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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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最近、ヒマさえあれば工作と切手の整理に熱中していて…と、ここまで書いて、最近というより昔からか、と考えを改めました。そのうち工作や切手といったカテゴリもつくったほうがいいんじゃなかろうか。

工作でハマってるもののひとつが、1800年代や1920〜30年代などのペーパークラフトで、紙の劇場や家などの型紙をアップしている海外のサイトがあるので、勝手にダウンロードして組み立てているのだった。そういう昔の型紙の本ってないのかしら。

昔のものは絵柄がおもしろいんだよね。前に紹介した「飛び出す家の本」のようなモノがつくりたい!

さて、その「飛び出す家の本」と同じ作者のしかけ絵本の復刻版が同じ出版社から出ています。

Nur für brave Kinder:しかけ絵本_b0087556_1584695.jpg

Nur für brave Kinder』Lothar Meggendorfer著、Esslinger 刊

テクストはドイツ語で、見開きの左ページが詩、右ページが絵になってます。

絵の下のつまみを引っ張るとこのように絵柄が変わる、よくあるしかけ絵本です。
Nur für brave Kinder:しかけ絵本_b0087556_159035.jpg


私が好きなのは、このページ。

Nur für brave Kinder:しかけ絵本_b0087556_1591657.jpg

「Die Landpartie」というタイトルですが、うららかな日にのんびり散歩を楽しむ人々が…

Nur für brave Kinder:しかけ絵本_b0087556_1592825.jpg

突然の雨で大変なことに!

奥様の形相も恐ろしいことになってるけど、ちょっと、お嬢さん、すっ転んで顔から突っ込んでますよ! 大丈夫か。
# by rivarisaia | 2011-11-08 02:01 | | Trackback | Comments(0)

イタリアのラムネ:Leone

最近ではすっかり「飴難民」になっている私です。

私が常備しておきたい飴は、あまり甘くなくて、香りにクセがあって、しかも小粒である、という条件なのですが、食べたい飴が(海外では売ってるのに)日本にナイ、という状態でして、海外に住む友人や家族に「お土産はあの飴がいい」などとおねだりしている今日この頃。

いま家にある飴は、飴といえるのか微妙ですが、イタリアの Leone です。

イタリアのラムネ:Leone_b0087556_23535051.jpg

私の中では、ちょっと高めのバールのレジ脇に置いてある飴、という印象なんだけど、どうでしょう。安いバールにも売ってたかもしれないけど。げ、懐かしい、と輸入菓子屋で思わず買っちゃったのだが、円高なのに高かった。。。

なんといってもクラシカルな缶のデザインがいいですよねえ。後で使えそうだし(ということにして、高い金額は缶代だと考えることにした)。今うちにあるのは缶入りですが、紙箱入りのタイプもあって、そちらはていねいに箱を包装紙でくるんであります。

中味はこのようなカラフルな飴、といいますか、ものすごく固いラムネ、という感じのブツです。なかなか美味しい。

イタリアのラムネ:Leone_b0087556_2354711.jpg

最初は固くてかめないですが、なめてるうちにバリバリと噛み砕けるようになります。したがって、気がづくとバリボリと何個も食べてしまうというね…。

色によって味が違うんだけど、何色が何の味なんだかよくわからず。
詳細は、Pastiglie Leone のサイトでどうぞ。
# by rivarisaia | 2011-11-04 23:57 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)
TIFFでみた最後の1本はこちら。

金(かね)で買えないモノ(金不換)』監督:ビル・イップ/葉劍峰

舞台はタイ。ニセの薬を売りさばいて大金をせしめていた詐欺師のふたり組。しかし、ついにある日、詐欺がバレてしまい…


詐欺師、タイをさすらう、という、コメディ調のロードムービーかと思いきや、突然に不幸な出来事がふたりを襲い、途中から主人公の若者ひとりきりのさすらいの旅に(ロードムービーであることにかわりない)。

出てくる人たちは主人公をはじめ、ほとんどが嘘つきで、騙し、騙されという感じではあるけれど、嘘だとわかっていても騙されてみたり、そんな嘘から希望をもらったり、騙されてもまだ相手を信じてみたり、要するに嘘つきであっても、皆、本当は優しい人たちばかりなのだった。

映像的にいろんなことをやろうとしていて、それが逆に粗い感じに見えてしまったんだけど、主人公が途中で出会うトランスジェンダーのお姐さんとのエピソードにしんみりしたり、チェンマイの女の子は純情そうに見えて、ああいうタイプはきっとタチが悪いと思ったら、本当にタチが悪かったのにも関わらず、怒らずに「友だちだよね」と言えてしまう主人公はなんていいヤツなんだと感心したりして、終わってみれば、どこかあたたかい優しい物語なのでした。

映画終了後に、トランスジェンダー役のサラさんが歌いながら登場して、さらに幸せな気分に。監督が「タイの人たちは本当に優しい」と何度も言っていたけど、そんなタイの人たちの優しさは本作からも感じられましたよ!

タイといえば洪水…早くおさまって1日でも早く元の生活が戻りますように。私のタイの友人は現在旅行のまっさいちゅうらしいんだけど、大丈夫なのか。
# by rivarisaia | 2011-11-02 21:10 | 映画/香港・アジア | Trackback | Comments(0)

孤独な惑星

映画祭が明けてぼーっとしてたら、もう11月。ひーえー。
TIFFのサクラグランプリは『最強のふたり』でしたが、これは予告編からしておもしろそうで、間違いなく劇場公開するという予感がしているので、期待してます。

で、こちらは劇場公開はされないだろうという映画祭ならではの1本。

孤独な惑星(Planeta Acheret)』監督:エダン・ツェイラ

イスラエル映画だけど、舞台はシベリア。

第二次世界大戦中、ナチスの手をのがれて森に逃げ込み、オオカミと共に暮らしたユダヤ人の少年がいた。その人物を探すべく、ドキュメンタリー制作部隊はシベリアに向かう。
はたして伝説の人物は見つかるのか!?


実際にそういう少年がいたのは事実。でもこの撮影隊がシベリアに向かうのはフェイクという、実話とフィクションが入り交じったモキュメンタリーです。

イスラエルの撮影隊のシベリア珍道中、という様がおかしくて、雪にまみれた灰色の町や寂れた工業団地、オオカミの遠吠えの聞こえる森、ああシベリアに行きてえ!…とまではならないですが、遠くにあってなかなか行けない、とりたてて何もない町というのは見ていて楽しいものです。

道中でいろいろな人に出会い、それぞれが「伝説の人物」について自分が知るウワサを語るわけですが、これもあくまでフィクション。ただし、最後に登場する老人は、「伝説の人物」ご本人です。彼がシベリアに暮らしていたという設定はフィクションで、実際にはイスラエル在住だそうですが。

前半の先行き不安な珍道中と、後半の老人のインタビューとその再現フィルムのバランスがもう少しうまく取れてるといいのかなあという気もしましたが、それは私が、映画と一緒にシベリアの町をもう少しうろうろしたかったからかもしれません。

ところで、本作では「プロデューサー」が突然車にはねられるシーンがあるんですけどね、あのシーンは実話らしいよ…(えっ!?)。たまたまカメラで撮ってたんだって。怪我が治るのに時間がかかった、と映画終了後のセッションにて、プロデューサーの方がおっしゃっておりました。
# by rivarisaia | 2011-11-01 01:57 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

チキンとプラム

マルジャン・サトラピの作品だし、これは一般公開されるのではないかという気もするので感想はさらりとすませますが、ぜひ公開してほしい1本。主演もマチュー・アマルリックだし。イザベラ・ロッセリーニやキアラ・マストロヤンニも出てるよ(びっくりした)。

チキンとプラム_b0087556_1550566.jpg

チキンとプラム(Poulet aux prunes)』監督:マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー

『ペルセポリス』の映画版と同じ監督コンビ。ヴァンサン・パロノーも同じくバンド・デシネの作家でヴィンシュルスという名前で活躍してる人です(邪悪な『ピノキオ』!)。

舞台は1958年のテヘラン。有名なヴァイオリン奏者であるナセル・アリ・カーン(マチュー・アマルリック)は、もう音楽を奏でることができなくなってしまったので、死ぬことにした。

そして8日目に彼は死んだ。

死ぬまでの1週間に走馬灯のようにかけぬける人生と愛についての過去と未来の物語。


くすくすと笑いが起きるようなコミカルな部分もありつつ、最後は涙ぐんでしまう切ない話なのだった。実らなかった恋と不幸な結果になってしまう片思いの話でもありました。人生は思いのままにならないことも多いし、壊れてしまった楽器は二度ともとに戻らないんだよな。

ファンタジーのような演出もある大人のおとぎ話のようなお話で、それを支えるテヘランのセットがすてき。家のインテリアや中庭、街路、お店などの雰囲気がいい。途中ではさみこまれるアニメーションも可愛らしいし(テーマは「死」だけど)、全体的に画面の色づかいがきれいです。カラフルだったり、暗いトーンのグラデーションだったり、監督が絵を描く人だからでしょうか。

ヒロイン役のゴルシフテ・ファラハニは、どこかで見た…と調べたら『彼女が消えた浜辺』の女優でした。すっごく美人だよね、この人。

そして、私、劇中に登場し、タイトルの由来にもなっている「チキンのプラム煮」とやらが食べたくて仕方ありません。どこかにレシピはないだろうか。探してみよう。
# by rivarisaia | 2011-10-28 15:50 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)