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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや

<   2007年 05月 ( 19 )   > この月の画像一覧

大魔神シリーズ

映画観てないとボヤいておきながら、じつは先週『大魔神』シリーズを観た。

久々の邦画! でもナゼ大魔神? それは、ケーブルTVで一挙放映することを知った家人が、「大魔神ナイト」と称して、ずーっと観ていたからです。私がバッチリ観たのは『大魔神』『大魔神怒る』まで。3本目の『大魔神逆襲』は横目でながら見をしてしまった。ごめんなさい、大魔神。

ストーリーのパターンをいちおう書くと、


  悪者が非道なことして善人を苦しめ、さらに神様にバチ当たりなことをする
     ↓
  大魔神怒ってあちこち破壊して悪者死亡


......別に書くまでもなかったですね。さて、大野球選手のあだ名になるほどですが、私は初めて観ました。怒ってない大魔神が巨大な埴輪だと知らなかったくらいです。そんなわけで、かなり新鮮な驚きがあった。すなわち。

   善人のやることなすこと、すべてダメ。

いや、ダメってことはないんですが、頑張っているのにまったく報われない。偵察に行ってもスグ捕まるし、ワナにかかるし、退散せざるを得なくなるし。映画の構造をわかっていなかった私は、

   ちょっと! 何で捕まっちゃうのさ。あ〜ばかだなあ、もう!

とぶつぶつ言ってましたが、「なす術もない状況じゃなかったら、大魔神が登場できないではないか」とたしなめられました。あ、そうか。人間で解決できるようなら、魔人の助けはいらないものね。

2作目は、あれっモーセの十戒?と思えるシーンもあって、一大スペクタクル。個人的には、2作目で藤村志保のお付きの若者(丸井太郎)の名前が「どどへい」というのが気に入りました。「どどへい」ってすごい名前だな、と調べると「度々平」と書くらしい。

監督は1作目から順に、安田公義、三隅研次、森一生。

このシリーズはこの3作のままで、リメイクしなくていいような気もするけどなあ。
by rivarisaia | 2007-05-30 22:32 | 映画/日本 | Trackback(2) | Comments(4)
カルヴィーノの『イタリア民話集』のエントリで、ゆずきりさんより、「カルヴィーノといえば・・・『マルコヴァルドさんの四季』....」というコメントをいただきました。先日読んだばかりでなんてタイムリー。今日はこの本を紹介します。

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 『マルコヴァルドさんの四季
  イタロ・カルヴィーノ著 安藤 美紀夫訳 岩波書店

「イタリアの子どもの大多数が読んでる本で、カルヴィーノの著作ではとてもおすすめ。おまけに文法も難しくないよ」とイタリア人の知人が言っていた本がこれ。いったいどんな話なのかな〜と思いつつ、図書館で借りて読んだ、日本語で(オイ!)。

マルコヴァルドさんという貧しい労働者とその家族の春夏秋冬、といった感じの短編集ですが、ゆずきりさんのコメントにあった通り、シュールな話が多いです。いや、スタート時点では、とてもリアリティのある平凡な都会の1日だったはずなんだけど、気づいたら空想のような世界になっていっちゃう。空想というと大げさかしらね。どこまでホントでどこからウソなのかわからない話を聞かされてる感じに似ています。この微妙なバランスが、とてもイタリアらしいと思う。中には、笑っていいのか、可哀想なのかもよくわからなくなって、マルコヴァルドさんと一緒に困惑しちゃう話も。

子ども向けだけど大人もどうぞ!とおすすめしたいところですが、この本「品切重版未定」です。えー! そんなわけで、本の表紙はイタリア語版からひとつ選びました。
by rivarisaia | 2007-05-27 22:38 | 書籍 | Trackback | Comments(4)
イタリア民話はシュールだと書いてて、ハッと思い出しました。
シュールといえば、ドイツに「もじゃもじゃペーター」がいる。以前、ドイツの本屋さんで、「あっ!もじゃもじゃペーターだ!」と懐かしくなって衝動買いした本がこれ。

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 『Der Struwwelpeter』 Dr. Jeinrich Hoffmann著 Diogenes刊

日本では『もじゃもじゃペーター』という題で出版されている教育絵本。1844年にドイツの医師ハインリヒ・ホフマンが自分の子どものためにつくった「しつけ絵本」です。爪も髪も伸びほうだいの汚い子どもがもじゃもじゃペーター。最初にペーターと出会ったのは、幼稚園のときにもらった「こどものとも」。堀内誠一さんが紹介してました(『てがみのほん』)。

基本はいたずらっ子が痛い目にあう話ですが、代表的なのが
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「指をしゃぶっちゃダメよ」というママのいいつけを守らなかったコンラート君が、仕立て屋にチョッキンと切られる話(左)とか、
スープを飲まなかったカスパール君が、ひょろひょろにやせ細って死んじゃう話(右)。

Der Struwwelpeter(もじゃもじゃペーター)_b0087556_22243372.jpg

あとは、マッチで火遊びしていたパウリンヒェンちゃんが燃えていなくなっちゃう話。右下の絵で、灰になっちゃったパウリンヒェンちゃんを偲んで、猫が目から滝のような涙を流しているところがツボでした。今見ると、けっこう豪快に燃えてますね。怖い。

指しゃぶりも、好き嫌いも マッチで火遊びも絶対するなよ!という教訓がひしひしと伝わってきます。それにしても、仕立て屋がハサミもって飛んでくるのはイヤですよ!

<追記>
プロジェクト杉田玄白に、イラストや翻訳がありました。コチラ
by rivarisaia | 2007-05-26 22:25 | 書籍 | Trackback | Comments(0)

イタリア民話集

不定期イタリアだらだら週間。今日はかなりおすすめの本を紹介します。これはかなりツボでした。

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カルヴィーノ イタリア民話集』上・下 イタロ・カルヴィーノ編纂 河島英昭編・訳 岩波文庫(赤)

グリムに匹敵する民話集イタリア版をつくろうと、カルヴィーノが集めに集めた200話の中から75話を選んで紹介。上巻が北イタリア、下巻が南イタリアです。

グリム初版もかなりキテレツな話が多くておもしろいですが、イタリア民話は何だこりゃ〜!という展開の話がけっこうありまして、なかなか楽しい。手を切られたりしてもにょきにょき生えたり、返してもらってくっつけたりするのね。予想外のオチはもちろん、落語か?と思うような笑える小咄も入っています。グリムにも似たような話があるよね〜と思いながら読んでみると、似ているのは出だしだけで展開は全然違っていたりするので、気が抜けません。

「ふたりは幸せになったが、わたしはここで歯ぎしりしている」だの「ふたりは楽しく暮らしたが、わたしには何もくれなかった」だのと、唐突に語り手が不平をこぼして終了する話もあります(たまに、このタイプの昔話みますね。第三者のグチ・エンディング)。

包丁で身体を縦にまっぷたつにされた子どもがまっぷたつのまま成長する話がありますが、カルヴィーノの小説『まっぷたつの子爵』はこの話から来てるのか〜なるほど、と思った次第。

一気読みすると疲れるかわけわからなくなるので、寝る前に少しずつ読んだりするのがいいかと思います。

参考までに、なかなかおもしろかったので、イタリア語版も買いました。

CALVINO Fiabe italiane』 i Meridiani Arnoldo Mondadori Editore版。文庫より少し大きめサイズのハードカバー。

ええ、ひとつの話が短いので、これくらいなら読めるだろう、読め、自分、という勉強の意味で......(いや、しかし遠過去※というハードルが超えられるのか)。

※遠過去は、何種類もある過去形の一種ですが、あんまり使わないので超苦手。こういう昔話系の文章は大体遠過去。
by rivarisaia | 2007-05-25 20:35 | 書籍 | Trackback | Comments(6)

マッチ箱動物園

リレー日記のようになってますが、映画の『ZOO』の話をしたので、今日は動物園ネタです。

私は性格は大ざっぱですが、小さい細々したモノが好きです。ドーンとデカイものも好きですが、小さいものは場所を取らないからいいです。で、小さいものはすべてひっくるめて箱にガーンとつめているのですが(そこは、ホラ大ざっぱだから)、その中から、マッチ箱動物園シリーズ。

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マッチ箱の中に木でできた動物とか、樹木とか草とか、いろいろ入ってる。ひと箱に1種類の動物です。

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写真ブレましたが、カンガルーです。本当は全部の箱を開けて写真に撮ってやろうと思ったけど、思いのほか並べるのに時間がかかり、「他にやることあるのに、一体ナニやってんのかしら」とハッと我にかえった。どうせなら象にすればよかったなー(象ファン)。また気が向いたら写真に撮っておこう。
by rivarisaia | 2007-05-24 23:51 | モノ | Trackback | Comments(0)

ZOO

昨日、贋作に関する本を紹介しましたが、有名な贋作者といえばハン・ファン・メーヘレン(Han van Meegeren)。

メーヘレンが描いたフェルメールの贋作は、新発見のフェルメール!とみんな騙されてバッチリ売れた。お買い上げのお客の中にはナチスのゲーリングがいたりして、売国奴として捕まったメーヘレンは「私が描いたんですよね」と激白。でも誰にも信じてもらえないので、実際に1枚「フェルメール」を描いて信じてもらった。と、まあこんなエピソードがあります。

さて、フェルメールは映画の題材にもなってますが、フェルメールで映画と来たらトラウマ級に記憶に刻まれたのがコレ。

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ZOO(ZOO: A Zed & Two Noughts)』 ピーター・グリーナウェイ監督

あらすじはどう書いたらいいのかわからないので(笑)、キーワードを羅列してみます。

動物園、双子の学者、白鳥と交通事故、片足の女性、死骸、腐敗、カタツムリ、シンメトリー、メーヘレン、赤い帽子の女、フェルメール


観てない人にしてみれば、「どんな話なんだ」という気分でしょうが、そういう話なんです。本当です。左右対称と腐敗の美学を追求しつつ、フェルメールのモチーフがガンガンと、そうこれでもかと言うくらいガンガンと出てくる映画です。フェルメールの絵画は画面に向かって左側から光が差しているので、映画の画面もできるだけ左側から光が差している、といったグリーナウェイのこだわり具合。ズバリ、メーヘレンという名前の医者や「赤い帽子の女」なども出てきます。

フェルメールは特別に好きではなかったのですが、この映画のおかげで私は以後、フェルメールについていろいろ考えるようになってしまったのでした。恐ろしや。

ところが、何せグリーナウェイなので、気安く「フェルメールが好きなら観たら?」と書けないのがツライところ。私自身、この映画が好きなのか、嫌いなのかよくわからない有様です。公開時に1回きりしか観てないのにも関わらず、鮮明に記憶に残っているので、インパクト大だったのは間違いないけど。いずれにしても、高速カメラでとらえた動物の腐敗映像も出てきますので、ダメな人はダメでしょう。このシーンでかかるマイケル・ナイマンの音楽は絶妙です。

それにしてもフェルメールって人気ですよねえ。フェルメールについて、いろいろ考えるようになった私ですが、これまた自分が好きなのか嫌いなのかよくわからない画家だ。いちばん好きな1枚はどれかと言われたらこれかなあ。
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小さいとよくわからないが、『絵画芸術(The Art of Painting)』。後ろの地図がグッときたポイント。


2007年9月26日から国立新美術館でやるオランダ風俗画展だって、タイトルにデカデカと「フェルメール」(公式サイト)。これでは、まるでフェルメール展のようではないか。フェルメールは『牛乳を注ぐ女』の1枚だけですけど......。古楽器や調度品なども展示されるらしく、それはちょっと観たい気もしますが、恐ろしく混雑しそう。
by rivarisaia | 2007-05-22 23:56 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

にせもの美術史

「美術史」が必修だった私です。今となってはかなり笑える思い出ですが、授業は厳しく、試験は超がつくほど難しく、本当に泣かされました。

美術に関して、いつもフと思うのは、本物に価値があるのは当然としても、本物そっくりの偽物に感動することがあった場合、その贋作にはどの程度の価値があるのか、という点です。そんな意味でも、かなりおもしろく、何度もくりかえし読んでいる本がこれ。

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  『にせもの美術史—メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦
   トマス・ホーヴィング著、 雨沢 泰訳、朝日新聞社

プライスコレクションのエントリで、いずれ改めて紹介すると言っておきながら、忘れてました。元メトロポリタン美術館長が書いた贋作の本。

本物だ!と思ったら偽物で、贋作だ!と思ったら本物の可能性が出てきて......美術の世界は大変だ。この本を読んでからというもの、変に疑り深くなってしまった。専門家ではない一鑑賞者としては、誰それが描いた(あるいはつくった)からすばらしい芸術品!ではなく、結局は自分が好きか嫌いかだよなあ、と思う。それが贋作だったとしても.......。

さて、そんなホーヴィング氏もいろいろな経験をしていて、中でも私が好きなのはドイツのゴシック彫刻の聖母子像に一目惚れするエピソード。

さっそくその彫刻を購入してうきうきしているホーヴィング氏のオフィスに、たまたまニューヨークに来ていたフランス人キュレーターがやってきて、くだんの彫刻をホメ讃えるわけですが、そのときのホーヴィング氏の反応を、以下、本から引用。

それを聞いた途端、わたしは夢からさめた。このような蠱惑的な彫刻が本物であるはずがないのだ。徹底した愛国主義者のジャン・フェレイが本物のドイツ・ゴシックを好きになるわけがない。


ひょんなことから疑惑が生まれ、ええ、そして残念なことに、聖母子像は偽物だったのでした。

もっとも驚愕したのは、3500もの土偶を贋作したメキシコのブリジッド・ララ(Brigido Lara)。自分の古典文化様式をつくりあげてしまったのでした。ひょえええ。

難点を言えば、もっと図版が欲しいところ。後学のために贋作の展覧会も観てみたいなあ。
by rivarisaia | 2007-05-21 22:23 | 書籍 | Trackback | Comments(0)

16ブロック

私の周りで「キューピーハゲ」と長年呼ばれ続けてきた不死身の男といえば、ブルース・ウィリスですが、そういやずいぶん前にDVDを観たのをすっかり忘れておりました。
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16ブロック(16 Blocks)』監督:リチャード・ドナー
NYPDのダメ刑事ジャック(ブルース・ウィリス)は、ある朝、急な任務を言い渡される。それは16ブロック先の裁判所へ証人(モス・デフ)を護送する簡単な任務だった。ところが、何者かに突然襲撃された2人。はたして裁判所にたどり着くことはできるのか.......。


怪しい口ヒゲまで生やして、ヤサグレ度アップのブルース・ウィリス。ブルームーン探偵社の時はあんなにお茶目だったのにねえ......と時の流れを感じましたが、ヤサグレ路線もなかなか板に付いています。このまま渋い路線に行きたいのか、将来がやや気になるところ。

始終しゃべりっぱなしのモス・デフに対して、私なら「お前、少しだまってろ!」とキレるところですが、ヤサグレ・ブルースは疲れているのか、ウンザリしつつも寛大でした。マクレーン刑事だったら、怒鳴りつけてると思います。

展開が読めるのにハラハラした映画なんですが、それより何より、「エンディングってこんなに重要なのねー」と改めて実感しましたよ。

なぜなら、DVDにはエンディングが2バージョン入っていたからだった。

劇場公開版を観賞後、もうひとつのエンディングを観てみると、映画全体のトーンが変わってしまうラストに別の意味で驚き。ストーリー展開はまあまあかもしれないけど、劇場公開版のラストがけっこうよかっただけに、なおさら考えさせられたのでした。別エンディングは、これじゃあ「人は変われるか」というテーマも半減しちゃうよ、という内容なので、観たことを忘れたい。
by rivarisaia | 2007-05-19 23:58 | 映画/洋画 | Trackback(2) | Comments(2)
今日は、映画で古典文学を読んだ気になれると思ったら、失敗するよ!という最近の代表作を1本。

  『トロイ(Troy)』監督ウォルフガング・ペーターゼン
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西洋文学の金字塔と言うべきホメロスの叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』に「インスパイア」された映画。

最初に断っておきますが、映画だから原作と違っていても構わないのです。しかもこの映画はインスパイアだ。インスパイアは要注意。「イーリアス読むのめんどくさいから、これ観て読んだことにしちゃえ!」はキケンです。

必要にせまられて、ざざざっと読んだことがあるだけの私。しかも読んだのが大昔。記憶はおぼろげになっていた。そんな状態で観たがために、

  「こんな話でしたっけ......?」

と混乱して遠くを見つめるハメに。

10年におよぶトロイア戦争を短くしたのは、時間の都合もあるから仕方ない。「神々の話」をバッサリ切って、「人間の話」にしたのも新たな解釈としてアリかもしれない。しかし、そうするとかなりバカバカしい話になってしまうのね(笑) もうちょっと頑張れた気もしますが。

  パリス(オーランド・ブルーム)がヘタレなのは別にいいけど、
  ヘタレにしても度がすぎる、とか
  生きてギリシアに帰るはずの人が殺されてしまったー!  とか

は、まだいいとして(いいのか?)、ア、アキレウス(ブラッド・ピット)は、

   あんな人じゃなーーーい!!

とだけ書いておきます。

唯一、光を放っていたのは、ヘクトル(エリック・バナ)でした。衣装とか戦闘シーンは悪くないんですけどねえ....。ハリウッドの歴史大作って、どうしてこう中途半端になっちゃうんだろ。私が期待しすぎてるのかしら。
by rivarisaia | 2007-05-18 21:39 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(4)
映画で歴史に興味をもつ!というのは、まあ私の常套手段で、実際にフィクション(演出)と史実の区別さえつけられれば、とても役に立つ。

では、映画で名作古典文学を学ぶ、というのはどうでしょう。

古典を読むのはめんどくさいから、映画を観てあらすじを知ったことにする、という手もなきにしもあらず。が、しかし。前にも書きましたが、「原作と映画は別物」と考えたほうがいいので、あんまりススメません。もちろん、原作通りの映画もありますが、特に、名作古典文学の場合「これくらい、みんな知ってるだろ?」を前提に、パアッと演出(割愛、つけたし、改変)が行われてたりするので、キケンです。

そんな私が、原作通りで大ウケした古典文学映画の1本がコレ。

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ロミオ&ジュリエット(Romeo + Juliet)』監督バズ・ラーマン

今さら説明する必要もないですが、レオナルド・ディカプリオ(ロミオ)、クレア・デインズ(ジュリエット)、ジョン・レグイザモ(ティボルト)のシェークスピア悲劇の現代風アレンジ版。

言うまでもなく、セリフがほぼシェークスピアの原文通りなのにアロハシャツ、というギャップがポイント。「まさかと思うけど、ずっとこの調子でシェークスピア英語でしゃべる気か!?」と仰天した人は多かったはずだ。古典英語をしゃべるチンピラという違和感にウケるか、眉をひそめるか。そこが賛否両論まっぷたつになった原因でもありますが、私としては銃のブランド名が「SWORD」になっている時点で大爆笑。そう来たか〜。

もともスレ違い悲劇は好きじゃない私もおかげで楽しめました(悲劇を楽しくって矛盾してるかもしれないけどさ)。英語版『ロミオとジュリエット』の原作を片手に観るのもいいです。「Alas!(ああ!とか 悲しいことに、という意味)」とか実際に言ってみたくなりますね。私だけ? Alas!

白状すると、なんと中学の時から私はこんな本を持っていて、
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The Illustrated STRATFORD:Shakespeare』 Chancellor Press刊

シェークスピア全集(全1巻)。聞いてオドロキの1024ページ。37戯曲+160の詩とソネットをぜ〜んぶ収録。図版450点以上。

当然ながら、私の永遠の積ん読本の1冊ですが、少なくとも、この映画のおかげで「Romeo and Juliet」は全部読めたのだった。

長くなったので、原作とあまりに違っていて、ある意味大ウケした映画についてはまた明日。
by rivarisaia | 2007-05-17 17:03 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(4)