アリス:チェコのアニメーション

昨日、クエイ・ブラザースとヤン・シュワンクマイエルの話が出ました。どちらも私にとっては同じ香りのするアニメーション作家です。

ヤン・シュワンクマイエルには、不思議の国のアリスをモチーフにした映画『アリス』があり、私はこれをなぜかアメリカで観たのですが、終了後にスタンディング・オベーションとスタンディング・ブーイングが同時に起こるという珍しい体験をしました。アリスに思い入れがある人にとっては、「許すまじ!」と出るか、「イメージに合ってる!」と出るか二つに一つなのかもしれません。劇場では賞賛派と反対派が激論を交わしてました。

なかなか独特な雰囲気を出している作品で、映画は映画と割り切って見ると楽しめるかもしれません。ウサギの穴に落ちて行くのではなく、机の引き出しの中ににゅるる〜とアリスが入っていくのが面白い。また、アリスは身体がデカくなったり小さくなったりするわけですが、「通常〜デカイ版」は人間の女の子、「小さい版」はビスクドールが演じています。人形版はかなりカワイイです。ただし、生肉が動いたりする気持ち悪いシーンもあるので、子ども向きとは言えませんよ!

クエイ兄弟はモノクロの印象が強いせいか、毒々しさで言ったらヤン・シュワンクマイエルの方が上。私はどちらかと言うと廃墟っぽい雰囲気が漂うクエイ兄弟の方が好きかなあ。そんなわけで、シュワンクマイエルの『オテサーネク』を見る勇気が出ません。アリスより激しそうだもんね。

クエイ兄弟のオフィシャルサイトはコチラ

ヤン・シュワンクマイエルのオフィシャルサイトらしきものはコチラ、他にも作家紹介サイトがありました。
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# by rivarisaia | 2006-06-09 21:37 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

小さな骨の動物園

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昨夜はエキサイトが落ちてましたね。ちょうど「五馬分屍」がどーのこーのという日記をアップした直後だったので、「んまあ、内容が内容だけに嫌がられたのかしらね」と思ってしまいましたよ。

昨日の映画に触発されたわけでは全くないのですが、本日「小さな骨の動物園」に行ってきました。京橋もしくは銀座1丁目が最寄り駅のINAXギャラリーにて2006年6月1日(木)〜2006年8月19日(土)まで展示されてます。詳細はコチラ(INAXのサイト)。

小さなギャラリーでの小さな展示なのですが、いやはや骨格標本ってキレイですね。クエイ・ブラザースとかヤン・シュワンクマイエルの映画を連想しました。ズラリと鳥類の骨格標本が並んでいるのですが、突然動き出したとしても驚かないよ!竜骨突起(鳥類の胸骨から出ている板状の骨)なんてモノも初めて知りました。

入場無料で時間は10時から18時まで。日曜と祝日が休館なので要注意です。
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# by rivarisaia | 2006-06-08 23:55 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

英雄十三傑:

酒は飲んでも飲まれるな!兄弟喧嘩は良くないよ!ということで、『英雄十三傑(十三太保/THE HEROIC ONES)』を観ました。監督は張徹。あれっ、またですか?『五毒』の監督ですよ。別に狙ってるわけではないんですけどねー。おかしいな。惹かれ合う何かがあるのかしらね。

唐の末期、沙陀国の王には13人の息子(養子含む)がおり、団結して黄巣の反乱軍と戦っていた。しかし、兄弟たちの絆は次第に壊れていく。そして....

13人の息子のうち、メインのお二人は、デヴィッド・チャン(姜大衛)とティ・ロン(狄龍)。狄龍は、『男たちの挽歌』の時に「石立鉄男に似てる」と私の周囲に言われてましたが、そうですか?若かりし日の狄龍は全然似てません。一方で、姜大衛はジェイ・チョウ(周杰倫)にやっぱり似ています。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』の姜大衛が頭にあったので、かつての私は全然似てないと言ってましたが、嘘です。若き姜大衛は似ています。
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ワイヤーアクションの先駆けといわれているこの映画、姜大衛がフゥ〜ワリ、フゥ〜ワリと空中を飛んで剣をかわすシーンが、ピューッと空を飛ぶ最近のワイヤーアクションとはまた違って新鮮な感じ。白貂の毛皮(かどうか知りませんが)をまとった姜大衛の身軽な雰囲気がよく出ています。

しかし、この映画の真のみどころは壮絶な死にざまです。特に俯瞰で撮ってる『五馬分屍(註1)』は凄かった。しかも撮り方がうまい。ヘタすりゃ安っぽいスプラッタになりそうなところを、パオを巧みに利用したあの演出。やはり張徹、恐るべし!!

世の中がサッカーでうかれ気味なのに、「五馬分屍」で騒いでる自分がズレていることにハタと気づきました。サッカー気分を盛り上げるべく、早く『GOAL!』を観に行かないと!


註1:頭と手足を縄でしばり、その縄をつないだ5頭の馬を5つの方角へと疾走させることで身体をバラバラにするという刑罰です。あな恐ろしや...。
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# by rivarisaia | 2006-06-07 23:35 | 映画/アジア | Trackback(1) | Comments(2)

多羅尾伴内シリーズ:ビバ!ちえぞう

本日はショウブラ鑑賞の予定なのですが、昨日の記事のせいで、片岡千恵蔵に対する妄想が膨らんでしまいました。一時期、千恵蔵にクラクラしていた時代がありまして、サムライも捨てがたいけど、やっぱり千恵蔵は多羅尾伴内だよね!

さて、GHQのせいでチャンバラが製作できなかった時代、千恵蔵のためにつくられたミステリ風味の現代活劇が多羅尾伴内シリーズです。1作目『七つの顔』(1946)から『七つの顔の男だぜ』(1960)まで、全11作。
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かつて怪盗として日本を震撼させた藤村大造=多羅尾伴内は、心を入れ替えて正義のために活躍している。「ある時は片目の運転手、ある時は香港の大富豪、そしてまたある時は....(延々続く)....その正体は、正義と真実の使徒、藤村大造だッ!」が決めゼリフ。しかし当時大人気だったこの映画は批評家から散々言われたようで、

千恵蔵が七変化をするのが映画のポイントだが、どんなに化けても観客には千恵蔵本人であることが一目瞭然であり化ける意味が薄く、また事件の推理・捜査と大して関連してもいない。(by Wikipedia)

だそうです。まあ、その通りなんですけどね!どう変装しても千恵蔵の顔の大きさは隠しようがないですから、悪党は騙されても私たちにはバレバレです。でもそこがいいの。

その他の突っ込みどころとしては、千恵蔵には絶対に銃弾が当たらない(正面から撃たれても、ひょいひょいと顔を左右に動かすだけで千恵蔵は無傷)、酒を注文する時には「琥珀の水をくれないか」とイカした頼み方をする、などが挙げられます。

しかし、この映画の醍醐味は、ラストシーンであるといっても過言ではありません。

銃撃戦を経てめでたく事件を解決すると、外車に乗ってカッコよく走り去っていく千恵蔵。フと見ると、なぜか電柱などに1枚の紙きれが貼ってあり、そこには「夜霧の中に消える男がどーのこーの、光がどーしたこーした」などという意味不明の千恵蔵ポエムがしたためられている。

深い意味がありそうな、何の意味もなさそうな....。というか、これはいつ書いてるんでしょうね?

ポエムをメモしておいたノートがどっかにあったハズなんですが、家中を探しても見つかりませんでした。誰かメモしてる人がいたら教えてほしいです。
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# by rivarisaia | 2006-06-06 20:36 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)

鴛鴦歌合戦

先日、茶道をたしなむ人と骨董茶碗の話になりました。
骨董は集めだしたらキリがない、などという話をしていたのですが、その間ずーっと、
私の頭の中では「さ〜て、さて、さて、この茶碗〜♪」という歌がエンドレスで鳴り響いていました。もう誰か止めて〜!

鴛鴦(おしどり)歌合戦』を観た人なら分かってもらえるはず。

『鴛鴦歌合戦』は、今年の1月にユーロスペースで上映したので、観た人も多いかもしれません。未見の人は浮かれ気分で観るべきですよ!

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千恵蔵が病気になってしまったため、わずか7日間でつくられた伝説のオペレッタ時代劇。監督はマキノ正博、サイレント映画からトーキーへと移行していた1939年の映画ですね。うわー太平洋戦争の2年前だよ。そんなことは微塵も感じさせないほど底抜けに陽気です。

あらすじは、江戸時代を舞台に貧乏浪人・礼三郎(片岡千恵蔵)と3人娘の恋の鞘当てのお話。そこに骨董好きの志村狂斎(志村喬)の娘・お春(市川春代)にひとめ惚れしたお殿様(ディック・ミネ)の話が絡んできます。

千恵蔵は病み上がりのため、いささか地味な扱いですから、ファンは物足りないかもしれません。でも、その代わり他の皆さんが頑張ってスイングしています。何たって志村喬がほがらかに歌うからね!「ぼくは〜わかぁ〜い殿様〜♪」と歌いながら登場するディック・ミネも魅力的ですが、何といっても市川春代が可愛い。愛嬌があるというのはこういう人を指すのだと思いました。

私が初めて観たのは、かれこれ15年くらい前ですが、15年経っても歌が頭から離れない。ズラーッと並んだ日傘が目に浮かぶ。それくらい強烈です。ツィイーたんの『オペレッタ狸御殿』は未見ですが、元祖サムライ・オペレッタを楽しむならこちらをどうぞ。
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# by rivarisaia | 2006-06-05 23:52 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)

バルカン超特急

「シベ超」じゃないので注意してください。こちらはヒッチコックの『バルカン超特急(原題:The Lady Vanishes)』。1938年の映画で、ヒッチコックのイギリス時代の最高傑作(by Wikipedia)です。久々の洋画だ!

主人公アイリスが親しくなったミス・フロイという老婦人が、イギリスへ向かう列車の中で突然消えてしまう。車内の人間はそんな女性は最初からいなかったと言うのだが....

むむ、何かに似てますね。ジョディ・フォスターの『フライトプラン』と設定はほぼ同じ。でも『フライトプラン』を見ていないので、展開がどのくらい似ているのかはナゾ。同じような映画を続けて見ると比較しちゃってつまらなくなるので、『フライトプラン』はほとぼりが冷めたら見ようと思います。

1938年でこの出来はさすがヒッチコック。ストーリーは盛りだくさんです。ヒロインとヒーローも魅力的なのですが、脇役の皆さんがなかなか個性的な点に注目したい。未見の人のために、多くは語らないことにしますが、これだけは書いておきたい名セリフは「お茶の時間だ。イギリス人は必ず食堂車にいる」。飲んでた茶を吹き出しましたよ。
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# by rivarisaia | 2006-06-04 23:58 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)

宋種單叢

今日は、公園の芝生の上で大人数で飲み、食い、しゃべる、という1日でした(途中で路上漫才の飛び入りショー付き)。帰宅後うたたねしてしまい、首を寝ちがえましたよ...。あいたたた。

そんな本日のお茶は、老地方茶坊で購入した「宋種單叢」です。中国の青茶、鳳凰單叢の一種で、台湾の東方美人に近い味らしいのですが、東方美人の味がとっさに思い出せない私。まあそんなこともあるので、お茶記録をつけることにしたわけです。

これはちょっとびっくり。香りもいいのですが、後味がほのかに甘く、いつまでもその甘みが口の中に残ります。確かに蜜が入っているみたいに感じる。茶葉が丸まっていないタイプなので、多めに入れたほうがいいみたいです。出す時間は20秒から30秒。

テレビではチャングムがピーンチ! 衛星放送で見終わっているのに、なぜか見てしまうチャングム。倭冦の皆さんのチョンマゲが変です。鍼を打つ自信がないチャングムに妙なチョンマゲ男が迫る。「誰にでも最初はある! 鍼を打てッ!」。倭冦の襲撃よりも、鍼を打つか否かの方が緊迫ってどうなの。ダメ押しは、ジョンホ様からの手紙「見事に鍼が打てたと聞きました」。「チャングム、鍼を打つ」は一大センセーションですよ! 話が大きくズレたところで、本日はこれまで。
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# by rivarisaia | 2006-06-03 23:54 | 中国茶&お茶 | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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