人気ブログランキング |

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや

<   2007年 10月 ( 17 )   > この月の画像一覧

今回、ちゃっかりイタリア映画も観ております。本当は来年のイタリア映画祭に来るだろうと思っていた『マイ・ブラザー』も観たかったんですが、予定が合わずに断念。

ワルツ(Valzer)』監督サルバトーレ・マイラ

トリノのホテルに務めるメイドの女性と、彼女を実の娘と信じて刑務所から手紙を送っていた男性との関係を中心に、ホテル内の人間模様を全編ワンカット撮影で描く。


85分間、本当にワンカット。そしてワンカット撮影の部分にばっかり目がいってしまって、疲れちゃうかもと思っていたのは杞憂でした。移民問題、サッカーの話、親子の物語、現代の女性の心理、回想シーンなどが巧みに織り込まれていて、驚異的。

たくさんの登場人物、そして現在と過去の場面が、次々にパートナーを変えながらワルツを踊っているかのように交差していきます。でも優雅なワルツではなくて、どこか不安なワルツなのね。

そして余談ですが、監督がイタリア人であることをつくづく実感したのは、合間に挟まれるサッカー業界人の場面。哲学的な議論が繰り広げられておりました。いやもう、あそこまでカルチョを熱く語れるのはイタリア人しかいないね(笑)。

イタリアサッカー史上最悪と言われる、セリエAのスキャンダルのことをCalciopoliと言うのですが、去年はこのCalciopoliとワールドカップのイタリア優勝がありまして、いやもう大変だったなあ、ということも思い出しましたよ。

ステレオタイプな見方はよくないとはいえ、しかしサッカーとなると、ほとんどのイタリア人男性が持論を展開してやまないのは、私の気のせいではないはずだ。カルチョに興味ないとか言いながらも、延々とその理由を語れるのがイタリア人。

つい、私までサッカーの話ばかり書いてしまいましたが、このシーンも人々の抱える不安とか抑圧を象徴しているのでした。
by rivarisaia | 2007-10-30 23:38 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

タイペイ・ストーリー

しんみりとしたとてもいい話だったのに、鑑賞中はちょっと微妙な気分に陥ってしまいました......。責任は私にある。

タイペイ・ストーリー(青梅竹馬)』監督エドワード・ヤン(楊徳昌)

野球少年としての過去の栄光から脱却できない侯孝賢と、前に進んでいこうとする女主人公の蔡琴。2人の歯車が少しずつ狂っていき、溝がじわじわと広がっていくけど、どうすることもできない。今なら、わかるわ〜としみじみ言えるんですが、すみません、ちょっと落ち着いて鑑賞できませんでした。

80年代を過ごしてきた私は、あの時代を思い出すと「うわあああ」と頭を抱えたくなるような気分になります。なんであんなにダサい時代だったんだ! 

また、私は村上春樹の小説の主人公「僕」に「うわあああ」と頭を抱えたくなるような気分になります。なんであんなに優柔不断で自分勝手君なんだ! 

この映画に『恐怖分子』よりもさらに80年代色を濃く感じたのは、ファッションとかインテリアとかディスコの描写のせいかもしれません。「うわああああ」と頭を抱えたくなるような気分になったうえに、男性の主役を演じた侯孝賢を、村上春樹に似ている......とふと思ってしまったことが、私にとって致命的。

私の脳内でハルキの「僕」がト書きを読み上げて邪魔をするの。夜のイルミネーションの中をバイクで疾走するという、台詞のない美しいシーンですら、脳内で「ハルキな僕」のナレーションが聞こえる。おい、そのシーンに「僕」は登場してないだろう!

しかし、今思い返してみると、いい映画だったよなあ。脳内で邪魔さえ入らなければ。ちょっと不覚でした。
by rivarisaia | 2007-10-29 20:49 | 映画/アジア | Trackback | Comments(4)

出エジプト記

映画祭は終わりましたが、たぶん来週いっぱいまで、まだまだ感想は続く。
こちらは今回、チケット争奪戦になった映画のうちの1本。取れてラッキー!と思ったんですけど、でもね、ちらほら空席ありましたよ、ナゼ?

出エジプト記(出埃及記)』監督:パン・ホーチョン(彭浩翔)
「女はトイレで男を殺す相談をしている」と語る女子トイレの盗撮犯を調べるうち、ある「闇のシンジゲート」の存在が浮かび上がる........。

女子トイレから闇のシンジゲートへとどうつながるのか、疑問に思うかもしれませんが、そんな奇想天外な想像力をスタイリッシュな映画に昇華しちゃうところが、さすがパン・ホーチョン。青っぽい殺伐とした冷ややかな映像もいいですよねえ。

いきなり、水着にシュノーケルの警官たちが1人の男性に暴行を加えているという、シュールなシーンからスタートしますが、これは、監督のお父さんから聞いた実話が元になっているそうです。「水着の警官に暴力をふるわれた」と容疑者が訴えても、「そんなバカな」と裁判官が信じてくれない(これと似たような話を、どこかで聞いたことあるんだけど、私思い出せません)。事実なのに信じてもらえないことがあるなら、女子トイレが闇のグループにつながることもあるかもしれないよね。

冴えない盗撮犯がニック・チョン(張家輝)、そしてこれまた冴えない中年警察官がサイモン・ヤム(任達華)。ヤムヤムは、えええ?と驚くカラオケシーンも披露してくれます。あれでも練習したらしいです(微笑ましい)。

それにしても、パン・ホーチョンの映画はなんで日本で公開されないんだ! いきなり『出エジプト記』は難しいかもしれませんが、去年の『イザベラ』なんて最高ですよ。ウォン・カーウァイ(王家衛)がいけるなら、『イザベラ』だっていけるはず。パン・ホーチョンの映画を知らない人が多いから、観に行く人が少ない=マニアックと思われてしまうのではないでしょうか。

ああ、パン・ホーチョンのよさを皆に知ってもらいたい........。

そして、男性諸君は、しゃっくりが止まらなくなったら要注意ですよ。
by rivarisaia | 2007-10-28 22:01 | 映画/アジア | Trackback | Comments(4)
トーさん祭りな気分のTiFF。ついでにラム・シュー祭り、ヤムヤム祭り、ラム・ガートン祭りでもありました。

鐵三角 TRIANGLE』監督:ツイ・ハーク(徐克)、リンゴ・ラム(林嶺東)、ジョニー・トー(杜[王其]峰)

金に困った3人の男が、偶然古代の「財宝」のありかを知る。しかし、そこに不倫中の妻とその愛人、中国本土のギャングが絡み、秘宝争奪戦が始まった.....。


いや〜、面白かったです。

3人の監督のオムニバスではなく、リレー式で1本を撮影するという映画。台本やストーリー展開がはじめから決まっているのではなく、それぞれの監督が自分の担当パートを勝手に考えてつくるという方式。徐克が謎を出して、林嶺東がふくらまし、トーさんが締める、というこの順番はかなり効いていると思います。

「ツイ・ハークとリンゴ・ラムが映画のオチを知ったのは、カンヌの上映の時だからね。気に入らなくても、今さら変えられないもんね」というようなことをトーさんは語っておりました。トーさんのパート最高ですよ。

主演のダメ男3人組、ルイス・クー(古天楽)、サイモン・ヤム(任達華)、スン・ホンレイ(孫紅雷)がほんとにダメな感じで、特にいつもはキリリと冷たい印象のスン・ホンレイが、一瞬、デザイナーの佐藤卓さんに見えてしまった。眼鏡のせいかしらね。そして3人の監督にもっとも翻弄されていたのは、ヤムヤムの不倫妻役のケリー・リン(林熙蕾)。意外な一面が次々に現れて魔性の女、いや不死身の女と言うべきかも。

しかし、この映画で特筆すべきはラム・シュー(林雪)ですよ! 

私、以前、ラム・シューは「切羽詰まった男」だとコチラで述べましたが、今回は、もうはるか突き抜けた域に達していましたよ!

強烈ですが、決して派手ではない登場シーン。私は家でラム・シューのモノマネをやってみましたが、ガンガン頭痛が......。必見でございます。
by rivarisaia | 2007-10-27 23:49 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)
私のTiFFは終了いたしました。本日からは諸事情により行けませぬ。そこでちまちま観た映画の感想をアップしていこうと思いますが、何を差し置いてもまずはこれから書かねばなるまい。でも未見の方のために、内容にはあまり深く触れないでおきますね。

マッド探偵(神探)』監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)、韋家輝(ワイ・カーファイ)

探偵と書いて「ディテクティブ」と読んでください。ルビ振ってありましたよ。

森の中で行方不明になった警官。盗まれた銃。殺人事件。
事件を担当する刑事(安志杰/アンディ・オン)は、人間の心の中の「鬼」が見える元・刑事(ラウ・チンワン/劉青雲)とともに捜査を開始する。


精神病的な「多重人格」の話ではなく、人間なら誰しもいろんな人格をもっている、そういうレベルでの多重な人格の話です。一般の人から見た普通の世界と、複数の人格が実際に映し出される世界(=ラウチンに見える世界)が交錯して描かれる点が新鮮で、バツグンに面白かった。特にラストがいいです。ハッとしました。

私にも何人かついているわよね......と数えてみたら、とんでもない数になってしまった。イメージとしてこんな感じ?

マッド探偵(ディテクティブ)_b0087556_16403290.jpg


事前に『マッスルモンク系』と聞いていたために、やや覚悟して挑みましたが(笑)、確かに『マッスルモンク』系なのに、まったく違う味わいです。むしろ『マッスルモンク』系に思えるのは、インド人が出てくるせいではないかという気もしてきましたが、どうでしょうか。
by rivarisaia | 2007-10-25 16:47 | 映画/アジア | Trackback | Comments(4)

帰郷

友の死体をかついで故郷に帰る.....ときたら『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』を思い出しますが、それとはまた全然違うテイストの、中国版・泣き笑い死体運びロードムービー。監督がティーチ・インでもおっしゃっていたように、コメディタッチで笑わせつつも、現在の中国が抱える問題もさりげなく描いている作品。

帰郷(落葉帰根/Getting Home)』監督:張楊(チャン・ヤン)

死んだ同僚を故郷に連れ帰るため、深センから重慶を目指す中年男(趙本山・チャオ・ベンシャン)。しかし途中、バスに乗車拒否されてしまい、遺体を背負って歩いていくはめに......

実話を元にしてるっていうのがすごいです。事前に「どうやら実話らしい」と聞いて、思わずチケットを取ってしまった私(実話では福建省から湖南に向かったらしい)。あとから監督がチャン・ヤンだと知る(『スパイシー・ラブスープ』『こころの湯』『胡同のひまわり』)。

悪いやつが意外と義侠心に富んでいるかと思えば、普通の人がけっこう冷たかったりもする。連れが死体なだけに、仕方がないけどね。主人公が散々な目にあうたびに「ああ大丈夫だろうか」とハラハラし、手をさしのべてくれる人が登場するたび、「あんた、いい人だよ.....(涙)」とエプロン握りしめるような気分になりました。そんな私は、まるで下町のおばさん状態であった。

短いエピソードが連続しながら、山あり谷ありで重慶を目指すわけですが、途中で遭遇する脇役が充実しています。

失恋トラック運転手に胡軍、ガッツのある自転車野郎に夏雨、そして「ええ人や〜」の度合いがかなり高かった養蜂家に『瘋狂的石頭/クレージー・ストーン』のグオ・タオ。やはりしみじみといい人だった警官役に孫海英(スン・ハイイン)。彼は『胡同のひまわり』のお父さん役、というかヤーポン版『射チョウ英雄伝』の七公だ。七公がいれば、主人公の行く末も安心だわ!

監督によれば、脇役陣は、中国で国民的なコメディ俳優である主演の趙本山とバランスがとれ、なおかつ、各エピソードを短期間で撮る必要があったのでベテランの人を、という理由でのキャスティングだそうです。

それにしても驚きなのは死体役。本業は運転手さんなんですって。肌が浅黒く、見た目も労働者風、しかも体重が50キロ(主人公が背負うから、重い人はダメ)ということで抜擢されたそうですが、背負われているときの足の硬直具合が立派に死体でした。

今回上映されたのはヨーロッパ版で、一部のエピソードがカットされています。カットされた話も観てみたい。中国版も検閲で若干の修正を余儀なくされたそうですが、監督は「10年前なら、検閲は通らなかっただろうと思う映画なので、若干修正して公開できるのであれば、それはそれで喜ばしいことだと思っている」と答えていました。
by rivarisaia | 2007-10-22 21:30 | 映画/アジア | Trackback | Comments(2)

恐怖分子

東京国際映画祭.....と聞くと、なぜか思い出すのが、エドワード・ヤン。『クーリンチェ少年殺人事件』を上映した年、当時の私は異国にいたのでTiFFには行ってないのですが、なぜか日本の友人が次々に「クーリンチェがすごい、すごい」と手紙に書いてきたのでした。そこで、何がすごいんだかよくわからないけど、とにかくすごいらしい、という印象はしっかり心に刻み込まれました(後日、観たけど確かに傑作だった)。

そして、月日は流れ、まさか追悼特集を観ることになるとは誰が想像しましょうか。もう新作は観られないのね。

時の流れを感じつつ、今年のTiFF、私はこれでスタート。

恐怖分子』監督エドワード・ヤン(楊徳昌)

人は生きていると、ポタポタと雨漏りのよう溜まってくるモノがあり、この映画に出てくる人たちもみなかなりギリギリまで水が入っているコップを内側に抱えているような感じ。水はちょっとずつこぼれていくけど、決して空にはならない。でも中には勢いよくひっくり返してガッシャンとコップごと割れちゃう人もいる。この映画の女性小説家の夫(医師)がそうでした。

彼は家に帰ってくるたびに、腕をまくってやたらと念入りに手を洗う。別に強調されていたシーンでもなく、何気なく画面に映るんだけれども、最後の緊迫した15分程度の時間に、ああそういえば、彼はごしごし手を洗う人だったよね、と思い出しました。おそらく本人は、自分のコップがどうして割れちゃったのか、最後までわからなかっただろうな、と思う。

ところで、権利の関係で『クーリンチェ〜』は上映されないのですが、権利をもっている人が、傑作だから金になるだろうと思っているなら大間違い。傑作=儲かるという図式はそんなにないのです。まあ、映画に限ったことではないですけどね。
by rivarisaia | 2007-10-21 23:24 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)
来週終わってしまうじゃないの〜と思いながら、仕事帰りに駆け込みで行ってきました。明日からTiFFなので、Bunkamuraにも出没するんですが、展覧会を観る余裕はない。

ヴェネツィア絵画のきらめき 栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ
 2007年9月2日〜10月25日 Bunkamura ザ・ミュージアム
ヴェネツィア絵画のきらめき_b0087556_20375139.jpg


会場ではシャンデリアがきらめいておりました。やはり、ポスターにもなっているティツィアーノの「洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ」がひときわすばらしい。色彩がきれいだし、今回もっともきらめいている1枚はこれだわね。左側の少女が今にも何か話し出しそうだ。そして、私はティエポロがあんまり好きでもないことがわかりました。まあ、これは好みの問題ですが。

ティツィアーノ以外は、これといって惹き付けられる絵画もなく、ふらふら〜と出口に向かいつつ、最後の都市風景画で目がクギづけになっちゃった画家が! 

それは、ガブリエル・ベッラ(Gabriel Bella)。10枚あったけど、どれもイイ! 風景の中に人がたくさんいる絵なんですけどね、人物の妙な躍動感にグッときました。近くによって観てもよし、遠くから全体を眺めて楽しむもよし、風景画にしては異質かもしれませんし、風景よりも中の人々を見よ、という絵なんですが、変なエネルギーに満ちていて私は大好きだ。

図録だとぜんぜん違う絵に見えるので、図録は買わなかったんですけど、立ち読みした際に、「ガブリエル・ベッラは水路に落ちて死んだ」と書いてあった気がするんですが、そこもまた味わいがある画家のような...。ヴェネツィアのクエリーニ・スタンパリア美術館にガブリエル・ベッラの絵がたくさん収蔵されているらしい。ヴェネツィアに行く機会があったらぜひ行かねば。

ガブリエル・ベッラだけで、もうじゅうぶん堪能しました。

ガブリエル・ベッラの絵が見られるサイトはコチラ(音が出ます!)。大判の絵なので、サイトで見ても今ひとつ伝わらないかもしれないけど。
by rivarisaia | 2007-10-19 21:24 | 芸術 | Trackback | Comments(0)

耳ラッパ

1936年から40年代初頭、スペイン内戦や第二次世界大戦の影響で、ヨーロッパからメキシコに亡命した人たちは結構います。こうしたヨーロッパからの亡命者たちが、メキシコの芸術にも大きな影響を与えたと思いますが、私の中では特にメキシコといえばシュールレアリスムの印象が強い。なので、『パンズ・ラビリンス』のデル・トロ監督がメキシコ人なのは、なんだかとても納得しちゃうのでした。理由はわかんないけど、なんかわかるわ〜という感じ。

で、「メキシコといえばシュールレアリスム」という印象を私に植え付けたのが、2003年にBunkamura ザ・ミュージアムで行われた展覧会「フリーダ・カーロとその時代」で、それまでは、フリーダ・カーロだけ特殊な(ある意味異端的な)存在かと思ってたけど、まだまだいたよ、こんなに!という気持ちになったわけです。なかでも強烈な光を放っていたのが、カタロニア生まれのレメディオス・バロ(Remedios Varo)と、イギリス生まれのレオノーラ・キャリントン(Leonora Carrington)です。特にキャリントンの絵は、わけがわからないけどファンタスティックでいいです。

そのキャリントンが書いた、これまたわけがわからないけど、超ファンタジーなめくるめく老婆アドベンチャーがこちら。
耳ラッパ_b0087556_19593566.jpg

耳ラッパ 幻の聖杯物語』レオノーラ・キャリントン著、野中雅代訳 工作舎
92才のマリアンは、親友のカルメラからプレゼントされた耳ラッパのおかげで、息子夫婦が自分を施設に入れようとしていることを知る。そこは70才以上、100才未満の老婆たちが、毒キノコや長靴の形をしたバンガローに暮らす施設だった......


不思議の国の老婆、老婆と円卓の老婆、老婆の大冒険、老婆のラビリンス。ビバ! 老婆!という物語です。こんな説明ではサッパリわからないだろうと思いますが、サッパリわからなくていいのです。どうやら小説の舞台はスペインなんですが、聖杯探求あり、殺人事件あり、謎めいた尼僧院長の本あり、さらに狼人間も出てくるし......とてんこ盛り。かなりシュールで突拍子のなさでは群を抜いている、怒濤のような1冊。

最近、再び読み返しまして、映画化するなら(しないだろうけど)デル・トロかもな...と思いました。ジュネ&キャロでもいいかもしれないけど。ここは、メキシコつながりってことで。

参考までに、著者キャリントンのプロフィールは工作舎のサイトに出ています。
by rivarisaia | 2007-10-16 20:00 | 書籍 | Trackback | Comments(2)

ルルドのパスティーユ

カトリックのこういう所が、なんだかゆるくてわたしは好きですよ。

ってことで、ルルドの泉の水でつくったキャンディーというかパスティーユ。
ルルドのパスティーユ_b0087556_23413513.jpg

ありがたい気持ちで食べるべきものなのだろうか。1粒1粒がよーく見ると、マリア様のメダイのようなかたちになっているのですが、写真にうまく撮れなかった。(追記:写真撮りました!

とりあえず「ありがたいお菓子なんだからねッ!」と強調しながら、家族やら友人やらに分け与えたんですが、これが結構おいしい。あんまり甘くなくて、少しミントの香りがします。「けっこうイケる」と、ボリボリ食べてしまい、あっという間に無くなってしまった。もう少しありがたく頂戴すればよかった......。
by rivarisaia | 2007-10-14 23:52 | 飲食 | Trackback | Comments(4)