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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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パラサイト 半地下の家族(Parasite/기생충)』監督:ポン・ジュノ

半地下で暮らしていた4人家族のキム一家。全員定職もなくカツカツの生活を送っていたのだが、ある日キム家の長男が、留学する友人から頼まれて豪邸に住む裕福な家の家庭教師をすることになる……

というあらすじで、特に詳しく知らずに観たほうがいいと思うので、これ以上は書きません。富裕層と貧困層という単純な対立構造の話ではないというのが、よくよく考えてみるとリアルなところです。

評判もよくて何よりですが、ただ私のポン・ジュノに対する期待値があまりに高すぎたせいで、ちょっと物足りなかったというか、もっと濃い味を想像してたら意外とアッサリした印象だったというか、サラッと観てしまった。

それはそうと、劇中に出てくる麺「チャパグリ」がおいしそうで、映画の感想を書こうと思うとチャパグリを連想してしまう。先週、新大久保に用事があったついでに韓国スーパーに行き(私がたまに利用するのは韓国広場です)、さっそく材料を買ってきて、YouTubeでいくつかの作り方動画をおさらいして作りました。

パラサイト 半地下の家族_b0087556_00050618.jpg

左がノグリで、右がチャパゲティ。2種類のインスタント麺を混ぜてつくります。ずいぶん前から流行ってた食べ方だったみたいだけど、全然知らなかった。映画では富裕層の家族が牛肉を入れて食べていましたが、うちは富裕層ではないためベーシックにタマネギを入れて目玉焼きを乗せるバージョンにしました。劇的においしいわけでもないけどB級な味で、ちょっとおもしろい。ノグリのソースが半分の量でも辛いので、半熟の目玉焼きでマイルドになってよいです。真剣につくって真剣に食べてしまったので、完成品の写真を撮るのを忘れました。

もう一袋ずつあるので、次こそは牛肉バージョンをやってみようと思う。

あ、そうそう、ポン・ジュノは、ブログでは感想を書いていませんが『殺人の追憶』がいちばん好きです。『殺人の追憶』、もう1度観たくなっちゃったな。



by rivarisaia | 2020-01-22 00:14 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)
鑑賞したのは昨年だし、言いたいことはすでにあちこちでいろんな人に書かれているのですが、いちおう記録。公開してからしばし時間が経っているのでネタバレします。そして私のテンションも低めです。

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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(Star Wars: The Rise Of Skywalker)』監督:J・J・エイブラムス

スター・ウォーズの映画は好きだろうが嫌いだろうが、ファンにとっては史実も同然なので、展開がどんなに嫌だろうがそれはもう受け入れるしかないんです。ということで続3部作の最終作。終わった……とりあえず、おつかれさまでした!あとはスピンオフで好き好きに集いましょうね!という感慨はある。

続3部作の1作目は、ファンに目配せするような、まるで旧作をなぞったような内容でさほど新鮮味はなくても、掴みとしてそれは全然OKでした。しかし3作目の監督も1作目と同じJ・J・エイブラムスなので、なんか微妙な予感はあったんですよね。

せっかく2作目で新しい風を感じさせる雰囲気があったというのに、結局最終話は後ろ向きな感じで無難に終わってしまった。

というかですね、言わせてほしい。なんなのですか、パルパティーンって。なんでお前がまた出てくんの。

私は、二作目のカジノの星のくだりに関しては、長いなと思ったものの、ラストの少年がフォースを使っているような演出に「おお!」とわくわくしたんですよ。もともとアナキンだってそうだったけど、名もなき子どもがフォースを持っているところに夢があって、だからレイも「何者でもない」という設定がすばらしいと感じていたのに、結局血筋かよ!!というガッカリ感ときたら半端ない。

今後、”パルパティーンの子孫だったと思ってたけど、勘違いでした!”という映画を作ってほしいくらいガッカリしている。

そして、もうひとつガッカリした点として、多くの人が映画の最中に「NOOOOOOOOOOOOO!」と悲鳴をあげたはずだと確信してるんですけど、なんです、あの唐突なキスシーン。もう、本当にJ・J・エイブラムスを小1時間説教したくらいでは全然足りないほどに不要でしたよね。2000年代になって20年も経つのにあんな安い展開をみせられるとは思っていませんでした。残念だ。

全体に話がうまくつながってない印象で、うちの夫は「年末にやる大河ドラマの総集編みたいな感じ」と言っていましたが、ほんとそんな感じでスイスイと話が進む。たとえば「C-3POが全記憶を消去される」なんて、本当ならそれはもう一大事なことですよ。でもあっさり消去して、あっさり復旧した。なんの感情も揺さぶられない。意外な人がスパイだったことが「自分がスパイです!」という告白によりあっさり判明し、その後「お前が裏切り者だな!ズギュン!」とあっさり殺される。

すべてがトントン進み、フォースがついに万能極まりないことになって、話は終了した。

そんなわけなので、画面のはしにGONKがのそのそ動いているのを確認し、ウェッジ・アンティリーズがパイロットで登場して「生きてた!ウェッジ!」ってなったことが本作でよかったところです。


by rivarisaia | 2020-01-20 16:29 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

ドクター・スリープ

さっさと感想書いておく映画は『シャイニング』の40年後であるこちら。

さくっと書くつもりのわりには、映画のみならず小説のネタバレがあります。ついでに『シャイニング』についても映画&原作ともにネタバレしていますので、未見・未読の方はご注意ください。

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ドクター・スリープ(Doctor Sleep)』監督: マイク・フラナガン

「かがやき」の能力を持つ子供のエネルギーを吸い取って生きている、ある種の吸血鬼のような謎の集団が存在した。それがローズ・ザ・ハット率いる「トゥルー・ノット」である。

いっぽうホテルの事件で生き残ったダニーは大人になり、かつての父親のようにアルコールに溺れた時期もあったけれど、今は小さな町のホスピスで働きながら立ち直ろうとしている。

そんなダニーにテレバシーで接触してくるのが、とても強力な「かがやき」の能力を持つ少女アブラ。やがてアブラはダニーとともに子供を殺害する「トゥルー・ノット」を阻止しようとする。ふたりはあの邪悪なホテルにローズ・ザ・ハットを誘い出し、そこで彼女と対決するのだった……

という話。

小説の『シャイニング』はキューブリックの映画『シャイニング』とかなり異なる箇所があって(キングは映画版を気に入っていないようだという逸話もあるくらい)、大きく違うのはラストの解決の仕方とハロランさんの扱いです。私は先に映画を観ているのでさほどのショックはなかったけど、原作を読んでいた人は「ナンダッテー!」と椅子からずり落ちたのではなかろうか。

まるで除雪車を持ってくるためだけに登場した感じで映画ではあっさり殺されるハロランさんなのですが、原作では死にません。それどころか続編『ドクター・スリープ』にも重要な役割で登場する。どう整合性を図るのかな?と思ってたら、霊体となって登場していました。なるほど。

そしてあのホテルが廃墟とはいえ存在するという設定なので、映画の『ドクター・スリープ』は小説ではなく映画の『シャイニング』の続編であり、小説版とは後半が全然違う展開です。そして死なない人がけっこう死ぬ……(ので、そこはツライ。霊体で登場すればいいというものでもない)。ただし小説『シャイニング』のエンディングをうまく持ってきて話を閉じるというところはよかったです。

もうひとつよかったのが、若かりし日のダニーの両親をCG使って表現せずに、ちゃんと俳優に演じさせてたところ。『ローグ・ワン』のグランド・モフ・ターキンのCGで、こういうのやめてほしいって心底思ったので、ここは大きく評価したい。


by rivarisaia | 2019-12-28 01:37 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

空山霊雨

年を越す前に観た映画のメモだけでも残しておこう。まずは今年のフィルメックス。予定が合わずに、今年観たのはこの1本だけでした。

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空山霊雨(Raining In the Mountain)』監督:胡金銓(キン・フー)

山奥の寺院にやってきた富豪とその妾、従者の三人。その寺の老師が自分の後継者を選ぶための相談役として富豪を呼び寄せたのだったが、じつは富豪の妾と従者は女盗賊・白狐とその部下なのだった。

その寺には三蔵法師が書いたという経典があり、三人は密かにそれを手に入れようと企んでいた。

いっぽう寺にはまた別の相談役として将軍とその部下も招待されており、この二人もまた経典を何とか手に入れるべく画策していた。

そんななか、寺にはひとりの罪人の男が連れてこられて出家をする。彼は経典が納められている宝物殿の管理を任されるのだが……

白狐チーム vs 将軍チームの経典争奪戦と、それを阻止する元罪人の僧侶。果たして経典は誰の手に〜という話です。

白狐とその従者の衣装と小物が、少数民族の衣装のモチーフを思わせるようなデザインでとてもかわいい。特にポシェットのような小さい袋や腰に巻いたり頭に巻いたりしている帯がすてき。

また、出家こそしてないが卓越した人物だという謎の老師が、多くの女性のお付きを従えてお山にやってくるという設定も謎でおもしろかった。女性のお付きたち、色とりどりの布を駆使して最後活躍します。

本作は『山中傳奇』と同時撮影で制作されたとのこと。『山中傳奇』と二本立てで観てもいいかもしれないね。

by rivarisaia | 2019-12-26 22:06 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)
ある妊婦の秘密の日記:東京国際映画祭2019_b0087556_17470806.jpg

ある妊婦の秘密の日記(The Secret Diary of A Mom to Be/Baby復仇記)』監督:ジョディ・ロック/陸以心


広告代理店でバリバリ仕事をしていて、ベトナムに栄転か!?というタイミングで妊娠が発覚したカーメン(ダダ・チャン/陳静)。子供なんてちっともほしくなかったのに、しぶしぶ妊婦になるものの、母性なんて育たないし、夫は気持ちをわかってくれない。
一方、バスケ選手の夫(ケヴィン・チュー/朱鑑然)のほうは、父親としてやっていけるのか自信がなく、情緒不安定な妻にどう接していいのかもわからない……

というドタバタコメディで、おせっかいな義母、義母が連れてくる胡散臭さMAXの男性のケアシッター、にぎやかな女友達と、まわりの人たちに嫌味な人がひとりもいない。悩める妊婦たちについて面白おかしく描いてるけど、要所要所でけっこうリアルなんじゃないかなと思った。

妊娠したことないからわかんないけど、たぶん私もこうなるんじゃないかね、というところもあったり、友人もそんな感じだったよなと思い出したり。大体、妊娠してすぐ母性が育つことに対して懐疑的というか、私のまわりにはお腹に向かって微笑んで話しかけるみたいな人がいなかったので……。個人的にツボだったのは、カーメンの見る悪夢。体が変化するんだから、そりゃうなされそうだよね。

カーメン自身がとても憂鬱になってしまうのは母親の思い出が原因であることが後でわかる。でもきっと仲直りするんじゃないかなー。

あとね、出産の大変さをうかがい知るのに、男性が見るといいんじゃないかなって思いました。出産準備期間に鑑賞して、あの人形をプレゼントしたらいいかもね。

私の今年の東京国際映画祭はこれでおわり。日程があわずに断念した作品も多かったので、どこかで観る機会がありますように。


by rivarisaia | 2019-11-06 17:49 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

ラ・ヨローナ伝説:東京国際映画祭2019_b0087556_22275528.jpg

ラ・ヨローナ伝説(La Llorona)』監督:ハイロ・ブスタマンテ

グアテマラの映画。かつてグアテマラでは内戦があり(終結は1996年)、多くのマヤ人が殺戮されたという史実が映画の背景となっています。

ジェノサイドを指示した罪で告発されている将軍の家では、夜な夜な女性の泣き声がすると将軍が訴え、家族はアルツハイマーの進行を疑うが、使用人は恐れをなしてひとりを除き全員辞めてしまう。そこに新たに若い女性が雇われることになるのだが……

将軍の家では、ボディガードの男性はいるものの、家族は女性ばかり。老婦人である将軍の妻、医師をしている長女とその娘、そして古株のマヤ人のメイドがいる。他の使用人たちが怖気づいて逃げ出す中、ひとり残るこのメイドは将軍家に非常に忠実なのだが、その理由はのちのち判明する。

将軍の長女の夫はどうやら行方不明であるらしく、直接的には言及されないけれど、母親やボディガードとの会話から察するに失踪には将軍が関与しているのではないかという気がした。おそらく人権を尊重する人物だったのではないか。

監督いわく、これは3部作の3つ目の作品で、3部作全体のテーマは「侮辱」だとのこと。侮辱され差別されている代表的な対象が3つあり、まず、グアテマラではマジョリティのはずなのに差別的な扱いを受けている「マヤの人たち」。それからマチズモの社会で女性的だとされて蔑まれている「ゲイの人たち」。ゲイの人たちへの差別は、女性を下に見ているという思想とつながっている。そして最後は「共産主義」で、これは政治的な意味ではなく「人権=共産主義的発想」だととらえられているから(これは日本でもそうじゃないですか? 人権が、という話をするとすぐにサヨク呼ばわりするよね)。

大量虐殺を指揮し、マヤの女性たちを虐げてきたのにまるで反省の色のない将軍に対する、ラ・ヨローナの復讐の物語。

ラ・ヨローナの伝説にも女性蔑視的なところがあり、女性だから気がふれて我が子を殺して呪われた、というオリジナルの話を、そうではなかったという形で語り直したと監督は話していました。


メモ:劇中ではスペイン語のほかに、カクチケル・マヤ語、イシル・マヤ語も話されています。


by rivarisaia | 2019-11-05 22:28 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)
今年の私のTIFF動物枠*。すごく面白かった! 強いて言うなら内田けんじの映画のようにひとつの出来事を複数の視点で見せていって、最後に驚きの事実が明らかになるという構成です。起きたことはかなりひどいんだけど、笑っちゃった(場内もかなりウケていた)

*動物枠とは、印象的な形で動物が登場する映画で、TIFFは昔から動物枠映画がある。今年も何本も動物枠あった中でこれを観ました。

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動物だけが知っている(Only the Animals/Seules Les Bêtes)』監督:ドミニク・モル

冒頭、いきなりヤギを背負って呪術師の元に赴く少年から話がはじまる。あれ、アフリカの話?と思っていると一転して舞台はフランスの雪深い農村へ。

農村では都会からやってきた女性の失踪事件が起きていた。人付き合いの悪いひとり暮らしの農夫が怪しまれるが、やがてその農夫と不倫していた女性の夫も失踪してしまい……

謎が謎を呼んで、いったいどんなふうに話が転ぶのか予想もつかない。

メインとなる視点人物は、

  • 怪しい農夫と不倫をしてた農家の女性
  • 怪しい農夫
  • 行方不明となる女性と恋愛をしていた若い女性
  • コートジボワールの若者
  • 怪しい農夫と不倫してた女性の夫

え、なんでいきなりコートジボワール!?と思うでしょう? 私も思いました。雪山の田舎といったいどんな関係が? それがまさかそうつながるとは……という感じで、いやはや人間とはなんとマヌケで悲しい生き物であることよ。ラストのオチもここまでくるとけっこう怖い。世の中に偶然などない、というようなことを言っていたコートジボワールの呪術師、じつはものすごい力の持ち主なのでは?


by rivarisaia | 2019-11-03 21:42 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)
今年の東京国際映画祭は全部で4本だけ。最初はこれでした。

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ファストフード店の住人たち(i'm livin' it/麥路人)』監督:ウォン・シンファン/黃慶勳

某大手ファストフードチェーンを思わせる原題ですが、24時間営業のハンバーガー店に寝泊まりしている、いわゆる「マック難民」の人々を描いた人情味あふれる物語。

家族と喧嘩して家を飛び出した少年は、ある日ホームレスの男性(アーロン・クォック/郭富城)と出会い、街でしたたかに生きていく術を学ぶ。どうやらかつてエリートだったらしいこの男性は面倒見もよく、仲間からも慕われていたのだけど……。

家出少年、元エリートの証券マン、夫を亡くして義母の借金を肩代わりするシングルマザー、場末のクラブで歌手をしている女性など、登場人物はみなそれぞれに貧困にあえぎ苦しい人生を送っている。しかし、やたら情に厚い人ばかりなので、話が悲惨になりすぎなかったのが救い。現実はなかなかこうはいかないだろうから、都会のファンタジーの趣というかある種の希望を見せてくれているのかも。

街中では無料のお弁当が配られていたり、道端に置かれた冷蔵庫に「ご自由にどうぞ」と書かれて食べ物が入っていたり。これらが実際にどの程度普及しているものなのかわからないけど、これもこういう優しさは大事なのでは?という提案にも見える。

あと、これは実際に存在するそうなのですが、公園のトイレに無料で使えるシャワーがあるのはびっくりしました。

アーロンが親しくしている場末の歌手がミリアム・ヨン/楊千[女華]。彼女はアーロンがバリバリの証券マンとしてきらびやかに活躍していた頃を知っていて、転落した彼のことを親身になって支えているけど、それが同志みたいな関係でよかった。

映画の後にQ&Aがあり、さらにその後、なんと握手会もあって、アーロンとミリアムと監督に握手してもらいました。なんの心の準備もしてなかったけど、四天王のひとりと握手するとは思ってなかったので、とにかくびっくり。東京の滞在楽しんで!と伝えました。


by rivarisaia | 2019-11-02 23:58 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

ボーダー 二つの世界

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ボーダー 二つの世界(Gräns)』監督:アリ・アッバシ

原作・脚本は『ぼくのエリ』の原作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。『ぼくのエリ』がそうだったように、北欧の透明でしんとした空気の中で、しずかにしずかに息をひそめるようにしてくらしている者たちの話。

スウェーデンの税関で働いているティーナには人の心を嗅ぎ分けることができるという特殊な能力があって、違法な物を持ち込もうとする人を見分けることができ、それゆえに同僚や上司からの信頼も厚い。賢くてやさしい性格なのだけれど、他人とは違う容姿であるため孤独な生活を送っていた。寂しさからヒモのような同居人とくらしているものの、彼女が本当にのびのびと自分らしくいられるのは自然の中にいるときのだった。

そんなある日、ティーナは税関で怪しげな旅行者ヴォーレと出会う。本能的にヴォーレに何かを感じ取るティーナだったが……。

これ以上の内容は何も知らないまま観たほうがいいと思います。わたしは予告以外の情報は何も持たずに鑑賞して、話がどう展開するのか皆目見当つかず、途中何度も「えっ!」と驚き、とても強い衝撃を受けました。したがって、ここではあいまいな感想しか書かないでおきます。

美と醜、善と悪、普通と普通じゃないもの、我々の常識と非常識、こちらの世界とあちらの世界を隔てる境界線っていったいなんでしょうか。何度も感情がゆさぶられて、しばらくいろいろなことを反芻しながら考えることになりそうです。観た人の想像に任されているオープンな終わり方だったようにも感じたのですが、新たなはじまりという予感もしました。

ぜひ観て。


by rivarisaia | 2019-10-28 23:58 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(4)
最近はどうもだらだらと日々を過ごしてしまっていて、仕事でもなんでもずるずるやっている悪いパターンにはまっているために、積んでる映画や本は山となり、感想を書いておこう!という映画も本もドラマも溜まりに溜まっている中、東京国際映画祭が始まっちゃった。どうしよう。

そこで今日はさくっとキアヌの映画です。

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ジョン・ウィック:パラベラム(John Wick: Chapter 3 – Parabellum)』監督:チャド・スタエルスキ

ジョン・ウィック、1は納得できない点があり、2では「あーはい、もう好きにやってください」という気持ちになっていた上でのこのチャプター3。

話は2からの続きで、殺し屋たちの憩いの場「コンチネンタル・ホテル」で規則を破ったために、多額の懸賞金をかけられて全殺し屋から命を狙われることになったジョン・ウィック、さあどうする!?という話です。

どうする?って言われても、反撃しながら逃げるしかないんだけど、ジョン・ウィックには隠し持っていた使えるカードがあったのだ。

パーっとしたい時に急遽観たので、ナイフを投げ、馬で蹴り上げ、銃を撃ち、サクサクと敵を倒していく様子に大変スッキリしました!という感想しか、いまとなっては残っておらず、そこでバラバラと断片的に思い出すことを箇条書きで記しておきます。

・バレエ学校という新たな謎組織が登場した(のちに暗殺集団らしきことを知る)
・犬は絶対に撃ったらダメ! 防弾チョッキ着ててもダメです!
・主席連合、どうやって組織を管理してるのかサッパリわかんない
・血も涙もなさそうな裁定人のやり口にギギギギ……となる
・どうせ働くなら、手書きのボードやアナログ機器満載の管理部がいい
・凄腕の殺し屋の寿司屋「平家」に「いか」のお品書きが二つあったのはなぜ
・寿司屋が飼っていた猫は、ちゃんと世話をしてくれる人がいるのでしょうか
・ゲーム・オブ・スローンズのブロンが登場して、ダメな感じが最高。次も出てほしい
・キアヌさんは動きが少々ドン臭いところがあり(そこが持ち味でいいところなのですが!)、今回は殺し屋らに「すごいって聞いてたけど、こいつ動きが遅くね?」「しばらく引退してたからじゃん?」って言わせていてナイスフォロー。笑った

こんなところでしょうか。あ、最後にひとつ忘れてた。

・えええ? まだ続くの!?!?


by rivarisaia | 2019-10-27 15:09 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)