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今年もまた年末恒例、渡辺由佳里さん主催の「これを読まずして年は越せないで賞」に審査員で参加しました!
そして昨日、各部門の優秀賞と大賞が決定したのでお知らせします!

まずは各部門の優秀賞
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児童書部門
The Miscalculations of Lightning Girl by Stacy McAnulty

YA(ヤングアダルト)部門
Far from the Tree by Robin Benway

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ノンフィクション部門
Educated by Tara Westover


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フィクション(ジャンル小説・大衆小説)部門
Seven Husbands of Evelyn Hugo by Taylor Jenkins Reid

フィクション(文芸小説)部門
Circe by Madeline Miller


そして、2018年これ読ま大賞作品は

Circe by Madeline Miller

次点
The Miscalculations of Lightning Girl by Stacy McAnulty



わたしは今年は本当にブログが更新できなくて、本の感想もぜんぜん書いていないのですが、候補作に選ばれたのはどれもおすすめ。ほかにどんな候補があるのかについては、洋書ファンクラブの由佳里さんのレビューをごらんください(タイトルをクリックすると由佳里さんのレビューに飛びます)。

由佳里さんのレビューへのリンクがない本で、わたしが感想書いたのは以下。


毎年書いてる気がしますが、来年はもう少しまめに更新するよう努力しますね。優秀賞の感想もアップするようにがんばるー。
では、冬休みに楽しい読書を!




by rivarisaia | 2018-12-28 18:23 | | Trackback | Comments(4)
メキシコ麻薬戦争がらみのニュースを見るたび、近い場所に住んでたこともあるから、なんだかくらーい気持ちになるんですよ。昔から問題はあったとはいえ、コロンビアのでっかいカルテルが壊滅してからというもの、本当にひどい。そして事態はまだ収束していないので、メキシコ麻薬戦争を扱った映画を観ると、現実も近いものがあるのでは……と考えちゃて落ち着かない気分になるけど、フィクションとしては楽しめてしまうよね。うむむ。

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ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ(Sicario: Day of the Soldado)
監督:ステファノ・ソッリマ

感想書いてないけど前作『ボーダーライン(Sicario、監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)』も面白い。1作目は、FBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)が、CIAのマット(ジョシュ・ブローリン)と謎のコロンビア人アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)とともに、アメリカとメキシコの国境付近を拠点とするカルテルの撲滅作戦に参加する、という内容でした。しっかり者のケイト、法を守らない男どもに振り回されて、精神的にボロ雑巾みたいになって、気の毒すぎた……。

そして2作目ですが、話は独立しているので、前作を観てなくてもだいじょうぶ。ケイトも出てなくて、今回のメインはマット……と見せかけて、アレハンドロです。

メキシコ経由で不法入国した犯人による自爆テロが起き、アメリカ政府は不法入国をあっせんする麻薬カルテル殲滅作戦を実行することにする。作戦を指揮することになったCIA特別捜査官マットは、コロンビアのアレハンドロに協力を依頼、麻薬王の娘イザベルを誘拐し、カルテル同士の抗争を誘発しようと試みるが……

という話。

敵対するカルテルに娘が誘拐されたと見せかけるのには成功し、アメリカ国内で娘の救出作戦を偽装するのもうまくいくんだけれども、メキシコにイザベルを連れて帰る途中で予期せぬ事態が発生、アレハンドロは孤立無援の状態になっちゃう。

今回はアレハンドロが精神的にはどうかわからないけど肉体的にボロ雑巾みたいになります。そして、前回でなんとなく聞いていた彼の過去(というか娘さんのこと)が、またさらに少しだけ明らかになります。検事時代のアレハンドロの姿を想像すると何だか泣けてきちゃうよ。そりゃあね「アディオス……」って言って、ババババババッと弾を連射したくもなりますよ、つらい。

後半、これどうなっちゃうのかしらと思っていたら、死ぬ運命から逃れた男ふたりが再び出会う場面でジ・エンド。これは、続きを、続きを早く!!

3作目は、再びケイトにも出てほしいなあ。そしてガツンと見返してほしい。あとこのシリーズで私が気に入っているヒゲのメガネくんことスティーヴ・フォーシング演じる、マットのチームメイト(役名忘れちゃった)も活躍しますように。

by rivarisaia | 2018-12-22 22:08 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

ヘレディタリー 継承

1か月ほど、ここのブログを放置して何してたかっていうと、家のことと仕事と介護と切手と工作以外にNetflixみたり本読んだりNikeのアプリで運動したりと意外とせわしなくしていて、映画にも行きました。まずは話題のホラーです。

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ヘレディタリー 継承(Hereditary)』監督:アリ・アスター

怖い怖いって聞いてたから、夜遅くの上映に腰引けた状態で向かったんですけども、まったく怖くなかった。たぶん、ひっかかるところ(後述)が邪魔をしたんだとおもう。でも薄気味悪い一家のつくづく厭な話ではありました。

登場人物のしょうかい。

死んだおばあちゃんのエレン:夫と息子は精神を病んでとうに死んでる。
お母さんのアニー:ミニチュア作家。母や兄が精神を病んでいたこと、自分も夢遊病の気があることを心配している。
お父さん:いちばんまっとうな存在っぽいが、影が薄い。
長男ピーター:高校生。こまったときに逃げるタイプ。
長女チャーリー:13歳。ナッツアレルギー。絵を描いたり、工作も作ってる。

おまけ)
ジョーン:アニーが参加したサポートグループの人。

本当にこの家族、どこかおかしい。お母さんが制作しているものも、だいぶ変わってる(個人的には家のミニチュアが何かやらかす話と思ってました)。

婆さんが亡くなり、一家にさらなる悲劇が訪れ、どんどんおかしなことになるのだけど、途中まではうわあやだ〜と思っていた私も、ラスト近く畳み掛けるような展開に「いや、ちょっと待ってw」と笑ってしまった。

冒頭とラストのミニチュアと現実が転換する映像などは面白かったし、突然後ろから「ワッ!」とびっくりさせるような演出がなかったのは好感が持てるんですが、ただどうも納得いかないというか、重箱の隅なのはわかってるけど気になって仕方ない点があり、「コッ!」と舌打ちしながらいろいろ考えてみたり、ググってみたりしても、本筋と関係ないどうでもいいことのせいか、よくわからないまま。

そこで前置きはここまでとして、気になっていることについて、ラストに触れないと説明できないので、この後ネタバレをします。でも注意してください、心底どうでもいい話です。

これから本作を見る人は、ここでおわり。以下ネタバレです。

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冒頭、アニーは母親から遺されたペンダントをもらう。棺の中の母親も同じペンダントをしているし、それと同じマークは事故が起きるあの電柱にも描いてあった。

結局のところ、エレン婆さんは、そのマークが象徴するパイモンという悪魔を崇拝するカルトのリーダーだったことが発覚する。そして親切そうに見えたジョーンはエレンの右腕だ。エレン婆さんは力を手に入れるために、パイモンを蘇らせようとしたようだけど、そもそもパイモンは男性の体を欲していた。

おそらく過去にエレン婆さんは息子の体を提供しようとして失敗、息子の自殺はそのせいだ。そしてたぶんエレン婆さんの血筋を引く者でないとパイモンの容器として使えないのではないか。だからタイトルが継承だし、生きのいい成人の父さんは使えない。本当は最初からピーターがよかったんだろうけど、アニーがピーターを手放さず、エレン婆さんにはチャーリーが手に入った。

チャーリーがいつからそうだったのかはわからないけど、映画が始まった時点では中身がずっとパイモンだった。葬儀でチャーリーに微笑んでた人たちは、きっと「わしらのパイモンさん」という意味での会釈に違いない。ただまあチャーリーは女子であるがゆえに容器としては不具合で、ピーターを虎視眈々と狙っていたのであった。

ここまではいいとして。

本作のメインテーマは「家族」であって、悪魔云々は燻製のニシンみたいなものだとしても、それでもどうしても気になってしまうのはエレン婆さん(の魂)どこ行ったの?ということです。

エレンの首がない死体が出てきたときに、「は???」となったんですけども、女王とか言い出すから、いや、ちょっと待って教義的にどういう位置付けなのかきちんと説明しろ、そこのジョーン!と思っちゃった。

推測するに、容器から出て別の人に移るには、首を切る儀式が必要ってことではないか(だからアニーもあんなことになったんだよね、だってピーターの前にアニーに一瞬憑依したんだよね?)。しかしなぜわざわざエレンを墓から掘り出して首を切る必要があったのかな。エレンの魂を出して女王化する儀式かなんかしたのかな? その魂どこいったの?

大体、ツリーハウスにふわああんとアニーの身体が入っていったのは、あれは誰の力なのか。女王エレンか、それとももっと大いなる存在がいるのか。だってあのときのパイモンは寝起きのピーター状態で、そんな力発揮できたと思えないんですけど。

だったら余計なお世話だけど、パイモンよりも大いなる存在を崇めたほうがよくないですか。たとえばカトリックだとマリア様や聖人のことは「崇敬」はするけど、あくまでも崇拝の対象は神なんですよ。

まあ、曖昧な文句は唱えてたけど、最終的にどんな信条で何を目指しているのかいまひとつよくわからない教団だったしね……。肝心の復活だっていうのに、チャーリーの頭で作った像もすごい雑なデザインだったし(上からカトリック目線)。

中身がパイモンでも、外側は未成年のピーターなわけで、家族全員があんなことになったら、現実社会での対応だってけっこう面倒くさそう。カルトの人たち、ピーターが成人するまで待ったほうがよかったのでは。それとも交通事故の処理もすんなり終わったようだから、そこは大丈夫なのかしら。

ラストのピーターはボンヤリしてるし、チャーリーもダミアンのような邪悪さを発揮する気配がなかったせいか、大体からしてパイモンはやる気あるのか、そもそも本当にパイモンなのかと思ったのも事実。怖さでいえば、怒ったお母さんのほうがよっぽど悪魔的に恐ろしかったです。

ちなみにこの映画を一緒に観た夫が、見終わった直後に「珍作……」とつぶやいて「継承っていうか "パイモン準備" だね……」などと言うから、中盤の事故シーンとかすっかり印象が薄れちゃった。けっこう衝撃だったはずなのに。


by rivarisaia | 2018-12-13 21:13 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)
ハタと気づけばもう12月半ば。東京はついこの間までやたら暖かい日が続いていたので、そろそろ年末という気分にならないんですけど、年末です。

先週は「これを読まずして年を越せないで賞」公開トークが行われ、今年の候補作とメンションしておきたい作品についてあれこれ話せて楽しかったです(予定時間を大幅にオーバーしてしまって、すみません)。参加者のみなさま本当におつかれさまでした!

現時点での候補作の表紙写真をまとめて貼っておきます。

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(児童書で肝心の本が1冊抜けてた!!追記)
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最終審査はいつも通り年末に行う予定。今年は何が受賞するのか楽しみ!

おまけとして、イベントでメンションした作品。
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by rivarisaia | 2018-12-12 12:54 | 映画や本の雑記 | Trackback | Comments(0)

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