カテゴリ:生きもの( 59 )

チャドクガの傾向と対策:毒針毛固着剤が便利な件

5年前のちょうど今頃。恐るべき大群と戦った話を書きました(エイリアン2:大群と戦うのはウンザリだよ!)。あれから5年。再びやつらはやってきた。そう、お庭の生物兵器ことチャドクガの軍団ですよ…。

しかし今回、我が家は新兵器を導入、敵は殲滅した…ハズなので、本日は「チャドクガ、その傾向と対策」をお送りします。お庭の椿でお困りの方々は参考にしてください。

チャドクガはツバキ、サザンカ、お茶の木に付く虫で、「毒針毛」でかぶれます。しかも1度かぶれると抗体ができて、2度目、3度目はだんだん症状が酷くなる人が多いともいう(熱出して入院した知人がいました)。

毒針毛とは:
毛虫に生えてる目に見えるトゲトゲした毛ではなく、0.1ミリくらいの粉のような毛で、終齢幼虫では1匹あたり600万本もあるらしい(ひーえー)。毛虫だけでなく、卵やサナギのまわりや成虫の蛾にも毒針毛がある。


チャドクガが「お庭の生物兵器」たるゆえんは、この毒針毛がふわふわと風でまき散らされたり、服の中にも入ってきたり、毛が付着した服を洗濯すると他の服にも広がったりするうえに、脱皮した抜け殻や死骸の毒針毛でもかぶれるからです。

そんなわけで、庭で発生すると気分がブルーになりつつも退治せねばならないのですが、毒針毛が付いたときの対策は以下の通りです。


・接触したらひっかかずにテープで毒針毛を取り、流水で洗い流す。
・抗ヒスタミン軟膏を塗る(アンモニアは効かない)。または皮膚科へ。
・毒針毛はたんぱく質で熱に弱いので、洋服などは50℃以上のお湯で洗濯するか、スチームアイロンをかける。


退治方法ですが、庭木が小さいなら、毛虫が付いている部分をそーっと容器に入れて枝ごと切り落とし、熱湯を上から注いで抹殺&毒を無効化、というのも可能です。

しかし、うちの樹は大きく、そんな悠長なことをしてられないので、フードつき長袖レインコートに長靴着用、ゴーグルと防塵マスク、ゴム手袋装着、という「CDCのバイオハザードレベル4研究室で働いてる職員ですか?」みたいな完全防備で、殺虫剤を散布することになります。

殺虫剤は何使っても簡単に死にます。しかし!「死骸の毒針毛でもかぶれる」ので、この死骸処理がちょうぜつめんどくさい。枝や葉についたまま死んでてくれればいいけど、ボタボタ地面に落ちたのをどう集めろと…というのが今までの課題だったのだ。

で、今回導入した新兵器がこれ。

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金鳥「チャドクガ毒針毛固着剤 180ml」(金鳥のサイト)。

従来の殺虫剤を幼虫に対して使用すると、幼虫が糸をひいて地面に垂れ落ち、毒針毛の被害を拡げます。本品をドクガ類幼虫をめがけて噴射すると、固着剤により幼虫は動けなくなって固定され、毒針毛の被害を抑えます。


なにそれ、便利!!

業務用しかないので一般のお店で売ってませんが、ネットで購入可能です。

注意点としては、殺虫剤はランダムに散布できたけど、固着剤は集団めがけてピンポイントで噴霧しないといけないので、毛虫をじっくり探す必要がある、ということ。また、いずれにしても「CDCのバイオハザードレベル4研究室で働いてる職員」みたいな格好で作業しなくてはならないのは変わらないです。

だけど、固着剤が白い目印のようになって、切り落とせばいい葉と枝が後からでも一目瞭然ですよ。あんまり気持ち悪くないような感じで、固着された状態の写真を参考までにどうぞ。
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ま、えらそうに講釈垂れましたが、今回わたしは遠くから傍観。固着剤を購入してゴミ袋用意するくらいしかしてない。家人がひとり孤独に戦った結果、椿は丸坊主になりました…。いやもう発生に気づくの遅いよ、という我が家でしたが、今年はあたり年かもしれませんので、みなさまもお気をつけくださいね!
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by rivarisaia | 2013-05-31 23:59 | 生きもの | Trackback | Comments(4)

アゲハようちえん2013と庭の香りの花ふたつ

今年もまたアゲハようちえん開園しました。先日クロアゲハが庭を飛んでいるのを複数回目撃したんですけど、クロアゲハの幼虫はいったいどこにいるのか…。そしてもうタマゴバチが飛んでいるようす。

例年通り、新入生はナミアゲハ。3匹いますが見えますか。

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新緑がきれいだね〜と言っていたのもつかのま。すごいいきおいで庭がジャングル化してきました。さすが5月です。

ちょういい匂いの花が咲く庭木を植えたのですが、名前はトウオガタマ。これちょっと面白い。

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こんな茶色のキウイの皮みたいな蕾(左)が、白い蕾になりまして、

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このような花が咲きます。これがすごくいい匂いです。メロンのようなバナナのような匂いなんですが、英語の名前はそのままズバリ Banana Shrub。アメリカ南部でも広く咲いているらしい。ヘー知らなかった。

ただ、このトウオガタマのすぐそばで、テイカカズラ(Confederate jasmine)がわさわさ咲いており、こちらも香りをふりまいているので、どっちの香りなのかもうよくわかんないことになっているのだった。

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香りにつられて蝶がいっぱい飛んできますよーに! ミカンの木が待ってるよ〜。あと、オオスカシバもカモン。
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by rivarisaia | 2013-05-15 22:26 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

今年も来てます、メジロ

冬〜春先の庭の常連ことメジロが今年も来ています。

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写真に映ってるのは1羽ですが、このひとたちいつもペアでやってきている気がするんだけど(このときもう1羽は別のエサ台でミカンを食べていた)。最近、大胆になってきて、わりとそばまで近づいても逃げない。
というかミカンに夢中!
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by rivarisaia | 2013-02-28 23:58 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

シオカラトンボとお盆休み

オリンピックも終了し、どうやら世間はお盆休みに突入しているようなので、私もお盆休み気分になってみようと思う(気分だけ…)。

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アゲハ飼育もお休み中ですが、サウナ状態の飼育ケースよりも庭でのびのび元気に育ちたまえ!と言ってたところ、先日アリがアゲハのタマゴをせっせと運んでいる様子を目撃した。どうりでタマゴを見かけないはずだよ。自然は厳しいですね…。

シオカラトンボ(写真)も飛んできました。水色なのは成長したオスだけで、メスは茶色なのでムギワラトンボと呼ぶらしいことを最近知りました。オスも成熟するまではメスと同じように茶色っぽい色なんだって。へええ。

それでは、みなさまもよい夏休みを!
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by rivarisaia | 2012-08-14 15:42 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

アゲハようちえん:アオムシコバチの逆襲2

暑いですね…。あまりに暑いので、さして興味なかったハズのオリンピックをぼーっと見つづけてしまっている私です。水の競技が涼しげでいいですよ。あとフェンシングが近未来で決闘やってるみたいで楽しい(メダル争いは相変わらずどうでもいいのであった)。

さて、お待ちかね! 誰も待ってないかもしれないけど、わたし気にしない!

アオムシコバチに寄生されたサナギの話をしましたが、先日、孵りましたよ、コバチの群れが。

コバチに寄生されたサナギよりも後に蛹化したサナギから、無事にアゲハが飛び立ってから数日後、わらわらとコバチの大群が登場したのであった。寄生されてるほうが孵るのが遅いのは経験済みである。なかなかアゲハにならないな〜と思ってたらコバチが出てきた、という経験は初めての人にとってはなかなか衝撃的。

まず、おさらいです。

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左の黒ずんだ縞模様があるサナギが寄生されている証拠バリバリのサナギ。
右が健康なサナギ。
このように日が経つにつれて縞の色がどんどん変になりますので、見分けるのも簡単です。参考にしてください。

コバチサナギのほうをカップに入れて隔離していたところ、ある日突然、しっぽのほうに小さな穴を開けて、続々出てきた。一応、配慮して写真は小さく載せてみます。

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黒い羽アリのようなものがアオムシコバチです。羽アリのようですが、ハチです。

何匹いるのか数えてみたところ、88匹でした。え……。こんな小さな空間にぎゅう詰めだな、あんたたち…。ラッシュ時の満員電車並みじゃないか。

ええと、コバチを育ててもしょうがないので、数を数えたところで観察終了させていただきます。そしてこの暑さと湿気で飼育ケースがサウナ状態になるので、しばらくの間、アゲハようちえんも夏休みです。
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by rivarisaia | 2012-07-30 18:14 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

アゲハようちえん:アオムシコバチに寄生された蛹とふつうの蛹

前回、寄生されてない可能性にも期待しつつと書きましたが、その願いもむなしく、やっぱりダメでした。

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黒い点々わかりますか? これだけ刺されてますからね。アゲハには気の毒なことをした。

気を取り直して、本日は、寄生されたサナギと寄生されてないサナギの比較です。見分け方ともいう。

まずは正面から見てみましょう。左が寄生蛹、右がふつうの蛹です。

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サナギのしっぽには横縞のようなものがありますが、そこに注目です。しっぽの部分がでれっと伸びているのわかるでしょうか。横からみるともっとはっきりします。

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寄生サナギはでれーんと伸びてるのに対し、ふつうのサナギはくいっとしっぽにハリがあります。これはナミアゲハの場合です。

ちなみにクロアゲハのサナギはふつうの状態でしっぽが「くいっ!」と曲がってます。
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こちらがクロアゲハのサナギ。クロアゲハ、今年も庭に来ないかな〜。

さて、寄生されたサナギは、日が経つにつれてどんどん締まりがなくなって、横縞の部分が変な色になり、でれーんと伸びてきます。また、ふつうのサナギはさわるとクイックイッ!としっぽを左右に振ったりすることがありますが(とはいえあまり触るのもよくないのですが)、寄生されたサナギは微動だにしません。

以上! 見分け方のまとめでした! 参考にしてくださいね!(ううう)
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by rivarisaia | 2012-07-17 19:04 | 生きもの | Trackback | Comments(4)

アゲハようちえん:アオムシコバチの逆襲

また今年もアゲハようちえん開園中です。過去のアゲハようちえんの状況につきましては、タグかカテゴリの「生きもの」にありますので、そちらをご覧ください。

ブログの検索キーワードに「アオムシコバチ」が浮上するのを見るにつけ、今年も来たか、アゲハの季節! みんな苦労してますかー?と心の中で叫んでいるわたくしです。

で、今年は。

以前も書きましたが、遺伝子の多様性を考慮して、調子のってたくさん育てないようにしてるのだが、それが注意力の散漫つまるところ慢心を招いたことは確かである。だって2009年のアオムシコバチとの戦いを経て、私は学んだはずなのだった。2010年も2011年も我が飼育ケースはアオムシコバチとは無縁のぬくぬく平和ライフが100%保証付きだったのである。

だが、しかし、今年は!

6月入園組は平穏であった。問題は7月入園組第2弾が、しかも卵から手塩にかけました組が!

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おのれに待ち受ける運命を知らない卵入園組


先日1匹が蛹化したのね。で、飼育ケース置いてある窓を開けてたら、いつのまにかコバチがケース内に1匹侵入しててさ、蛹にぴったりくっついてんのね。ケースゆすったくらいじゃ「意地でもこのサナギからあたしゃ動きませんから!」っていうくらい強力にくっついてんの。びくともしないの。

やられた…。寄生された…。蛹化後0日の寄生率は77.8%である。大丈夫な可能性もゼロではないとはいえ…。

で、コバチを追い払い、窓を閉め、翌日ケースのぞいたらね、再びいつのまにかコバチが1匹ケース内に侵入しててさ、蛹にぴったりくっついてんのね!(以下略)

お前、どこに隠れてた!?

蛹化後1日の寄生率も77.8%である。

一体全体どうやって蛹の存在を嗅ぎ付けるのか、小さいくせに恐るべきアオムシコバチ。まるで悪者扱いされているが、ミカン園にとっては流石の益虫だけのことはある。

これまでは、飼育ケースのフタと本体の間に、不織布なり、ティッシュペーパーかキッチンペーパーなりを挟み、侵入をシャットアウトしていたのだ。経験からして東京の私の家の周りでは6月いっぱいはアオムシコバチは出現しないので、6月は対策を取っておらず(無精ともいう)、7月に入ってからも、「室内だしさ、別に平気じゃない?」と放置した私が悪いといえばまさしく私が悪いのだった。

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図解:簡単きわまりないコバチ対策


こうなったら、寄生されてない可能性にも期待しつつ、途中で様子見しながらアオムシコバチの誕生も観察してみようと思います! さあ、1匹のサナギから今回は何匹のコバチが孵るのか、当ててみよう! (賞品とか別にナイけど)

泣く泣くコバチ侵入防止対策をとり、残りの幼虫は本日全員粛々と蛹化いたしました。
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by rivarisaia | 2012-07-13 02:48 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

マグノリアの花が咲きました

いまいろいろと切羽詰まってまして、「映画館って何?(→外で映画みる時間ナシ)図書館で小説って借りられるの?(→資料の本しか借りてない)」という状況で、毎日の楽しみといえば、自転車レースでエア・イタリア旅行くらいなもんですよ。あはははは!

そんな私を置き去りに、庭では植物が生い茂り、やたらめったら蚊に刺される…と、着々と夏に向かって進んでいるのだった。

でね、うちにマグノリアの鉢植えがあるんだけど、先日花が咲いたので自慢したい。

朝見たときはこんな蕾だったんですが。
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夕方にはバッチリ開いてた!
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おおお! これが巨木になり、たくさん花が咲けばあたりにいい匂いが漂うんだろうなあ。

アメリカの南部をイメージさせる花で、ミシシッピとルイジアナでは州花です。また、マグノリアといえばトム・クルーズが出てる映画があったけど、私はジュリア・ロバーツが出てた『マグノリアの花たち(Steel Magnolias)』が好き。

そして、本日、ナツミカンの鉢植えにおびたたしい数のアゲハ幼虫がいたのを見たんだよな。また今年も飼育の季節に突入したか…。もうちょっと待ってください、アゲハ…。
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by rivarisaia | 2012-05-23 21:33 | 生きもの | Trackback | Comments(6)

今年もアゲハ羽化してます

自然界がいろいろと汚されてしまった昨今ですので、アゲハの越冬蛹もうまく羽化しなかったりしてね〜という考えがうっすらよぎったこともありましたが、なんのことはない。

ちゃっかり羽化してた。

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昨日も知らぬ間に1匹羽化していて、しらぬ間に開けてあった扉から飛んでいったようす。。。ぜんぜん気づきませんでした!!

写真は「なんだよ、羽化したら雨かよ」と復活デイジーにつかまって休息中の本日羽化組です。
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by rivarisaia | 2012-04-27 20:18 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

デイジー復活そしてコアラちゃん

春うららでございますね! といいますか、本日は初夏並みに暑くて、服装を間違えた私は地下鉄内で湯気出して行き倒れるところでした。

ところで。

桜が散ったかと思いきや、すごい勢いで花が咲き、新芽が出て、春の勢いたるや凄まじきかな…という有様なのですが、3月にムクドリに食べられたデイジーの話をしたのを覚えていらっしゃるでしょうか。

はい、いまのデイジー。

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切っても切ってもバンバン咲くので、ムクドリは少し食べてくれてもいいのだが…(いまやもっと美味しいものが世に豊富とみた)。

そして、先日はヘンテコな幼虫を見ました。はにかむ様子がまるでコアラです。

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虫担当の私のバイブルと化している『イモムシハンドブック』(この本は改めて今度ちゃんと紹介します)で調べたところ、この方は「ゴマダラチョウ」の幼虫です。「ナメクジ形イモムシ」などと説明されていますが、確かに背中からみると…

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ナメクジに見えなくもない…というね。ふつうは緑色だけど、この方は茶色のタイプ。しかも産毛が生えてるから、猫っぽくも見えるよ。

食餌がエノキなのに、何故パンジーの鉢にいたのか小1時間ほど問いつめたいところです。飼育しようと思ったんですけど、エノキ(ニレ科)の葉がどれなのかよくわかってない私は断念いたしまして、そのまま庭に放してしまいました…。たくましくどこかでがんばってね。
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by rivarisaia | 2012-04-24 23:36 | 生きもの | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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