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アクアマン

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アクアマン(Aquaman)』監督:ジェームズ・ワン

仕事に煮詰まっていて頭を使わなくていいものでパーッとしたかったときに(って大体いつもだけど)観に行ったのですが、異類婚姻譚にアーサー王伝説から、ピノキオにインディジョーンズやトゥームレイダースのような宝探しにゴジラにキラキラ水中マジックワールドな感じまで盛りだくさんの松花弁当みたいな映画でした。

別にびっくりする展開もないんだけど、観ている最中は目に楽しかった(Eye Candyという意味で)。ただ、映画としておもしろかったかというと、アメコミの映画化作品はやっぱりどうも私とは合わないみたいで、途中でちょっとまったりしちゃったし、やっぱり長くて、90分から100分くらいに収めてくれるとよかった。

ただ、海の中のキラキラした世界をすいすい自由に泳いで移動するというのは本当に楽しくて、頭はまるで使わずに海のシーンはボーーーッと観てたし、延々と観てられると思う。それは個人的な理由が大きい。

私が子供の頃、LAのディズニーランドにはマーメイドの潜水艦というアトラクションがあって、わたしはそれがとても好きで、カリブ海あたりの深い深い海の底のどこかにある、70年代のアメリカっぽい配色のキラキラした世界に住みたいなーと思っていたんだけれども、『アクアマン』の海中にはそのキラキラした世界をさらにキラキラピカピカにした世界があった。

ジェイソン・モモアもパトリック・ウィルソンもワイルドな兄貴と高貴な弟で海中キラキラ住人としてハマり役だったので、もう兄弟で戦ったりしなくていいから、ずーっと海の中の平穏な日常生活だけを見せてくれてもいいんですよ(多くの人は面白くないかもしれないが、私はそれが観たい)。

by rivarisaia | 2019-02-25 22:13 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)
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サスペリア(Suspiria)』監督: ルカ・グァダニーノ

ルカ版サスペリア。全然怖くはなくて、その代わりボキボキと痛いシーンはある。アルジェント版『サスペリア』とはだいぶ趣が違うんだけども、アルジェント版のサスペリアの2(関係ないPART2ではなくて、続編のほうの2)や3を思い出すと、トンチキなところがなんだかとても似ているような気がするので、これはこれですごくサスペリア感はある。

ただまあ、言いたいことはわかるけど、いくらなんでもいろいろと深読みを促しすぎなところで、いるよね、この手のイタリア人!という気持ちになったのと、展開的には『へレディタリー』を連想した。ということで、以下はネタバレします。『ヘレディタリー』のオチにも触れています。

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へレディタリーはドールハウスや怪しげな娘などを登場させてミステリアスなムードを高めていましたが、結局のところはカルトによる悪魔の準備の話でした。やったね!悪魔の召喚成功!みたいな変な陽気さがあって、そこが異様ではあるのだが、悪魔の目論見がよくわからないし、やってることが小さくない?と首かしげるところがあった。

そして私としてはルカ版サスペリアも同様で、魔女が運営するバレエ学校、その踊りは悪魔の儀式的な踊り、ナチスドイツなどの権力が台頭していた時に傍観者だった人を今回も証人にして行う魔の儀式、などはいいんですけど、かつては時の権力から女性を守ったりもしていた集団が、権力争いに裏切り者の粛清を行う腐敗した集団になり……というところが、悪魔的なのかもしれないけど、魔女なのに変に俗っぽくないか。でもわかるーバチカンだってしたたかな組織だからねー大変ですよねー(だからってわざわざドイツ赤軍と重ね合わせなくてもよくない?)。

選挙でトップの座に就いたと思われる大魔女が、若い器を手に入れようと目論むも、

「あんた、だれに盃受けたのさ」「な、嘆きの母だよ......」「嘆きの母は、このあたしさ!」「きえーーー」

っていう昭和のスケバンの話みたいなことになり、ここが一番愉快で笑っちゃったのだった。

わたし、一応キリスト教徒なので悪魔が一番怖いんですけども、ここ最近の悪魔関係の映画、得体のしれなさがなさすぎてあんまり怖くない。アルジェント版も今になって観るとそこまで怖くはないんですけど、なんなのこれみたいな得体の知れなさはあったんですよね。ただ、ルカ版も嫌いではないです。


by rivarisaia | 2019-02-15 00:53 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)
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「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」
2019年1月26日(土)-4月7日(日)
東京都庭園美術館

岡上淑子のコラージュ作品はけっこう好きで、とても楽しみにしていた展覧会。もたもたしているうちに会期終了になることが多いので、今回は早めに行ってきた。

庭園美術館の雰囲気と作品がまとうオーラがとてもマッチしていてすてきな展覧会だった。初期の作品やコラージュ以外の作品については私はまったく知らなくて今回初めて見たけれど、やっぱり一連のフォトコラージュが発しているエネルギーが群を抜いている。女性をエンパワメントする力強さがみなぎっていた。個人的にはどれも好きというよりは、好きな作品とそうでもない作品の落差が激しくて、おそらくそれだけ独特な熱量があるからだとおもう。

作品に対する自分の好き嫌いの差が激しかったので、作品集じゃなくてポストカードを買った。

そして庭園美術館のついでに、港区立郷土歴史館

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旧公衆衛生院の建物を活かして去年開館した郷土史料館。歴史史料館は入場料がかかりますが、無料でも中に入って講堂などの建物内部の見学が可能で、マイナスねじの宝庫だったりするから楽しい。

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階段状の旧講堂。


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その旧講堂の扉のマイナスねじ


1階に入っている触れる展示室もなかなか面白くて、化石や剥製、江戸時代のおままごとセット、昔の冷蔵庫(氷を入れるタイプの)や蓄音機などがあれこれ展示してある上に、実際に手に取って観察することができる。
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夕方西日がさすと綺麗なんですよーと言われたステンドグラスの展示品

オープンしたばかりだからか、やたらと大勢のスタッフ(ボランティア?)がいたけど、気になったことを聞くといろいろと教えてくれる。野菜がオススメのカフェもあるみたいなので、また今度ゆっくり行ってみることにする。



by rivarisaia | 2019-02-12 20:38 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

ROMA/ローマ

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ROMA/ローマ』監督: アルフォンソ・キュアロン

本当は劇場公開を待とうと思ってたんだけど、先月半ばくらいについNetflixで観ちゃったのがこれ。音響が劇場だとぜんぜんちがうみたいなので、劇場でも観て見たいな。白黒の映画だけれども、映像がとても美しくて細かいところまでくっきり見えて、空気中の湿気や潮風の香りや煙の焦げ臭い匂いがただよってくるような感じだった。すごい。

70年代のメキシコの中流家庭で働くメイド、クレオを中心にすえた話。

映画としては全体的にとても面白い。ちょっとした日常の出来事や深刻な話、うれしいこと、かなしいことなど、いくつものエピソードが積み重なっていて、画面を読み解く楽しさみたいなものも随所にあった。いまでも、クレオだけが片足で揺るがずに立てたこと、飛んでいく飛行機についてふとあれこれ考えたりする。

それと同時に、ちょっといい話のように見せかけて、中流家庭の傲慢さが鼻につく話でもあった。クレオのことを家族の一員のように思っているようでいて、クレオのことは大好きだと口では言いつつも、やっぱり使用人は使用人なのだった。相手をいたわっているようでいて、まったくそんなことないじゃんね、ということがチラチラ見えて居心地悪い気分になるものの、そもそも出てくる男性(雇い主一家のお父さんやクレオの彼氏)がサイテーきわまりないので、中流家庭の奥さんにも同情の余地はあるといえばある。

ふらつくことなくしっかり立つことができる女性として描かれてたクレオではあるけど、どうしてこんな目にあってしまうのか、と私としては気の毒でならなかったんですよね。これから先幸せになれるといいね、と思っちゃったよ。

by rivarisaia | 2019-02-09 12:16 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや