるパンデー兄貴を始末しようと目論み……


きゃー! 兄貴ピーンチ!! 

と、もりだくさんの内容です。この映画を観た人は、映画館を出る頃にはパンデー兄貴にメロメロになっていることでしょう。

b0087556_21384461.png

燃え盛るような熱い兄貴の勇姿で暑気払いするがいいぜ!  映画の公式サイトはコチラです。

予告編を貼っておきますね。



Udd Udd Dabanggも貼っておきますね。ダバンダバンダバンダバン……



まさか『ダバング』が日本で観られる日がくるなんて思ってもみなかったので、めっちゃくちゃ嬉しい。ありがとう太秦さん! この調子でぜひ「2」も公開してください。待ってる!
[PR]
by rivarisaia | 2014-07-31 21:40 | 映画/アジア | Trackback | Comments(2)

GF*BF(女朋友。男朋友)

観終わったあとに、いつまでも心に残って、たとえば道を歩いている時になどふと思い出したりする、そんな映画です。人生なかなか思い通りにいかないこといっぱいあったな、という大人のみなさんにかなりおすすめ。

b0087556_23361174.jpg

GF*BF(女朋友。男朋友)』監督:ヤン・ヤーチェ/楊雅喆

1985年の戒厳令下の台湾で高校生だった美宝(グイ・ルンメイ)、忠良(ジョセフ・チャン)、心仁(リディアン・ヴォーン)の仲良し3人組。

男勝りの女子高生・美宝は、同級生の忠良のことが好きだったのだが、忠良は美宝のことをいい友だちだとしか思っていない。やがて美宝は、自分に片思いをしてた心仁と付き合うようになる。

時は流れて民主化運動の盛んな時代に大学生になった忠良と心仁。働いている美宝は、相変わらず心仁と付き合っているのだが……。


1985年から2012年までの台湾に暮らしていた3人の男女の話です。およそ30年の台湾の世相を反映しつつ、描いているのは、辛いことやしがらみと挌闘しながら生きている3人の若者です。もちろん楽しいこともいっぱいあったし、振り返れば人生にはキラキラした瞬間がいくつもあるんですけども、人生どんづまりになって、どうにも身動き取れなくなってしまうこともよくあります。

それこそ戒厳令下で不自由なことだらけだったはずの高校時代が、一番自由にのびのびできていた時代に思えてしまうのも、ちょっと切ない(それでも、未来はきっと明るいと予感させる映画なのがいいところ)。

程度の差こそあれ、何かしらのどんづまり経験がある人は、この映画を観たあとにはきっと、ほとんど水の抜けてしまったプールの塩素の匂いとか、夏の日の夕暮れの光の色とか、ふいに心に蘇ってくるんじゃないかなあ、とそういう気がいたしますよ。

『GF*BF』公式サイト
[PR]
by rivarisaia | 2014-06-16 23:48 | 映画/アジア | Trackback | Comments(2)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
プロフィールを見る